『高校生数学のおすすめ問題集は?』
『数学が苦手な高校生が使うべき問題集は?』
『大学受験対策もできる問題集を教えて?』
『2024年版大学受験用の数学問題集は?』
と悩むこともありますよね。
今回は多くの受験生を難関校に合格させてきたプロ家庭教師歴10年の筆者がが、高校生におすすめの数学の問題集ランキングを分野別に解説します。
高校生の教科の中でも、特に理系の入試で得点差がつきやすいのが数学。
それは、一問の配点が高い上に部分点がつかないことが多く、更に最初の問題が解けないと次の問題も解けない問題構成になっていることがほとんどだからです。
そのため、1つ解けない問題があると大幅な失点になることもあります。
だからこそ、数学で高得点を取れれば他の受験生に対して大きなアドバンテージになります。
しかし、問題集で勉強しようと思っても、どの問題集を使えばいいのか難しいですよね。
そこで今回は、プロ塾講師・家庭教師が数学のおすすめ問題集をご紹介します!
「1A」「2B」「3」(「ⅠA」「ⅡB」「Ⅲ」) の科目毎に分けて難易度別にペース配分も含めて解説していくので、自分の目的や難易度レベルに応じて選んでくださいね!
高校数学のレベル別の勉強法や問題集の選び方のコツも解説します!
高校生におすすめの問題集は
・英語の問題集おすすめ20選!
・国語のおすすめ問題集
・社会のおすすめ問題集
・物理のおすすめ問題集
・化学のおすすめ問題集
も参考にしてください!
この記事の目次
高校生数学の勉強法とは?
理系、もしくは国立文系で大きな壁になる数学。
しかし範囲も広く、しかも際限なく難易度の高い問題が出てくるので、最初はどこから手を付けていいのか迷ってしまいますよね。
実は数学は、「単元や出題形式ごと」ではなく「難易度ごと」に順番に勉強していくのが効果的。
それは、数学が「単元や出題形式」ではなく「難易度」によって勉強方法を変え、違う力を伸ばしていく教科だからです。
以下で、どんな順番で数学を勉強していけばいいのか難易度別にご紹介します。
しっかり基礎固めから積み重ねて、定期テストや大学入試で高得点を取れるようにしていきましょう!
【はじめに】計算ミスはなくせる!
数学で、すべての基礎となるのは計算です。
実際のテストや入試では、どんなに公式を覚えていても、時間をかけて勉強していても、計算が違ってしまえばその問題の点数は「0」、つまり何もできていないのと同じだからです。
しかし、実際に計算をミスして点数を失っても「何だ、ただの計算ミスか」と軽く流してしまう人が多いのも事実。
しかし、計算力がないと「その問題の点数を失ってしまう」以外にも多くの不利益が出てきてしまいます。
たとえば、間違えた式について考えるために大幅なロスタイムが生じるため、「本来解けたはずの他の問題までたどり着けなかった」「勉強するのに無駄な時間がかかってしまう」といった出来事が起きてしまうのです。
その結果、数学に対する苦手意識が生まれてしまします。
実は、計算ミスの多くは偶然ではありません。
知識不足や計算方法のまずさによって発生するものなので、少し気をつければ大幅に減らすことが可能なのです。
急ぐあまり読めない字や誤解しやすい字(bと6、qと9などが区別できていないなど)を書いていたり、「こういう形になるはず」と推測していなかったり(確率なのに1を超えていたり、面積なのにマイナスの値だったりしても気づかない)などが計算ミスの原因として挙げられます。
原因がある、ということは「次はそこに気をつければ同じミスをしない」ということです。
だからこそ、計算ミスで失点した場合は「なんだ、計算ミスか」と放置せず、必ずその原因を探し、改善するようにしましょう。
何度も繰り返す中で、自分なりの計算ミスをしないルールが見つけられますよ。
【STEP1】テストで70点までは教科書で「決まり」を覚えよう
高校数学の学習でまず大切なのは教科書の内容を理解することです。
教科書の内容が、より高難易度な問題を解くための基礎となるからです。
そして、勉強をしようと意気込むとついつい、難しい問題集を買ってしまいがちですが、それでは一向に成績は上がりません。
