『子供が勉強を全くしなんですよね…』
『中学生の成績アップのコツは?』
『勉強嫌いを直す方法って何かないのかしら?』
こんなお悩みはありませんか?
塾で相談業務を行っていると、非常に多くの親御様方から上記のようなお話を聞きます。
自ら進んで勉強するようになるためにはどうしたらいいのか、悩みが尽きませんよね。
そこで今回の記事では、今まさに手が止まってしまっているお子さんのモチベーションをどのようにして劇的に改善するのか、その方法について解説していきます。
この記事を読むと、テスト対策期間の勉強方法も分かるので是非最後までご覧ください。
この記事は、塾講師歴6年以上の伊藤が執筆を担当しております。担当した生徒数は200名以上を数え、様々な観点からモチベーションアップを達成してきました。2021年度1学期期末テストでは入塾前から数えて70位以上の順位をUPした生徒を輩出、中学校3年生の平均点は49.7点アップを達成しています。
高校受験に必要な勉強時間の目安とは?効率的な勉強法も塾講師が解説!
この記事の目次
なぜ子供が勉強嫌いになってしまうのか
では、何故子供が勉強嫌いになってしまうのかについてここでは解説していきます。
塾講師として成績が低い生徒をたくさん見てきましたが、ある共通点がありました。
その共通点とは以下の通りです。
- 勉強へのモチベーションが低い
- 勉強が強制されているものとしての認識がある
- そもそも勉強の意味が分からない
親御様方のお子さんとの会話でもよく話題に上りませんか?
そこでこの項目では、上記3点をより深掘りしてお伝えしていきます。
勉強が強制されているから
勉強を最も嫌う理由の一つとして、勉強が強制されている点にあります。
もちろん勉強という字は、『強(し)いて努(つと)める』と書くので、我慢して努力することは必須です。
ただその努力が、どのような結果に結びつくのかお子さん達は分からないので、勉強が嫌いになってしまうんですね。
逆に言うと、多くのお子さんが楽しんでいるゲームはこの結果が分かりやすいんです。
ドラゴンクエストのような、『ある程度戦えば(学習すれば)レベルが上がって楽になる』ゲームはときに中毒症状まで起こすほどですよね。
勉強よりも優先させたいものがあるから
先ほどの項目でゲームの話が出てきましたが、お子さんの中には勉強よりも優先させたいものがあるというのも、勉強へのモチベーションを下げてしまいます。
ただ、この優先させたいものというのは、ある程度結果が出るものではありませんか?
例えば、スポーツが好きなお子さんだと、練習すれば上手くなっていく実感がある、ファッションが好きなお子さんだと、情報収集をすれば確実に可愛くなる子実感がある、と言った具合です。
将来勉強がどう使うかが分からないから
最後に将来勉強がどう役に立つか分からないという話もよく聞きます。
ここまでのお話で何度も繰り返しお伝えしていますが、結果が実感できなければ人間は行動できないという特性があるんですね。
特に親御様達が常日頃からお伝えしていると考えられる、『勉強しなければ将来苦労するよ!』という言葉は、今風に言えばお子さんたちの「心に刺さらない」可能性が大いにあるんです。
長々とお話してしまいましたが、結論を言うと、勉強が好きになるには「勉強したら何かが変わる」実感をお子さんたちに与えてあげればいいだけなんですね。
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子供の勉強嫌いが加速してしまう要因とは
『ではどうしたら実感が持てるようになるの?』と疑問に思われる親御様もいらっしゃるかもしれませんが、まずは子供の勉強嫌いが加速してしまう原因を知っていきましょう。
なぜなら、勉強嫌いを加速させる原因を知っておけば、ちょっとした言動でモチベーションを下げる可能性を下げることも可能だからです。
お子さんたちの勉強に手が向かない行動は、きちんとした理由があることを知って、声がけができるようになるといいですね。
テストで点数が取れない
お子さんの勉強嫌いを加速させてしまう一番の理由としては、テストで点数が取れないことです。
苦手を抱えたままテスト期間に突入してしまい、 学校ワークの答えを写しただけ、という状態でテストに臨んでも点数は取れませんよね。
正しい勉強法を知らずに、苦痛なテスト期間を我慢して、テストを受けても結果が出てこなければ自然と手は止まってしまいます。
努力と結果が結びつかない
先ほどのお話のように、努力が結果に結びつかなく勉強の手を止めてしまう現象を学習性無気力と言います。
学習性無気力とは、抵抗しても無駄なストレスに長期間さらされると人間は抵抗するのを止めてしまうという事象です 。
小学校の頃から苦手を抱えていると、こういった現象が起きやすく、より勉強に対して後ろ向きになってしまうのです。
上から目線での強制があるから
そして最後にストレスの側面で言うと、親御様や学校の先生からの強制が存在しているのも要因となっています。
ほぼ全てのお子さんに言えるのですが、テストで結果を出したいという思いは心の奥で必ず持っているものです。
それなのに、『なんで結果(点数)をださないの!?』『もっと頑張れよ!』という言葉は負担でしかありませんよね。
お父さんやお母さん、そして先生方に認めて貰いたくて点数を出したいのに、中々叶わないというジレンマを抱えると、より勉強から遠ざかってしまいますよ。
【中学生】今すぐ実践できる成績アップの勉強法!成績が悪い・落ちる原因を塾講師が解説!
