高校生におすすめの「物理基礎・物理」の参考書・問題集を解説していきます。
『物理でおすすめの問題集を教えて欲しい』
『高校生物理の参考書で何を選べばいいか分からない』
『物理の問題集の選び方のコツは?』
『高校物理の勉強法も教えて?』
と悩むこともありますますよね。
大学受験で物理を使う場合、まずは物理基礎、とくに「力学の内容」が徹底的に理解出来ていなければなりません。
というのも高校物理は力学が制するといっても過言ではないくらいに、力学の占める割合が圧倒的に大きいのです。
しかも、公式丸暗記では物理は太刀打ちできないので、公式丸暗記をしない物理基礎の理解が必要になります。
そこで、今回は物理初心者向けの基礎教材からハイレベルな受験対策まで、高校生におすすめの物理の問題集を解説していきます。
これまで多くの大学受験生をみてきた実績のあるプロの家庭教師が2024年版に厳選した高校物理教材を紹介していきます。
2024年・2025年に大学受験をする方向けにおすすめの物理過去問も解説します。
高校生の問題集は
・数学のおすすめ問題集
・英語の問題集おすすめランキング20選!
・高校生国語の問題集おすすめ15選!
・高校社会の問題集おすすめ20選!
・高校生におすすめの「化学」の問題集
も参考にしてください!
この記事の目次
高校生物理の勉強法とは?
世の中の情勢も相まって、自宅学習に重きを置く方が増えてきているのではないでしょうか。
ここでは独学で物理の勉強をする高校生に向けて、勉強法や問題集を活用するコツをお伝えします!
厳選した問題集を活用しよう
独学に欠かせないもの、それが問題集ですが、問題集は自分に合うものと合わないものがあります。
人それぞれ図が多いものがわかりやすかったり、文章で思考の流れを丁寧に書かれたほうが良かったり、さまざまです。
友達や先生が勧めていたかどうか以上に、自分に合うものを選ぶようにしましょう。
そして、自分に合う問題集が決まったら、それを繰り返し解くことが大切です。
問題集を何冊も買って勉強する方法もありますが、まずは1冊の問題集を、どの問題も完璧に解けるレベルまで仕上げましょう。
何冊も解いたけど、いつも似たようなところで間違えていては実力が身についていないのと同じです。
1冊の問題集を解いて自分の得意分野と苦手分野がつかめたら、間違えた問題や解法が曖昧な問題を中心に繰り返し解きましょう。
何度も間違えてしまうところは、自分になにかしら考え方のクセがある部分です。
そのクセを軌道修正するには時間がかかって当然です。
「ここは苦手だから」と諦めず、苦手なところほど何度も繰り返し解いて正しい解法の考え方を新たなクセにしてしまいましょう。
さらに、ある程度解ける問題が増えてきたら問題を解く際に時間を計ってみましょう。
時間の決まっていない試験はありません。
問題のボリューム、難易度、分野によって問題を解くのにどれくらいの時間がかかるか把握することは、大学入試対策にとても有効です。
また、問題にかかる時間を可視化することで、「だんだん速く解けるようになった」「今日は1時間で何問進んだ!」というように進捗が見えるようになります。
そのことが達成感につながり、モチベーションを維持するのにとても効果的です。
家庭教師おすすめ人気ランキング比較15選!大手・個人・料金・オンライン・選び方も解説!