学校のテストで70点まではむしろ教科書を徹底した方が成績は伸びます。
使用する教科書は普通に学校で配られているもので構いません。
教科書は単元ごとに「導入→用語の意味や定義の説明→定理や公式の説明→例題→練習問題→章末問題」という構成になっています。
まずは、説明部分を全部しっかり読み込んで、自分の頭の中に入れてしまいましょう。
用語の意味や定義の説明は、数学における約束事であり、これから高校数学を勉強するためのキーワードとなります。
ですから、これが正確に分かっていないと問題で聞かれている意味も学校の授業の理解も「なんとなく」止まりになってしまいます。
すべて自分の言葉で、しかも正しく説明できるようにしておきましょう。
また、定理は「定義から導かれる、正しいかどうかが判断できる式や文章」のことです。
特に定理の中でも問題などでよく使われるものを「公式」と呼んでいます。
定理や公式を覚える時のコツは「なぜその公式になるのか」から覚えること。
「定理・公式だから」ととりあえず丸覚えしようとすると覚えにくく忘れやすいですが、証明から分かっていると後々で活用しやすく便利ですし、理由がわかっているので覚えやすく忘れにくくなります。
教科書の説明が頭に入ったら、「章末問題を何も見ずに全て解ける状態」になることを目指してください。
教科書レベルが完成できたら、偏差値50~55くらいには到達できるはずです。
ただ、最初に述べたように数学は積み重ねの学問です。
ですから、中学生までの算数・数学ができて初めて高校で勉強する知識が頭に入っていきます。
もし「中学校レベルまでの数学に自信がない」という人は、先に中学校までの内容をやり直すようにしましょう。
その場合は中学校3年分の教科書をやり直すのは大変なので、数学検定3級を目安に勉強するといいですよ。
またおすすめは「中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる本 苦手が得意にかわる!」を使うことです!
【STEP2】基本的な解法を暗記しよう
教科書の基本を覚え、使いこなせるようになったなら、次は基本的な問題を解けるようにしていきましょう。
「基本的な問題」とは、大学入試で頻出の典型問題のことです。
入試で出るような問題なので、基本とは言っても決してやさしくはありません。
しかし、よく出る問題なので、出題されたら100パーセント得点できなければならない問題でもあります。
これらの問題は、解くというよりもどんどん解き方を覚えていく勉強になります。
青チャートなど、分厚くて様々な問題が載っている網羅系参考書の解法をどんどんインプットしていきましょう。
入試まで時間がない、分厚い問題集がやりきれないという人は、重要な問題を厳選したものを使うことになりますが、その時でも薄すぎない問題集を選ぶよう注意しましょう。
よく出る問題の抜けなどがあると、基本的な問題のはずなのに得点できなかったり、あとあとより難しい問題に出会った時、その問題の手がかりになる考え方が自分の中になかったりしてしまうことになりかねないからです。
この段階を勉強する時は、まだ高校数学の問題に慣れていないため、考えていても解法が思いつかないことがほとんどです。
じっと考えていてもただ時間の無駄になってしまいます。
ですから、「この問題の解き方は知らないな」と思ったら、すぐに解答を見てどんどん先に進んだほうがより効率的です。
解き方を覚える時は、式や数字を1つずつ覚えるのではなく、「どういう考え方なのか」という流れを覚えるようにしましょう。
式や数字を頑張って覚えても、それは問題によって変わってしまう部分だからです。
同じ考え方を使えば解ける問題でも、式や数字を丸覚えてしまうと応用が効かず、結局解けなくなってしまいます。
「〇〇の公式を使う」などの考え方のポイントを記憶するようにすれば、類似問題にも対応できるのです。
理由も一緒に覚えれば間違えにくくなりますし、覚える量も少なくて済みますよ。