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話を転換して、ここからはどのようにしてお子さんのモチベーションを上げていくのかについて解説していきます。
結論としては、繰り返しお伝えしていますが、『勉強をしたら何かが変わる』実感をお子さんに持たせてあげることです。
その点をより詳細に深掘りすると、短期間で劇的に何かしらの点数を上げてあげることが特効薬となりますよ。
では早速見ていきましょう!
点数をあげやすい教科に時間を割く
点数を劇的に改善する方法の一つ目は、点数を上げやすい教科に時間を割くことです。
なぜなら、日本の五教科において、短期的なテストでは教科によって難易度が確実に変わってくるからなんです。
例えば、中学校3年生の2次方程式のテストでは、因数分解や文章題など小学生からの積み上げが非常に大切になってきます。
しかし一方で、同時期に行われる公民のテストでは新しい公民の知識をインプットするだけで点数が取れてしまいますよね。
連続した知識が問われるのか、短期的な知識が問われるのかで難易度は大きく変わってきます。
そのため、できれば理社の暗記分野が特に多く出る時に絞って勉強時間を大幅に増やしてあげてください。
【中学生】理科の勉強法は?教え方・苦手克服・成績アップのコツを解説!
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学校ワークを3周目標で行う
暗記を徹底する場合、基本的には学校ワークを3周してください。
一周目は何も見ずに、学校ワークを解きます。
この時点では、もしかすると学校ワークは真っ赤かもしれません。
その間違いを直すのが2周目です。
そして最後に、2周目でも間違ってしまったものは3周目で全て覚えきってしまいましょう。
ここまでで大体2週間程度はかかるので、それを見据えたスケジュールを立てるのも重要です。
暗記事項を徹底して確認する
先ほど学校ワークを3周する方法をお伝えしましたが、暗記はこれだけでは完全に定着しません。
実際に書く作業は3周行いますが、ここからは寝る前やテスト前の復習として何度も学校ワークを見直しましょう。
おすすめの方法としては、ワークが2冊に分かれている場合には、提出するワワークとは別のところに赤字で答えを記載してください。
そうすることで赤シートで答えを隠すことができ、復習用に最適な自分だけの参考書ができるのでおすすめです。
1ヶ月前からテスト対策を行う
先ほどの項目で2週間程度学校ワークに時間を費やさなければならないとお話ししましたが、実際には1ヶ月前からテスト対策を行いましょう。
なぜなら、学校の提出物は増加傾向にありきちんとした時間を取らないと、学校ワークをやっただけになってしまう可能性があるからです。
1ヶ月程度前から少しずつ学校ワークの着手し始め、1週間前には2周程度が終わっているとよいでしょう。
目標値をあらかじめ決めておく
またテスト前にはあらかじめ目標値を決めておきましょう。
目標値とはテストの点数や、学校ワークの目標回数を指します。
テスト前に前回よりも多い回数や少し高い点数を目指すとより効果的です。
【長期目線】自ら勉強できる子供になる勉強法とは
さて最後の項目では自ら勉強できる子になる勉強法をお伝えしていきます。
親御様がの最終的な願いとして多いのが、自発的に勉強をするようになることですよね。
これには長期的な目線で物事を考えていく必要があるので、以下の項目を是非参考にしてみてください。
プロセス分析を行う
テストが完了したらプロセス分析を行ってください。
プロセス分析とは、今回のテスト対策で『過程がどうだったのか』を検証することです。
どれだけ結果が良くても、学校ワークを1日前に完了させているという状態では、いつか点数が大きく減少してしまうことでしょう。
結果の分析を行う
プロセス分析を行ったら、結果の分析を行っていきます。
結果の分析では、どれぐらいの学校ワーク量をやれば、何点がとれるのかをお子さんと一緒に考えていきましょう。
ただ一点だけ注意が必要なのは、決して評価を行ってはいけないということです。
あくまで結果は変わらないので、次に向けての改善を必ず考えるようにしてください。
勉強の意味づけを行う
長期休暇やテスト後など時間に余裕がある時は、勉強とは何かを考えていきましょう。
繰り返しお伝えしていますが、人間は意味がない行動はできないという特性を持っています。
そのため、今勉強していることが将来何の役に立つのかを親子で考えていくのが重要なんですね。
例えば、受験資格に大卒が必要な場合には少なくとも、高校卒業程度の学力を手に入れている必要があると考えることができますよね。
たったこれだけでも、勉強への意味づけができるので、積極的に意味づけのための情報収集を行っていきたいところです。
具体的な進路・夢を持たせる
最後に先ほどの項目と少し関連がありますが、進路や夢を持たせることは非常に大切です。
なぜなら、たったそれだけで強力な勉強の意味付けとなるからなんですね。
一部の方の中には先に進学先を決めてしまうこともありますが、あくまで将来の夢や進路についてを考えた後進学先を決めるようにしてください。
夢や進学先から逆算して、志望校を考えると言っても過言ではないでしょう。
例えば、医学で人を救いたいという思いがあるのであれば、医学部進学に強い、つまり偏差値の高い高校へ進学する、と決めていくのです。
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まとめ
今回の記事では、勉強嫌いを治す究極の勉強法をお伝えしてきました。
結論としては、短期的なテストで点数を劇的に変化させることがモチベーションアップの秘訣です。
今まさに手が動いていない生徒は、学習性無気力に陥っている可能性があるかもしれません。
そんなときは親御さんが上から指示するのではなく、寄り添って教えていくことを意識して行動すると徐々に改善されていくでしょう。
最後までご覧頂き誠にありがとうございました。
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