物理の問題を解くときは図を描く事から始める
高校生物理の問題の解き方には、次のような流れがあります。
「図に描く」→「どの原理・法則が活用できるかを考える」→「公式を使って計算する」
そう、高校生物理は公式まで落とし込めたらあとは計算問題、ほぼ数学の領域です
そのため、物理の勉強で意識したいのは「必要な情報を図に描くこと」と「その場面でどの知識を使うかを結び付けること」です。
では、それぞれの段階について勉強法をご紹介します。
まずは図に描く
まず「必要な情報を図に描くこと」についてですが、例えば力学分野では働いている力をちゃんと図示できるかどうかがとても重要です。
そのあとに使った公式が合っていても、最初に描いた図が間違っていては正解に辿り着けません。
そして、問題文が表している状況を図示するためには、基礎の勉強の段階から図示に慣れておく必要があります。
教科書に載っている文章や図から物理現象をイメージして、自分で図に描けるようになれば「理解した」と言える状態です。
初めはみんな「理解できない」状態からスタートするので、間違っていても構いません。
問題集の解説をよく読んで、どこがどう間違っていたのか考えて、自分の描いた図を修正する。
このプロセスを繰り返していれば、ちゃんとした図が自分で描けるようになります。
「公式」を組み合わせることも意識する
正しい図が描けるようになったら、その場面でどの知識(公式)を使うかを図と結び付けられるようになりましょう。
例えば、斜面上の物体の運動に、電磁気学の公式は使いませんよね。
「そのくらいわかるよ」と思われるでしょうが、実はこれをさらに狭い範囲で出来るようになればいいだけの話なのです。
図に描き出した情報をどの原理・法則に落とし込めるかがわかれば、あとはただの計算問題です。
応用問題の難しい点は、問題文に出てくる物理現象が複雑でイメージが難しいことがあるからです。
物理はイメージを絵に描けるかが重要な学問ですが、入試問題を解く上では、知っている現象を組み合わせられるかどうかも大切です。
入試問題は高校で学んだ内容が身についているかを問うのが目的なので、複雑そうな図が出てきたり、構成要素が多かったりしても、一つひとつ分解していけばちゃんと学んだ内容に落とし込めるように作られています。
さらに、組み合わせられる物理現象というのはある程度パターンが決まっています。
演習を繰り返すことで傾向がつかめてくるようになりますので、どんどん実践的な問題に取り組みましょう。
計算問題も確実に
「あとはただの計算問題だ」と言ってしまいましたが、つまりは計算問題で間違えてしまうと得点につながらないということです。
そして立式したあとこそ時間がかかるケースも多いです。
正解まで辿り着けるように、最後まで解き切る練習をしっかり重ねておきましょう。
「高校の物理はほぼ数学だ」といわれるほど数学知識も必要なので、問題を解いていて行き詰る度に数学の復習が必要なようでは物理の勉強にはなりませんよね。
物理の問題集には、巻末に数学知識が載っているものもあります。そこでさっと確認し、公式の導き方を忘れたものはあとで数学の勉強時間に復習できるようメモしておくなどすると、物理の勉強が数学の復習にもつながって一石二鳥です。
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物理は反復練習が大事!
応用問題と呼ばれる、基本問題を組み合わせたものは、数をこなせば傾向がつかめてきます。
「似たような図を見たことがあるな」、「こんな説明文同士が一緒に出てきたことがあったような…。」
そう思えるようになれば、順調に勉強が進んでいる証拠です。
あとは、その「見たことある感じの問題」と一緒に解いたときに使った公式を思い出せれば、多少の計算の違いがあったとしても同じ流れに持ち込めます。
大学入試本番で見たことがないような問題に出くわしても、少しでも似ている部分を見つけられれば、そこが問題を解く糸口になります。
そのためには、問題集を繰り返し解いて、自分の引き出しに武器を増やしておくことが大切です。
本番で「見たことない!なにこれ!?」となるか、「前に似たような問題を見たな」と思えるかは大きな差を生みます。
他の受験生にとっては見たことがあっても自分は見たことがない問題で戦うのは困難です。
逆に、自分だけが見たことがあったら途端に有利になりますよね。
そして、もしいくつもの問題を解いたのに見たことがないような問題を目にしたら…?
