「アクティブ・ラーニング」とはどのようなものなのでしょうか?
こんにちは、「子供の習い事図鑑」(@startoo_)です。
最近テレビや雑誌で「アクティブラーニング」という言葉をよく聞きますよね。
今までの学校の先生が教壇から教えるスタイルと違い、
生徒同士での「ディスカッション」や「フィールドワーク」などを行うアクティブラーニング。
「自分で考える力」や「表現する力」が身につくと多くのメリットがあり注目されています。
ただ、アクティブラーニングを知らなかった方からすると
・アクティブラーニングって何?
・どんなメリット・デメリットがあるの?
・家庭でもできることはある?
など分からないことも多いです。
そこで今回は「アクティブラーニング」について詳しく解説していきます。
メリット・デメリットや家庭でできること、体験談も紹介するので参考にしてみてください。
アクティブ・ラーニングができる「子供の習い事」も紹介していきます!
・どんなことをするもの?
・アクティブラーニングが学べる子供の習い事は?
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この記事の目次
アクティブ・ラーニングとは何か?
まずはアクティブラーニングがどのようなものか?確認しておきましょう。
今までの学習方法とはどのような違いがあるのでしょうか?
アクティブラーニングはどんな学習スタイル?
まずアクティブラーニングとはどのようなものなのでしょうか?
「アクティブ・ラーニング」とは何かを簡単に言うと、これまでのような「受け身」で授業を聞いてノートを取る学習ではなく「主体的(能動的)」に自ら考えて学習していくスタイルのことを指します。
具体的には「自ら課題を発見し」それらを解決できる案を出し合い生徒同士で「ディスカッション」や「ディベート」まで行う学習です。
アクティブラーニングの学習内容の例は?
アクティブ・ラーニングで学ぶ「テーマの例」も確認してみましょう。
実際にあった例では、
「最近話題になっているプラスチックごみについてどう思うか?」
というテーマで話し合われたこともあります。
このような「テーマ」があったときに「アクティブラーニング」では
・「なぜ」そもそもプラスチックごみがダメなのか?(問題点の確認)
・「どうすれば」減らせるのか?(課題に対して意見交換)
・「結論」、自分たちでできることは?(実行)
というように「自分たちで課題」をみつけ、積極的に「意見交換」することでより深い学習ができます。
これまでのように「講義形式」で「プラスチックごみを増やしてはいけません、何故なら○○…」と教えられるよりも「興味関心」を持ち学習意欲が強まります。
アクティブラーニングを考えるときのコツは?
アクティブラーニングでは、
・「Why」なぜ?
・「How」どのように?
・「What」何をする?
という順で考えていくことが「コツ」です。
この学習スタイルを通して「思考力」「表現力」「学習意欲」が身につく事が期待されています。
文部科学省としても以下のように述べています。(抜粋)
子供たちが「何を知っているか」だけではなく、「知っていることを使ってどのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」ということであり、知識・技能、思考力・判断力・表現力等、学びに向かう力や人間性など情意・態度等に関わるものの全てを、いかに総合的に育んでいくかということである。文部科学省HP
参考URL:「文部科学省:2新しい学習指導要領等が目指す姿」
アクティブラーニングはいつから?
アクティブラーニングは「小学生」から学習することも可能です。
元々は2012年ころに「大学」での「アクティブラーニング」をするべきという話から上がっていたのですが、
最近では、高校、中学「小学生」からでも「アクティブラーニング」の必要性がとりだたされています。
つまり、小学生頃から「アクティブラーニング」の学習スタイルでも充分効果を得られる>考えられています。
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では、次にアクティブ・ラーニングの「メリット(効果)」について確認していきましょう。
アクティブラーニングのメリット(効果)は?
では実際にアクティブラーニングはどのようなメリット・効果があるのでしょうか?
具体的には下記のような内容が期待されています。
・課題発見能力が身につく!
・伝える能力が身につく!
・論理的思考能力が身につく!