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【STEP3】複数の解法を組み合わせられるようになろう
基本的な問題が解けるようになったら次の目標は「複数の解法を組み合わせた問題」が解けるようになること。
「複数の解法を組み合わせた問題ってどのレベル?」と思う人は、おすすめ問題集にもある「1対1対応」シリーズを参考にしてみるといいですよ。
複数解法を使う問題を解く時は、「覚えているものを使う」だけでなく「思考する」プロセスも必要となります。
ここまでの問題は、しっかりと問題と解き方を覚えて「見た瞬間に解ける」ようにするのがゴールでしたが、この段階になったら「問題を見た瞬間に解法の候補を挙げられる」ようにならなくてはなりません。
そして、その中から問題によって最適な方法を選べるようにするのです。
実際に解いてみるとわかりますが、複数の公式などを利用する問題は、それまでの数学の問題がスラスラと解けていた人でも苦戦してしまうものが多いはずです。
というのも、問題を「考える」ことに慣れていないからです。
では、どうやったらその問題が解けるのかを「考える」力を養えるのでしょうか。
それは、「答えを見ないで様々な方法を試す」ことです。
ここまでの問題、つまり1つの解法を当てはめれば解けるような問題ができるようになっていれば、すでにその解法の手がかりは持っているはずです。
なので、まずは「今まで見た問題に似ている」と思うところがあるならば、それをどんどん試してみましょう。
途中で手が止まってしまったら、そこからまた別の解法が使えないか、前の設問の結果が使えないかを考えてみます。
そして手詰まりになってしまってからようやく解答を見てみるのです。
模範解答を見たら、必ず「なぜその解法を選ぶべきなのか」を確認しながら、考え方や手法を吸収しましょう。
ここでも、丸暗記ではなく理由をつけて覚えることが大切です。
これを繰り返すことで、初見の問題に対応する力もついてきますよ。
【STEP4】初見問題で得点力をアップさせよう
複数の解法を組み合わせた問題を考えられるようになってきたら、最後は大学の過去問や最難関校向けのより難易度の高い問題集を使って「初見問題に対応する力」を更に高めていきます。
大学入試で実際に目にする問題はすべて初見問題です。
「後で時間をかけて考えたら解けた」とならないよう、点数を取れる力をより高めていくのです。
このステップでは、問題を解く時に「制限時間」を設けて、本番さながらの状況で練習していきます。
制限時間があるので、じっくりとそれぞれの解法を試したり、様々な着眼点をゆっくり比較することはできません。
その中で、より簡単で点数につながる解法はどれか、をより早く見つける力を養っていきます。
ただし、もし時間内に解ききれなかったとしてもそこですぐ解答を見てはいけません。
後で採点をするために「ここまでできた」という印をつけておき、自分のできるところまで頑張ってみましょう。
時間内に正しい答えを出せた場合は、「では、他の選択肢はどうだったのかな」と別の解法を試すのもおすすめ。
1つの問題に対して様々な解法を試すことで、どんな問題にどんな解法が向いているのかを見る目が養われていきます。
ここでのポイントは「できるだけ多くの問題に触れること」です。
問題による解法を見分けるためのポイントやコツは様々ありますが、一番大きいのは「経験」だからです。
もちろん全く同じ問題というものはありません。
しかし、多くの問題を解くことで自分の中でパターンを把握できるようになりますし、解法を見つけるまでのスピードを早めることができます。
どんどん問題を解いて経験を深めれば、その分初見問題で点数が取れる力が身についてくるのです。
「1問ずつ分析するのは大変……」と思うかもしれませんが、その努力は必ず力になります。
\塾講師の豆知識/
独学や自宅学習で高校数学を勉強するときは、市販の問題集を使うのもありですが、「Z会 高校生向け」や「スタディサプリ」などの通信教育を利用することもおすすめです。