そのときは、他の受験生も見たことがない問題です。
みんな同じように困惑しているので、早く切り替えて自分の知っていることに落とし込みましょう。
そのために、なるべくたくさんの問題に触れておくことが勝負のカギです。
それでは、各分野について注意したいポイントをお伝えしていきます。
「力学」「波」「電気・磁気」「原子」に分けて勉強法を解説します。
運動(力学)の勉強法
物体が運動するのですから、必ず「向き」が出てきます。
力学の問題は作図が大切です。
力が働いている向きに矢印を図に描き込むことができれば、あとは計算問題に落とし込めます。
公式を覚えるときは、速度や力といった物理量が大きさだけを表すもの(スカラー量)か向きも含むもの(ベクトル量)かをしっかり意識するのが大切です。
公式に含まれる物理量がベクトル量であれば、計算には数学のベクトルや三角関数の知識が必要になり、こうした分野の理解がとても重要になってきます。
こうした差を意識しなくても解けてしまう問題もありますが、難関校を目指すなら基礎をきちんと理解することが大切です。
「なんとなく」で済ませてしまっていては引っかかるような問題が問われることもあるのが難関校の入試です。
力学はほかの分野の基礎にもなるので、どこから手を付けていいかわからない!という方はまず力学分野を丁寧に取り組んでみてください。
波の勉強法
ここでは音や光といった、見えないもの、触れないものを取り扱うため、それを見える化するための実験を扱った問題がよく取り上げられます。
イメージしにくいと苦手意識を持つことも多いですが、何度も図示する練習をすれば自然と理解が追い付いてきます。
わからないところを頭の中でだけ考えるよりも、実際に手を動かして図にする練習を重ねるのがおすすめです。
光や音の進む向きを、+や-といった符号をつけて表すこともあるため、序盤の計算ミスが後半に響いてくることも多い分野です。
ただ、よく出題されるパターンに慣れておくと、「この問題でこの答えはなんか違うような…」というふうに計算ミスの違和感に気付くことができるようになります。
内容理解がしっかり出来てきたら、問題集でよく反復練習しておきましょう。
電気と磁気の勉強法
電気と磁気はふるまいが似ているようで異なるので、お互いをきちんと区別して捉えられるようにすることが大切です。
両方に共通する特徴やそれぞれにしかない特徴を整理しながら理解を進めると良いでしょう。
その上で、電気と磁気を組み合わせた問題に進み、自分の理解度を一つひとつ確認しながら段階的に勉強を進めるのがおすすめです。
難関校では、電気と磁気に力学を組み合わせた応用問題もよく出されます。
でも、落ち着いて要素に分けていけば大丈夫です。
どこが力学の範囲で、どこに電磁気の知識が必要なのか見極められればそう恐れることはありません。
そうした応用問題も解けるようになるために、今取り組んでいる問題にはどんな知識、公式があればいいかを意識しながら取り組んでみましょう。
原子の勉強法
高校物理の範囲では、原子についてはあまり深追いした内容は習いません。
いくつかの公式を覚えれば、あとは力学や電磁気学の分野の知識を使って解く問題がほとんどです。
この分野は教科書でも最後に出てきますが、受験対策としても取り掛かる順番は最後で良いと思います。
範囲が少ないからと原子分野から取り掛かるより、力学や電磁気学の理解をしっかり進めることを優先しましょう。
より詳しい塾講師が解説する「物理の勉強法」はこちら
高校物理問題集の選び方のコツは?
高校生の物理には大きく分けると
・物理基礎
・物理
があります。
物理の問題集・参考書を選ぶ場合、まずは物理基礎の内容がしっかり理解出来ているのかどうかによって「物理基礎」の復習が必要になります。
たとえば、単純に公式の丸暗記だけでは物理基礎が理解出来ているとはいえないということです。
そのため、物理の問題集の選び方のコツは
・物理基礎から選ぶこと
・公式だけでなく、なぜそうなるか根本理解しやすい教材
・最初から難易度の高い問題集を選ばない
上記が大切になります。
また、公式を単に暗記するだけでなく、計算問題も多いので数学の勉強も必要です。
解き方は合ていても計算ミスで点数を落すのが一番もったいないですよね。
その点をふまえて、物理の原則や考え方から計算まで理解出来る物理基礎の問題集や参考書を紹介していきます。
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高校生「物理基礎」おすすめ参考書・問題集
物理が苦手という高校生に共通すること、それは物理現象を数式化できないというひと言につきます。
その原因は目ではっきりとみることができない力というものや物理現象といった漠然としたものをイメージできないからです。