・コミュニケーション能力が身につく!
一つ一つ確認していきましょう。
メリット1.知識の定着がしやすい
1つ目のメリットは「知識の定着」がしやすい事です。
今までの学習スタイルの場合「先生が講師として教壇にたち、生徒が一生懸命ノートに取る」というスタイルでした。
例えば
「三角形の内角の和は180度になります。」
「織田信長は楽市楽座を作りました」
このように、内容を暗記すればテストではいい点が取れます。
しかし「なぜそうなるの?」と質問したときに答えられない方も多いのではないでしょうか?
知識や学習は「インプット」だけでなく良質な「アウトプット」をしてこそ身につきます。
その為、アクティブラーニングで「フィールドワーク」や「ディスカッション」を行うことで「知識の定着効果」が非常に高まります。
メリット2.「課題発見能力」が身につく!
2つ目は「課題発見能力」が身につくことです。
アクティブラーニングでは「なぜ?」と考えることが増えます。
これによって「問題の本質」を発見し、更に「解決する為に何をすべきか」も考えることができるのです。
今までの学習スタイルの場合「問題を解決する能力」はあります。
いわゆる、与えられた課題を実行して解決することです。
しかし「問題を解決する能力」よりも実は「問題を発見する能力」の方が重要だと言われます。
その理由としては、今後世の中でAIやロボット化が進み、問題を解決する「作業」はロボットに置き換わられていきます。
逆に「問題を発見する」というクリエイティブな要素は「人間の仕事」になるわけです。
そのような力身につける為にも小学生のうちから「アクティブラーニング」が重要なのです。
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メリット3.表現する力が身につく
3つ目は「表現する力」が身につくことです。
これからの社会では自分の考えを人に表現する力が必要とされています。
アクティブラーニングでは、その問題に対して「あなたはどう思うの?」という質問を多くされるでしょう。
常にこのように人に自分の考えを伝えることで「表現する力」が身についてきます。
メリット4.論理的思考能力が身につく
4つ目は「論理的思考能力」が身につく事です。
アクティブラーニングでは「物事を順序立てて考えていく力」が必要になります。
この考え方は「論理的思考能力」を向上させることに有効です。
子供の頃から論理的思考能力を身につけられると「冷静に物事を分析すること」や「新しい課題の発見」をすることもできるようになるでしょう。
メリット5.コミュニケーション能力が身につく
5つ目は「コミュニケーション能力」が身につくことです。
アクティブラーニングでは「ディスカッション」も行います。
これらは、先生が中心となって行うのではなく、生徒が主体です。
子供たちもディスカッションを上手くやる為に「自らの意見をしっかり伝える」ことが必要になります。
子供の頃から「伝える力」を磨く事でコミュニケーション能力も向上していくと考えられるのです。
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次にアクティブラーニングを習うときの「デメリット(注意点)」も確認しておきましょう。
アクティブラーニングのデメリット(注意点)はある?
アクティブラーニングを習い事にするとき「注意点や課題」はどのようなものがあるのでしょうか?