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高校生「数学」の問題集の選び方のコツ
まずは、高校生の数学の問題集の選び方のコツを解説していきます。
高校生の数学では「ⅠA」「ⅡB」「Ⅲ」の範囲があります。
※以前はCまでありましたが今はありません。
それぞれいつ習うか?内容は下記のようになっています。
目安ではありますが、高校生数学で習う内容と学年の表です。
科目 | 習う学年 | 内容 |
数学1(Ⅰ) | 高校1年 | 数と式,2次関数,図形と計量,三角比 |
数学A | 高校1年 | 場合の数,確率,整数,図形の証明、性質 |
数学2(Ⅱ) | 高校2年 | 式と証明,複素数と方程式,図形方程式,三角関数 指数・対数関数,微分,積分 |
数学B | 高校2年 | 平面ベクトル,空間ベクトル,確率分布,数列 |
数学3(Ⅲ) | 高校3年 | 平面上の曲線,関数極限,微分法(III),積分法(III) |
上記のようなステップで数学の勉強をしていきます。
しかし、進学校になると、早めに進むことも大いにあります。
では、ここから具体的に数学の問題集の選び方のコツを解説します。
1.受験までの残り時間で使う問題集を選ぶ
高校生でこれから数学の問題集を選ぶときには、受験当日まであとどれくらいの時間があるか?で決めることです。
まずは受験学年かどうか、つまり数学に時間が取れるかどうかで選ぶ問題集の厚さ(薄さ)や網羅性を決めましょう。
受験学年で時間がない人は、できるだけ薄いポイントだけを押さえた参考書・問題集がおすすめ。
それに対して、受験学年ではなく数学のために時間が割けるのであれば、問題数が多く、網羅性が高い参考書を選ぶべきでしょう。
数学の問題集は薄くても厚くても、解説が丁寧なものを選ぶと自習しやすくなります。
数学は完成させるために時間がかかるので、高校3年生や既卒生であれば、基礎からじっくりやり直したり補強したりする時間はありません。
ですから、限られた時間内で効率よく勉強できるように編纂された薄めの問題集にしましょう。
まだ受験までに時間があるのなら、問題数の多い問題集を使って、1つずつ問題パターンや出題形式を身に着けていきましょう。
数多くの問題に当たることによって、どんな設問が来ても対応できるような基礎力を身につけられます。
2.まずはセンター/共通テストレベルに挑戦すべし
これから受験勉強を始めたい、初めて問題集の購入を検討しているという時は「どのレベルの問題集からはじめたらいいのかわからない」と悩んでしまうこともありますよね。
そんな場合はまず「センター/共通テストレベル」の問題集を選ぶようにしましょう!
教科書と同じくらいか、少し難しい程度の基本的な問題が収録されています。
学校の授業の復習と、入試の基礎固めが同時にできるので、ほとんどの人はここからの出発でOK。
定期テスト対策を兼ねながら、入試に対応できる力を身に着けられますよ。
共通テストレベルのものができたなら、入試の基本レベルは大丈夫。
そこから自分の目標とする学校のレベルまで順番に難易度を上げていきましょう。
最初のセンター/共通テストレベルの問題でも難しいと感じるならば、教科書に一度戻るか、教科書レベルをしっかり解説してくれる問題集を先にやるのがおすすめ。
それが終わってから、また共通テストレベルの問題集に戻ってきましょう。
わからない問題がある場合は、多少時間がかかっても基礎に戻ってやり直すことが大切。
より理解が確実になり、後に応用問題にスムーズに取り組めるようになりますよ。
【数学1A】おすすめ問題集ランキングTOP6
まずは数学1(Ⅰ)Aでおすすめの問題集・参考書ドリルを解説していきます。
数学1Aは高校一年生がメインで習う内容でです。
数学1(Ⅰ)Aは中学生数学の延長戦上にあるので、躓いている方は、中学校数学の問題集に取り組んでみることもおすすめです。
1.日常学習から入試まで使える 小倉悠司の ゼロから始める数学1・A(小倉 悠司 KADOKAWA)
学校の授業が何を言っているのかわからない時はこれを読もう!