ここでは、物理の問題で問われている内容がイメージできるようになる参考書を含めて、初心者で物理がまったくできない高校生にもおすすめの物理基礎の参考書と問題集を紹介します。
橋元の物理基礎をはじめからていねいに/橋元 淳一郎
今や物理基礎や物理の参考書のうち、わかりやすいと定評のある参考書はすべて図を豊富に使っているという共通した特徴があります。
物理はイメージだ!を唱え続けている第一人者である著者橋元淳一郎の「橋元の物理をはじめからていねいに」シリーズの物理基礎編です。
物理が苦手な人にとって、独学は無理と言われる中、この参考書を開くと、物理がまったくできない高校生でも無理なくひとりで進められる講義形式の本であることがわかります。
「公式を丸暗記なんて、ナンセンス!物理はイメージだ! 」の橋元流らしく、豊富な図をつかうことで、物理のひとつひとつのイメージがあざやかに見えるようになります。
物理基礎から勉強しなおしたいけれども、ひとりでは厳しいという物理がまったくダメという高校生におすすめの参考書です。
厚すぎる参考書が苦手な高校生向けです。
宇宙一わかりやすい高校物理 力学・波動 /鯉沼 拓
世界一わかりやすい…というタイトルの参考書ほどわかりにくいと言われる中、宇宙一とつけられたタイトルと一見するとふざけた印象の表紙内容とは裏腹に、物理を学習する高校生が使う参考書で持っていない人はいないと言うほどのわかりやすいという人気シリーズの参考書です。
参考書の構成は見開きの左ページがたとえ話を使ったわかりやすい解説文、右ページがイラストや図を使って、イメージしやすくなるように説明されています。
物理初心者、または大学入試に物理が必須なのに苦手意識が強く、物理がまったくできないという高校生が物理への触れやすさという点を考慮して選ぶ参考書であり、物理への取りかかりにおすすめです。
参考書の構成上、ページ数が増えてしまうので、本体が非常に厚くなっています。
その分、しっかり物理のイメージをつける事ができる教材です。
リードα物理基礎/数研出版
高校の学校専用図書として採用されている物理基礎の問題集の中でいちばんメジャーな問題集である数研出版のリードα物理基礎。
問題集の構成は、基本と発展とに分れていて、例題に伴った類題が問題演習として掲載されています。
演習できる問題量も適量なので、定期試験対策にもおすすめです。
解答の解説が比較的わかりやすいので、ひとりでは問題演習ができない高校生は解答の解説を熟読しながら、考え方や解き方をマスターしていくといいでしょう。
リードα物理基礎に関しては一般の書店には並んでいませんが、リードLightノート物理基礎といった、書き込み式の問題集が一般書店での販売用に用意されています。
物理基礎の演習にリードαをつかってみたい場合はリードLightノート物理基礎でも問題ありません。
高校生「物理」おすすめ参考書・問題集
次に、物理が大学入試の必須科目になっている高校生におすすめの参考書や問題集を紹介していきます。
高校物理は数学で習う微分積分の知識を使って演習していくと公式の丸暗記にならずに理解が深まり、結果的に効率良く学習できます。
化学や生物と比べて、大学受験の科目のなかでは短時間で効率良く仕上がりやすい科目と言われている理由です。
大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[力学・熱力学編]が面白いほどわかる本/漆原晃
物理基礎のところで紹介した、「橋元の物理基礎をはじめからていねいに /橋元 淳一郎」や「宇宙一わかりやすい高校物理 力学・波動 /鯉沼 拓」と同じように、図やイラストを使った講義系の参考書ですが、理系志望の高校生向けの参考書のシリーズになります。
高校によっては、物理の進度状況はまちまちで、高校生によっては独学や先取り学習で大学入試対策の物理を始めなければならない高校生もたくさんいます。
そういった高校生におすすめしたい物理対策は、問題集で演習を行なうよりも、講義系の参考書を一通り読んで物理のイメージを頭の中にいれてしまうことです。
その後で、実際に問題演習を行なっていくと、物理を理解する上で効率良く進められていきます。
受験勉強を本格的に始める前の高校1年生2年生の段階から少しずつ読み進めておきたい参考書です。
物理のエッセンス/浜島 清利
高校物理の問題集の中ではベストセラーにもなっている大人気の物理のエッセンス。
物理のおすすめ問題集と称されるサイトによっては初心者向けと紹介されているところがあちらこちらにありますが、物理初心者向けの問題集ではありませんので注意したいです。
というのも、この物理のエッセンス、書かれている内容は、教科書には書かれていない基礎のところと、教科書では触れられていない発展的なところまで幅広く網羅している参考書的な要素があります。
だから、物理の基本を学んでから物理のエッセンスに着手した方が物理のエッセンスで伝えようとしていることをしっかり吸収することができます。
