『中学受験の算数ってどう勉強すればいいの?』
『算数に苦手意識がある..』
『算数の成績アップのコツが知りたい』
『算数の教え方は?』
と考えている親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
中学受験をする上でもっとも重要となってくる教科が算数です。
入試の際、受験生全体と合格者の平均点を比べると、最も点数差が出やすいのが算数だと言われています。
しかし、苦手だ嫌いだと感じる子供が一番多い教科も、算数です。
算数を制するものは受験を制す!
…とまでは言い過ぎですが、算数で点数を取れると受験ではかなり有利です。
算数ができるようになると、受験以外にも、論理的思考力、つまり物事を順序立てて考えたり、表現したりする力が身につきます。
そんなに大事な算数ですが、勉強する際に押さえるべきポイントを解説します。
この記事では、これから中学受験準備を始める小学4年生、5年生向けに、
・中学受験のための算数と、小学校で習う算数との違い
・算数を勉強するときに気をつけるべきポイント
・家庭でどうやって勉強したらいいのか
を解説します。
中学受験で求められる能力を知り、入試に向けて着実に力をつけていきましょう!
今回は普段中学受験の学習塾で塾講師をする筆者が解説します。
中学受験をする場合親が自宅学習で算数を教える必要がある場合もあります。
そんなときのお子さんへの算数の教え方としても参考にしてください。
中学受験の勉強法は
・国語の勉強法
・社会の勉強法
・理科の勉強法
も参考にしてみてください!
この記事の目次
中学受験の算数と小学校で習う算数の違い
「中学受験で出てくる算数と、小学校の算数は違うよ」ということは、受験を考え始めた人なら、すでにどこかで聞いたこともあるかもしれません。
一体、何が違うのでしょうか。
中学受験算数は小学校では教わらない
簡単に言ってしまえば、受験算数で問われる内容は、小学校ではほとんど教わりません。
小学校で習う算数では、文章題はあまり出ず、図形も丸や三角、立方体などの性質がわかっていればすぐに解けるものを問う問題がほとんどです。
理由はよく分かっていなくても、公式を暗記してしまえば対処できてしまうことも多くあります。
中学受験の算数は「特殊算」と呼ばれる文章題が頻出です。
角度や比の問題も学校で習ったものより複雑なものが出題されます。
そして、面積図や線分図の解き方を利用しなくてはなりません。
小学校と中学受験の算数の一番の違いは特殊算
中学受験の算数と小学校で習う算数の一番の違いは「特殊算」でしょう。
つるかめ算や流水算、ニュートン算など「〇〇算」と答えを導き出すのに一工夫する必要がある文章問題です。
入試では頻出ですが、この特殊算については、小学校どころかその後も触れることはほとんどありません。
というのも、特殊算や比は方程式で全部解けるようになり、特殊算の解き方を考える必要がなくなります。
また、角度の問題も、中学や高校では公式を習うので、補助線を引いて考える必要がなくなるのです。
つまり、中学入試の算数は、受験しなければ出会うことのない内容を、面積図や線分図など、特殊なアプローチで解くことを求められます。
小学校では習わないから苦手だと思ってしまう
子供たちが「中学受験の算数が苦手」と思ってしまう理由の1つは、小学校では習いわない事があります。
「学校で算数が得意!できる!」と思っていても、いざ塾に来てみると全く見たことのない、解き方も知らない問題ばかりで自信をなくしてしまうのです。
たた、中学受験の算数も勉強法と解き方のコツを掴めば解けるようになります。
今回はその辺りを解説していくので参考にしてみてください!
また中学受験の算数では「問題に慣れること」も大切です。
問題集を繰り返し使い基礎から問題に慣れていきましょう。
中学受験におすすめの算数の問題集はこちら
中学受験算数の勉強法・教え方のコツ
では、そんな特殊性の強い中学受験算数の問題ですが、勉強する時に注目すべきポイントはどこなのでしょうか。
親が中学受験の算数を教えるときは下記の内容に注意して教えてください。
出題される問題の形式ごとに
・計算問題
・文章題(特殊算)
・図形問題
に分けて勉強のコツを説明します。
計算問題は正確に早く解く訓練をする!