おすすめ度: (4.6 / 5)
「学校の授業が難しい……授業がどんどん進んでしまって理解が追いつかない」と感じる時は、教科書を更に分かりやすく解説してくれている参考書兼問題集でまず基本事項を理解しましょう。
こちらの「ゼロから始める数学1・A」は親しみやすい語り口調と、所々に挟まれた対話形式の解説でわかりやすさ抜群。
見た目は厚いので怯んでしまうかもしれませんが、厚いのはとにかく細かく丁寧に説明してくれているからです。
一度開いてみればサクサク読めることに気がつくはずです。
各章の最後に練習問題がついており、途中式もしくは問題ごとに「何が理解できたか、どこまで理解できたか」を自分で確認できるリフレクションシートつき。
自分がどこでつまづいているのか、何ができるようになったのかが一目で分かります。
高校一年生の問題集としておすすめです。
2.入試数学の基礎徹底 大学への数学 増刊(東京出版)
・短期間で入試基礎を固めたい高校生におすすめ!
おすすめ度: (4 / 5)
教科書レベルの内容は理解できているから、これから入試対策を始めたいという時におすすめなのがこちら。
雑誌「大学への数学」が毎年3月に増刊号として出版している「入試数学の基礎徹底」です。
1A・2Bがまとまって1冊になっているので、短時間で全範囲を確認したい人に最適です。
教科書レベルをしっかり押さえ、これから入試に挑むための基礎固めができるようになっています。
前半は講義・後半は問題とその解説という形式です。
教科書が理解できているのであれば、いきなり問題から始めたほうが効率的になります。
分からないことが出てきたときに講義部分に戻って確認すればOK!
1週間で1章終わらせるペースで取り組めば、3〜4ヶ月で基本的な1A2Bが総復習できてしまう優れものです。
3.1対1対応の演習 数学1 新訂版/数学A 新訂版(東京出版編集部 編)
・中堅校~難関大入試入門。入試標準レベルの問題!
おすすめ度: (3.8 / 5)
大学入試で実際に点数を取っていくためには、基礎~標準レベルの問題を確実にすることがまず重要となります。
こちらの「1対1対応」は頻出の標準レベル問題をコンパクトに纏めているので、短期間のうちに入試で戦える力が身につきます。
共通テスト/センターレベルの問題が難なく解けるようになってからがおすすめ。
ページ上段が例題、下段が練習問題となっていますが、基本的には例題のみ解いていくだけでも大丈夫。
時間がある場合は下段の練習問題にも取り組めればさらに力がつきますが、例題通りで解けないことも多いのでちょっと注意が必要です。
こちらも1週間で1章進めるペースで進めれば、1冊あたり1ヶ月で終わります。
4.新数学スタンダード演習 大学への数学 増刊(東京出版)
・過去問前の確認に!ここまでできれば入試標準レベルはOK
おすすめ度: (3.9 / 5)
「大体の問題は解けるようになってきたけれども、大学の過去問に入るにはまだちょっと演習不足かな」という時に最後に手を付けたいのがこちらの「新数学スタンダード演習」。
雑誌のためさほどの厚さはありませんが、見た目以上に問題数が多く解説も充実しています。
そのため、やり遂げれば入試標準レベルの力は十分すぎるほどつきます。
ただ解いて解答を出せるだけでなく「なぜその解法を使ったのか」「どうしてそう考えるべきなのか」などまで自分の言葉で説明できるようにしていきましょう。
この問題集まで終わったのなら、難関校を除きほとんどの大学はもう過去問演習ができる実力がついているはずです。
5.マスターオブ整数/場合の数(東京出版)
・難関大でも数学で高得点を目指したい高校生向け!