問題量自体はそれほど多くないので、問題演習としては正直足りません。
使い方としては、物理のエッセンスと同時進行で問題演習を別に用意した方が効率良く物理が学習できます。
セミナー物理基礎+物理/第一学習社
同じく高校の学校専用図書であるリードα物理基礎+物理よりも掲載されている問題量は格段に多いため、物理演習の問題集としてはおすすめできる1冊です。
問題内容に関しては、基礎から徐々に難易度が上がって発展問題へと進んでいくので、理系志望者にとってはじっくりと時間をかけて解いていくと物理の力が確実につく問題集です。
セミナー物理基礎+物理のおすすめの使い方は上で紹介した物理のエッセンスとの併用です。
物理のエッセンスの参考書的な要素を活かしつつ、セミナー物理基礎+物理で問題演習を数多くこなしていけば、大学入試の物理では他の受験生との差別化につながります。
すでに他の問題集で演習を始めている場合は、解いたことのない問題だけをピックアップして演習していくことも効果的な使い方になります。
良問の風物理頻出・標準入試問題集/浜島 清利
大学入試における物理の特徴は大問全体がゼロ点か、満点になるかの両極端になる怖さをはらんでいることです。
というのも、物理の出題形式の特徴は大問の中に小問が複数あり、それらがすべて連動しているので、1つ間違えれば芋づる式にすべてを間違えてしまうという危険性があります。
そのために、日頃から大学入試で出題されやすい形式の物理の問題演習に触れておく必要があります。
こういった問題演習ができる問題集が良問の風物理頻出・標準入試問題集です。
良問の風物理頻出・標準入試問題集に掲載されている問題はすべて大学入試で出題された問題ばかり。
なかには大問1題に小問が7題ある問題もありますので、1つ1つの問題を慎重に解く習慣や、緊張感をもった物理演習が日々行なう演習でも存分にできます。
共通テスト過去問研究 物理/物理基礎 (2024年版 共通テスト赤本シリーズ)
「物理/物理基礎」共通テスト過去問もおすすめの問題集・参考書です。
大学受験共通テスト(センター試験)の過去問は早い段階で取り組んでおいて損はないでしょう。
2022年受験の最新版です。
最近の共通テストでは、単に丸暗記では解けないような「思考力」を使う問題も多いです。
例えば、実験の結果から正しく読み取る問題は特に増えています。
そのような、実験・考察・推論を求められる問題には慣れも必要です。
物理共通テストの過去問は良問が多く、傾向分析や考え方のポイントをわかりやすく解説してくれています。
できれば高校2年生の段階で早めに過去問に取り組み、得意分野と苦手分野を洗い出せるようにしましょう。
難関校受験におすすめ「難しい」物理問題集
難関大学受験を突破するには、問題への慣れが重要です。
とはいえ、数さえこなせばいいというものでもありません。
難しい問題に慣れることも大事ですが、良問を解いていき徐々に難易度上げていくことが大切です。
1つ1つの問題を、人に解説できるくらい理解しながら進めることが大切です。
解説の詳しいものから取り組み、あとは演習あるのみ、という段階で問題数の多いものや難易度の高いものに進むと良いでしょう。
名問の森
難関校受験生向けの物理の問題集として、長年定番と言われているのがこちらの「名問の森」です。
より基本的な内容を取り扱った「物理のエッセンス」、「良問の風」と同じシリーズの問題集で、銅シリーズの中では最も難易度の高いものとなっています。
著者が共通しているため、特に基礎をこれら2冊で固めてきた方には馴染みやすい問題集です。
物理の受験対策に乗り出し始めたころの初めの1冊としてはもちろん、直前期の仕上げや確認まで活用できます。
何周か繰り返して取り組む受験生も多く、応用問題の地盤固めにとても適した問題集です。
教科書や基礎レベルの問題集から一歩進んで、これまでに理解してきた内容を実践で生かすための練習に向いています。
「名問の森」を解いて、解説でよくわからないところがあったら「物理のエッセンス」や「良問の風」と照らし合わせて進めると理解がスムーズです。
旧帝大レベルを目指すなら、ぜひ早めに取り組んでしっかり仕上げたい1冊です。
重要問題集 物理基礎・物理
どちらかというと化学でお馴染みの「重要問題集」ですが、物理についても出版されています。
こちらは問題数がとても多いのが特徴で、この1冊を仕上げれば見たことのない問題はまず出ないと言っていいほどの充実度です。
ただ、それゆえに受験対策の初めに取り掛かるにはボリュームが多いと感じるかもしれません。
1ページあたりに掲載されている問題数も多いため、たくさん解いたのにまだ1ページしか進んでいない……という気持ちになってしまう可能性があります。
受験勉強は長期戦のため、モチベーションを維持するためには進捗が見えることも重要です。