計算は入試では最初に10問程度の小問集合で出されることが多いです。
そして計算力は、全ての問題を解く上で必要になります。
ですから、まずは正確に、早く計算ができるようにしていかなくてはなりません。
正しく式を立てられたとしても、計算が遅くては解答が時間内に間に合いません。
どこかで計算ミスをするようであれば点数はもらえません。
特に、時間がかかったり、間違いが増えたりしてくるのは小数や分数の入った計算、□の入った計算(還元算)です。
中カッコや大カッコのある計算も、見慣れるまでは苦手意識を持ちやすいです。
そのため、これらのやや複雑な計算を中心にトレーニングしなくてはなりません。
地道な努力が必要ですが、計算が早いと早く問題を解けます。
結果、毎日の勉強時間が短くなったり、入試本番でも解き直しをする余裕ができるはずです。
自分がミスをしやすいのはどの部分なのか、時間がかかるのは何の計算なのかを意識しながら、毎日練習をしていきましょう。
おすすめの「計算の問題集」はこちら
文章題(特殊算)は解き方まで理解する
特殊算や文章題を解く上で重要なのが、面積図や線分図。
そして比の使い方といった「解き方のツール」を身につけることです。
よく「〇〇算はこのような公式で解く」と覚えてしまっている人もいます。
公式を覚える方法で算数に取り組んでしまうと、1つの特殊算でも答えを求めたい箇所によっていくつも公式を覚えなくてはなりません。
また、公式がそのまま使える問題ばかりがでてくるとも限りません。
公式ではなく、解き方のツールを覚えるのならば、覚えるものは少なくてすみます。
「面積図の書き方」「線分図の書き方」「比の使い方」などの使い方です。
なぜそれらだけ覚えればいいのかというと、求めたい箇所が分かれば、そのために何の計算をすれば良いのかが分かるからです。
たとえば、食塩水同士を混ぜる濃度算の問題(ある濃度の食塩水200gに、5%の食塩水300gを加えたら、8%の食塩水ができました、というような問題)の場合、もし公式を覚えて解こうとするなら、
・食塩水の濃度を聞かれた場合
・食塩水の重さを聞かれた場合
・食塩の重さを聞かれた場合
と3つの公式を覚えなくてはなりません。
ですが、面積図をマスターしていれば、面積図を書きさえすれば自動的に分からない部分がはっきりします。
後は「縦×横=面積」を利用して分かっている数値から計算ができるので「とにかく図にしてみればいい」となります。
一見大変そうに見える面積図ですが、実はとても楽で便利なものなのです。
特殊算を勉強する時は、解法を公式で覚えるのではなく「図の書き方」を理解し、使いこなすことを意識するようにしましょう。
中学受験算数の「文章問題」では「塾技100」がおすすめです。
塾で習う技を沢山学ぶことができます。
図形問題は補助線が鍵になる!
図形の問題には「平面図形」と「立体図形」があります。
どちらも、図形問題の感覚を身につけることが重要です。
文章題は見た目で問題のパターンが分かりやすい傾向にありました。
しかし、図形問題の場合には平面・立体図形に問わず、どのように考えたら答えにたどり着くのか、最初はまったく分からないことも少なくありません。
もちろん、図形問題にも問題の基本パターンは存在します。
そのため、慣れてくればなんとなく「ここに補助線を引けばいいかな」「ここの角度から求めてみよう」と分かってくるはずです。
それらの解法パターンを身につけるためには、単に理解して覚えるだけでなく、何回も類似問題をこなし感覚として身につける必要があります。
問題を解く時には、ただ図を眺めるだけではなく
・ノートに書き写す
・折り紙に大きく書いて切ったり折ったりする
・キューブ型のチーズを実際に切ってみる
と自分の中でイメージができるように手を動かして考えることが大切です。
たとえ図形問題に最初は苦手意識を持っていても「これはどのパターンだろう」と毎回考えながら問題をこなしていれば、段々と問題のイメージが掴めるようになり、感覚が身につきます。
解けるようになってくると、嫌だと思っていた図形問題も段々と楽しいものになってきます。
「センスがないから…」と諦めずに「最初はこのタイプだけ!」と1つ決めて、少しずつ図形問題の解き方を身に着けていくといいでしょう。
中学受験算数「図形」におすすめの問題集はこちら/
中学受験算数おすすめ勉強法
問題を解く上で注目すべきポイントは分かりました。
次に問題になってくるのが実際に「家庭学習(自宅学習)」でどのように勉強をしていくのかですね。
自宅で受験算数の勉強をする際の目安となる時間配分や方法をお伝えします。