おすすめ度: (3.5 / 5)
マスターオブ整数・マスターオブ場合の数は、基礎から単元別に高難度の問題までを取り扱う問題集です。
ですから前述の「スタンダード演習」ができているのであれば、受験問題の解説を行う第3章から始めてしまいましょう。
ただしかなり難しい問題が多いので使い方には注意です。
ここで無理して時間を使うよりも、志望校によっては標準問題や過去問を何周もして確実に点を取れるようにしたり、他教科を勉強したほうが合格に近づくこともあります。
第2章は整数の知識についての読み物、第4章は入試以上の難問となっているので、数学に興味があり、かつ時間がある人はじっくりと読み込んでみても楽しいですよ。
6.新数学演習 大学への数学 増刊(東京出版)
東大理3、京大医学部志望ならここまで!最難関の問題集
おすすめ度: (4 / 5)
新数学演習は市販の参考書の中では最も難しいものの一冊。
ですから、それに見合うような大学(それこそ東大理3、京大医学部)を目指す人や、難関大でも数学で勝負する人、もう単純に数学が好きで仕方がない人向けの問題集です。
全部解ききれば大いに数学力はつきますが、その分時間を要します。
学校によってはオーバーキルになってしまうことも少なくないからです。
こちらも「マスターオブ」シリーズと同様に、志望校の過去問傾向や、他教科で何点取りたいか、受験まで残り時間はどれくらいあるか……などを考えてから始めるようにしましょう。
【数学2B】おすすめ問題集ランキングTOP5
数学2Bにおすすめの問題集・参考書ランキングを解説します。
数学2Bは高校二年生がメインで習う内容です。
数学IIBは、証明や微分積分が入ってきてここで苦手、何が何だか分からにという状態に陥りやすいです。
いきなり難しい問題に取り組むのではなく、基礎を学べる問題集がから選んでいきましょう。
特に微分積分はできない子が多いからこそ差が生まれやすいです!
1.数学II・B入門問題精講(池田洋介 旺文社)
教科書よりも丁寧なのに、教科書よりも実践的!
おすすめ度: (4.7 / 5)
「数学の教科書レベルでつまずいてしまう」という時にまず読みたいのが「入門問題精講」シリーズ。
前掲の「ゼロから始める数学」に比べて文体はちょっと固くなりますが、ポイント部分が簡潔にまとまっており、厚さもだいぶ薄くなっています。
「問題精講」シリーズの特徴はまず例題があり、「精講」という着眼点の解説、実際の解答、問題ごとに身に着けたいポイントという構成になっていること。
「どこに着目して問題を解くべきか」が明確なので、類似問題に出会ったときに確実に解けるようになります。
薄いので1ヶ月程度で1Aから始めても2Bまで十分に仕上げられます。
時間の限られた受験生には嬉しい点です。
高校二年生の最初の問題集としておすすめです。
2.数学II・B基礎問題精講(上園信武 旺文社)
・共通テストレベルの実力をつけたいならこれ!
おすすめ度: (4.5 / 5)
共通テストレベルの問題集としては網羅性・解説の詳しさ共に優秀なのがこれ、「基礎問題精講」。
入試までかなり急いでいるなどの理由が他になければ、ぜひ利用したいシリーズです。
例題と演習問題がセットとなっており、例題通りに解けるものが多いのが特徴。
定着の確認のためにもぜひ演習まで解きたいですが、急ぎの場合は例題だけでもかなりの実力をつけられます。
別解についても丁寧に書いてくれていたり、類題や参照したい問題を丁寧に取り上げてくれていたりします。
それぞれチェックしながら解き進めることで、より記憶を定着させ、更に実践的な力を身につけられますよ。
1A2B合わせて3ヶ月程度で仕上げることを目標としましょう。
3.数学II・B標準問題精講(亀田隆 旺文社)
・入試標準問題!中堅校入試or難関大学準備として!
おすすめ度: (4.2 / 5)
基礎問題精講が終わったのなら、そのまま上位シリーズの「標準問題精講」に進むのがおすすめ。
同じ作りなので戸惑うことなく進めていけますし、問題の被りなどもありません。
「標準」と書いてありますがやや難しめ。
問題数も多いので、もし時間的・内容的に厳しい印象を受ける場合は数学1Aの方でもご紹介した「1対1対応の演習」シリーズを利用するといいでしょう。
時間がなければ例題のみでも力にはなりますが、できるだけ練習問題まで取り組むことで実践力がつきます。
基礎問精講が仕上がっているのであれば、1A2B合わせて3〜4ヶ月で終わらせることを目標としましょう。
4.文系数学の良問プラチカ―数学I・A・II・B(鳥山 昌純 河合出版)
・難関大学を目指すなら、理系も文系もこちらを選ぼう!