問題数が多いとそれだけ内容は緻密ですが、問題集を1周するのに時間がかかり、「1冊仕上げたぞ!」という達成感がなかなか得られにくいというデメリットもあります。
最初の数問をしっかり解いても、途中で挫折してしまっては元も子もありません。
まずは問題数の少ない他の問題集を1周してから、内容を補強していく形で「重要問題集」を進めるのがおすすめです。
そのため、「名問の森」など他の問題集で苦手分野がはっきりしたからそこを重点的に取り組みたい方、逆に得意分野の問題をもっとこなして実力を高めたい方に向いています。
難易度によってA問題とB問題に分かれているので、1周目はまずA問題を解いてみて得意分野と苦手分野を洗い出し、2周目はより難度の高いB問題に取り組むといった進め方もできます。
また、早い時期から教科書レベルの問題は完璧に解けているという方は、授業と並行しながら実力アップのために取り組むのも良いでしょう。
物理基礎問題精講
最後にご紹介する「物理基礎問題精講」は、「基礎」と付いていますがなかなか歯ごたえのある問題ぞろいです。
「名問の森」や「重要問題集」をスラスラ解けるくらいになったら挑戦するレベルの問題集です。
「学校の授業に付いていけるくらいの基礎知識は付いたぞ!」という頃合いに手を出すには難易度が高く、自信を削ぐことになりかねないので注意しましょう。
ある程度基本的なことを学び、大学受験対策に本腰を入れる頃に取り掛かると良いでしょう。
難問が多い分、今まで培ってきた知識を総動員する良い訓練になります。
受験本番で難問が出た場合にも落ち着いて向かい合えるよう、こちらの問題集で熟考する練習をしておくと心強いです。
また、似た名前の「物理標準問題精講」という問題集が同じシリーズにありますが、こちらは「標準」の名を冠してはいるものの非常に難問ぞろいです。
他の問題集では物足りなくなった方や、東大・京大・東工大レベルの物理学科を目指しているような方が手を出すレベルの本なので、購入の際はタイトルを間違えないよう十分に注意してくださいね。
東工大の物理20カ年 難関校過去問シリーズ
大学受験においては物理に限らず、過去問を解くことは非常に効果的です。
できれば、実際の試験と近しい環境で時間を計って解くようにしましょう。
特に難関校では、問題傾向が顕著にでます。
物理では、「難関校過去問シリーズ」がおすすめです。
近しい偏差値の問題を繰り返し解くことで、問題パターンをつかむこともできます。
物理の難関校過去問シリーズでは、
・東大の物理27カ年
・京大の物理27カ年
・東北大の物理15カ年
・阪大の物理20カ年
・名古屋大の物理15カ年
などがあります。
国立を目指す方は、高校1,2年生の段階で1冊買って挑戦してみるのもお勧めです。
目指すべき大学レベルを知っておくことでモチベーションにもなります。
まとめ:高校生物理は独学でも勉強できる!
理系大学へ進学する多くの高校生は、理科の選択は必須であるばかりではなく、学部学科によっては物理選択が必須となるところも多いです。
多くの人は物理に対する苦手意識ばかりが専攻してしまい、なるべく物理を大学入試科目から避けようとする傾向にあります。
その結果、暗記である程度は点数がとれると思って生物選択に流れる傾向が年々高くなっていると感じます。
しかし、生物に比べ、解き方のコツをマスターしてしまえば断然物理の方が大学受験においては有利だとわかります。
物理の良さは、講義系の参考を活用すれば独学や先取り学習もできるという点です。
物理は勉強の仕方次第で9割という高得点が十分狙える科目です。
早すぎることはありません、なるべく早めに物理対策に着手しましょう。
そして、何の問題集から始めようか迷ったときは基礎から学べる「宇宙一わかりやすい高校物理(力学・波動) [ 鯉沼拓 ]」から始めるのがおすすめです!
塾講師が解説する「物理の勉強法」はこちら
高校生の問題集は
・数学のおすすめ問題集
・英語の問題集おすすめランキング20選!
・国語の問題集おすすめランキング15選!
・社会の問題集分野別おすすめ20選!
・化学のおすすめ問題集
も参考にしてください!
\プロ家庭教師の豆知識/
高校生の自宅学習では「スタディサプリ」「河合塾one」「Z会」を使うことも心からおすすめできます。
中でも物理は、暗記も大切ですが、解き方のコツを学ぶことはより大切です。
教科書や参考書の写真だけでは、イメージが湧きにくい..という方には動画授業で学べるの使いやすいでしょう。
定期テスト対策はもちろんですが、大学受験に特化した「個別指導コース」もあります。
なんと言っても、神授業が見放題で1,980円はコスパが良すぎるので、塾や家庭教師と併用している方も多いです。
また、Z会や河合塾one・スタディサプリの口コミ・比較はこちらの記事も
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