1.評価をするのが難しい
一つ目は「評価」するのが難しい事です。
アクティブラーニングではお互いの意見をディスカッションしていきます。
教える側としては正解不正解があるわけではないので「評価」するのが難しいという課題があるのです。
学校の授業であればテストを行うとすぐに点数として「評価」ができます。
ただ、アクティブラーニングの場合は「どのような基準で評価するか?」が定まっていないところもあります。
2.授業に時間がかかる
アクティブラーニングの二つ目のデメリットは「授業に時間がかかる」ということです。
これまでの学習スタイルで講師が生徒に一方的に教えるスタイルであれば時間がどれくらいかかるかはある程度わかります。
アクティブラーニングの場合「ディスカッション」「フィールドワーク」「ディベート」を行うためある程度長い時間を確保しなければなりません。
3.教えられる教師が少ないことも
「教えられる教師が少ない事」です。
現在、学校で指導を行っている先生もこれまでは、今までの授業スタイルでしか習ったことがなく、
アクティブ・ラーニングを経験したことのある方が少ないのが事実です。
その為、2020年から「新しい学習指導要領」になっても、すぐに教えられる教師は数が限られると考えられます。
特に若い世代の教室は「ゆとり教育」の世代でもあり、教育方針の違いから困惑している現場の教師も多いと聞きます。
先生自体が「課題を発見する能力」「意見を交換する能力」が欠けているということもよく聞きます。
その為、親御さんの中では、学校ではなく「子供の習い事」でアクティブ・ラーニングを学習する場所を探す家庭も増えてきています。
4.教える側のレベルも上げなければならない
4つ目の注意点は「アクティブラーニングを教える側」のレベル向上です。
日本では最近になって取り入れられ始めたアクティブラーニングのため教師側が習熟できていないこともあります。
生徒の中には自ら積極的に発信できない子もいるでしょう。
そういった子をいかにフォローしてあげるかと言う「アクティブティーチング」も注目されています。
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では次に「自宅」でアクティブラーニングを取り入れるにはどのようなことをすべきなのか確認していきましょう。
家でもできる「アクティブラーニング」ってある?
アクティブラーニングを「家庭でも取り入れる方法」について紹介していきます。
普段の日常からアクティブラーニング的学習を実践できると、小学校、中学校でも役に立つはずです。
1.「why」の質問を投げかける
1つ目は「なぜだと思う?」と言う「Why」の質問を多くすることです。
日常会話から子どもに質問を投げかけることとで「思考力」が育ちます。
その中でも特に「Why(なぜ)?」の質問を投げかける意識をしていきましょう。
例えば
「なぜ、食べ物は残してはいけないと思う?」
「なぜ算数の勉強をしないといけないと思う?」
「なぜごみは分別しないといけないの?」
というような「考えるチカラ」を養う質問を多くすることです。
このような質問をして、分からなければ「一緒に調べてみる」ことが
主体性を持ったアクティブ・ラーニングの学習になっていきます。
2.体験学習を多く行う
2つ目は「体験学習」を多く行うことです。
アクティブ・ラーニングでは「課題を発見する力」も重要になります。
体験学習があると「課題を発見するチカラ」が身につきやすいです。
例えば、
生き物観察、農業体験、料理、
実験、星空観察などを行っているうちに
「なんで海は青いの?」
「なんで星は夜しか出てこないの?」
「なんでジャガイモは土の中でできるの?」というように
「自ら疑問を持つ」ようになります。
親子で多くの体験をしてみてはいかがでしょうか?
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3.体験したことを掘り下げてまとめる
3つ目は体験学習をしたことを掘り下げ「まとめる力」が重要です。
例えば、子どもが農業体験をした時には、そのときの経験をノートに書かせ、疑問に思ったことをは更に掘り下げて、調べる癖をつけていきます。
そして、親子で「ディスカッション」や「意見交換」をすると更にアクティブ・ラーニングとしての精度は高まります。
自分の経験を「ノートにまとめることで」論理的思考能力も身につくことが期待できるでしょう。
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まとめ:アクティブラーニングを実践してみよう!
一度、アクティブ・ラーニングがどのようなものがおさらいしておきましょう。
・フィールドワークやディスカッションも行う
・発見した課題に取り組みながら知識・思考力・表現力を育む
現在でもアクティブ・ラーニングを専門で行う「子供の習い事」もありますが、まだ数としては多くはありません。
その為、先ほど紹介した「家庭でできるアクティブラーニング」を実践してみるのもおすすめです。
また、アクティブラーニングに近い「子供の習い事」としては、
・プログラミング教室
・ロボット教室
などもあります。
プログラミング教室では「課題を考え」自分の考えを「表現する機会」も多くおすすめです。
ぜひ一度親子で体験に参加してみてはいかがでしょうか?
ではいい習い事が見つかりますように!
「子供の習い事図鑑」
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