おすすめ度: (4 / 5)
最難関国公立文系や理系難関大学を目指すのであればやっておきたいのが「文系プラチカ」。
姉妹書として「理系数学の良問プラチカ」も存在しますが、なぜか文系プラチカのほうが内容は高難度。
そのため、理系志望者であっても文系プラチカを購入すべきです。
このレベルの教材はまず10〜15分は自分で考えるようにするようにしましょう。
それでも全く手が動かない場合は解説を読んで印をつけておき、2週目で再挑戦します。
手が動く場合は時間を気にせず、とにかく粘り強く練習しましょう。
解法パターンの暗記ではなく、初見の問題に対し、「問題文のどこに注目して何をやっていくか」を考える訓練を積んでいくことが学力アップに繋がります。
5.数学I+A+II+B 上級問題精講(長崎 憲一 旺文社)
・最難関大学の数学でも高得点を取りたいあなたに!
おすすめ度: (3.8 / 5)
「もっと難易度の高い数学の問題でも得点源にしていきたい」
「過去問だけでは足りない」
という貪欲な人は「上級問題精講」を利用するといいでしょう。
東大、京大、一橋大学の良問を厳選した問題集です。
難関大学で出がちな融合問題を中心に扱っていますが、解説が非常に丁寧に作られており、読みやすくかつそのまま解答として利用できます。
「この問題の解説」ではなく、その他の問題にも応用できる自然な考え方に従って説明してくれるのが特徴。
初見の問題を解く際の方針が立てられ、なおかつ計算して完答まで導き出せる力を養成する問題集です。
【数学3】おすすめ問題集ランキングTOP5
次に数学3におすすめの問題集ランキングです。
数学3は理系に進む高校生には必要な教科です。
主に高校三年生で習う内容になります。
微分積分のより踏み込んだ内容になってくるので、しっかり基礎を抑えながら取り組んでいきましょう。
1.やさしい高校数学(数Ⅲ)(きさらぎ ひろし 学研プラス)
いきなり数学の問題なんてやる気が出ない!という高校生におすすめの問題集
おすすめ度: (4.6 / 5)
「いくら簡単といってもいきなり問題は解けない」
「そもそもその問題のための前提知識がない」
という高校生に最適なのが「やさしい高校数学」シリーズ。
かわいいイラストを使い、ケンタとサクラの会話形式で説明が進んでいくため数学に対してのハードルが下がります。
これ以上ないほど説明が丁寧な問題集です。
そのため、かなり本自体が分厚いですが、サクサクと読めるので「長い文章が苦手」という人でも大丈夫です。
しかし量はあるので、読み終わるまでにちょっと時間がかかってしまいます。
簡潔な説明のもと進めていきたいのであれば、難易度は上がりますが「入門問題精講」を利用しましょう。
高校三年生の問題集としておすすめです。
2.数学IIIの入試基礎 講義と演習(東京出版編集部 編)
・短期間で数学3を復習したい高校生におすすめ!入試へ基礎を固めよう
おすすめ度: (4.1 / 5)
数学1Aで紹介した「入試数学の基礎徹底」の数学IIIバージョンです。
こちらも前半は講義編・後半は問題編となっているため、教科書レベルが理解できているなら基本的には後半の問題編から始めればOK。
基礎徹底と違うのは、問題が同じ数ずつ2セット準備されていることです。
内容は類題なので、セット1を問題なく解ければセット2は不要。
セット1で解けなかった問題のみセット2で類題演習し、確実に解けるようにしていきましょう。
薄い問題集なので、受験勉強開始直後の2ヶ月以内には仕上げたい1冊です。
3.チョイス新標準問題集数学3(中村 登志彦 河合出版)
分かりやすい解説で入試基礎力をつけたい高校生におすすめ!