中学受験算数の勉強法『計算問題編』
計算は、すべての問題と基礎となる能力です。
ですから、まずは計算にかかった時間と正答率を毎回意識してチェックするようにしましょう。
時間としては1日15分程度が目安となります。
塾に通っている場合は、計算用ドリルを渡されている場合がほとんどですよね。
そうではない場合でも、中学受験用計算ドリルをオススメします。
普通の小学生用の計算ドリルだと、還元算や中カッコ、大カッコを使う問題が出てこない場合があるからです。
もちろん、計算が苦手である、ケアレスミスが多い場合はまずは簡単な問題から行ったほうがいいでしょう。
ですが、図形の問題でも円周率の3.14を使った計算は必ず出てきます。
食塩濃度で分数の計算も頻出問題です。
計算問題以外でいらぬ失点をしないためにも、できるだけ早く入試レベルの計算をサクサクとこなせるレベルを目指していきましょう。
中学受験「算数におすすめの問題集」はこちら
中学受験算数の勉強法『文章題・図形問題編』
文章題は、面積図や線分図といった、解くためのツールを身につけることを目標とします。
図形問題は、解法パターンを身につける必要がありました。
そのためには、何冊も問題集をやるのではなく、1冊「これだ!」というものを決めて、繰り返し基本問題を解くことがおすすめです。
応用問題は解き方が個別で違うものが多いので、パターンを身につけるには向いていません。
基本が身につけば、自然に応用問題も徐々に解けるようになってきます。
最初は基本問題を確実にすることを目指しましょう。
テキストは、塾の問題集や、市販されている受験用問題集のうち、取り組みやすいものや解答の見やすいものを選びます。
塾によっては「山のように宿題が出る…」ということもありますが、その時にはまず、塾の授業中にやったものを確実にするようにしていきましょう。
また、問題を解く時には、わからない問題でも5分程度は自分で考えることを習慣づけましょう。
「わからない!」とすぐに解答を見るのではなく、まず色々と試してみることで算数に対する思考力が高まります。
その後で解答を見ると、よりその解き方が実感できるはずです。
また、わからなかった問題、間違えた問題は必ず1週間後にも一度解き直ししましょう。
何度も復習してできるようにしていくのです。
できる問題のほうが解いていて気持ちいいのですが、できなかったものができるようになってこそ偏差値アップに繋がります。
間違えた問題は問題集に印をつけるなどしておいて、次の日、1週間後、2週間後…と、何回も解き直しをして、定着を図りましょう。
中学受験の図形はこちらがおすすめ/
【まとめ】中学受験算数の苦手克服は毎日の積み重ね!
中学受験の算数は、小学校で習うものとはまったく違う解法を要求してくる問題ばかりでした。
ですから、小学校で算数ができるからと油断せず、特別に対応することが必要になってきます。
\問題形式ごとの勉強法のコツ/
・計算問題
⇒1日15分程度、正答率とかかった時間に注目して計算練習をする。
・文章題(特殊算)
⇒解き方のツール(面積図や線分図など)を身につけることを意識して勉強をする。
・図形問題
⇒解き方のパターンが身につくまで、基本的な問題を繰り返し解く。
⇒解く時には、ノートに図を書いて考える習慣をつける。
計算問題と文章題、図形問題合わせて1日1時間程度の勉強が目安となります。
ただ、他教科の進み具合などと勘案の上、算数に割く時間は適宜変更していきましょう。
算数は苦手と感じてしまうことも多いですが、解けるとパズルのようで楽しくなってくる教科でもあります。
ポイントを押さえた勉強で算数を得意科目にし、受験を楽しく乗り越えていきましょう!
受験勉強をするときには、「学習計画表」を使って進捗管理をすることも大切です。
毎日書いていくことで集中力UPになることは、もちろん「これだけ勉強したんだ!」と受験直前にも自信につなげることができます。
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中学受験におすすめの問題集は
・算数の問題集
・国語の問題集
・理科の問題集
・社会の問題集
も参考にして取り組んでみてください!
\塾講師からの豆知識/
中学受験には「Z会」を利用することもおすすめです。
難関中学校を合格するためのノウハウが詰まった良問が多いです。
1教科から受講できるので苦手な科目や伸ばしたい科目だけ申し込んでいる家庭も多くいます!
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