おすすめ度: (3.9 / 5)
「数学の解答の省略部分を理解するのが難しい」「わかりやすい言葉で解説を読みたい」という人向け。
内容はレベルAとレベルBに分かれており、レベルAは教科書〜入試基礎レベル、レベルBで入試標準よりもやや易しい難易度となっています。
定期テスト対策などで利用するならレベルAから、入試対策として使いたいならレベルBから始めましょう。
解説がわかりやすいので自習用テキストとして最適ですし、実際の問題のレベルに対して易しく感じるはずです。
ただこれだけでは入試標準力にはまだちょっと足りません。
完成したら次のレベルの問題集(前述の1対1対応の演習など)に進むようにしましょう。
4.やさしい理系数学(三ツ矢 和弘 河合出版)
中堅・難関大学で頻出の問題を押さえたい高校生におすすめ
おすすめ度: (3.7 / 5)
「やさしい」と謳っているので入門書のように見えてしまいますが、実際はかなり難しい問題集です。
後述の「ハイレベル理系数学」に比べればやさしい、という意味でしかありません。
この問題集は、1問に対して様々な別解が紹介されているのが最大の特徴です。
様々な視点から入試問題を眺められるため、1つのアプローチにこだわらない解答力が身につきます。
収録されている問題数そのものは多くないのですが、別解が豊富なため1問を解いて解説を読むのに結構時間がかかります。
そのため、完成させようと思ったら3ヶ月はかかると思った方が良いでしょう。
代わりに、ここまでできるようになればほとんどの大学で合格点を狙えるようになるはずです。
5.ハイレベル理系数学(三ツ矢 和弘 河合出版)
・最難関大学の数3でも高得点を狙いたい!数学好きの高校生におすすめ
おすすめ度: (4 / 5)
前述の「やさしい理系数学」の上位バージョン。
難易度がかなり上がるため、難関大学でも数学を得点源にしたいという人向きです。
こちらにも豊富な別解が付いており、またさらに難易度が上がるため、1問を解いて解説まで読んで考えるのにかなりの時間を要します。
数学好きにはたまらない問題集と言えますし、このレベルまで解けるようになれば受験時には数学で大きな得点差をつけられるでしょう。
しかし、他教科の点数が低い人や数学が苦手な人にはおすすめできません。
この分の時間を他教科に使ったほうが総合的な点数は伸びないか、そんなに自分は数学が好きなのかを考えてから購入するようにしましょう。
基礎から数学の力をつけて志望校のレベルに到達しよう!
苦手な人も多く、得点差になりやすい数学。
しかし特に理系、文系でも経済系ならば、大学入学後にも数学を使う機会は意外と多いもの。
ですから、しっかり基礎を理解していないと、楽しいはずのキャンパスライフがまた数学に苦しめられてしまうことにもなりかねません。
志望校で素敵な大学生活を送るためにも、数学は毎日コツコツ勉強して、苦手部分をなくしていくことが大事。
その時に自分の目的や難易度に合った問題集を利用すれば、着実に実力をつけてくれます!
上手に問題集を使って、数学の力を積み立てていきましょう!
最後に各ジャンル別の高校英語おすすめ問題集人気ランキング1位をまとめます。
1位 | 数学1A | 数学2B | 数学3 |
おすすめ 問題集 | |||
商品名 | 日常学習から入試まで使える 小倉悠司の ゼロから始める 数学1・A | 数学II・B入門問題精講 | やさしい高校数学(数Ⅲ) |
楽天で探す | 小倉悠司のゼロから始める数学1・A | 数学2・B入門問題精講 | やさしい高校数学 数3 |
Amazonで探す | 小倉悠司のゼロから始める数学1・A | 数学II・B入門問題精講 | やさしい高校数学(数Ⅲ) |
高校生におすすめの問題集は
・英語のおすすめ問題集
・国語のおすすめ問題集
・社会のおすすめ問題集
・物理のおすすめ問題集
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\塾講師からの豆知識/
高校生の自宅学習で「進研ゼミ高校講座」や「Z会」・「河合塾one」「スタディサプリ」を使うこともおすすめです。
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