
小学6年生の算数で、「比例と反比例の式が混ざる」「表は埋められるのにグラフがかけない」と困っていませんか。この単元では、2つの量の間で、何が一定になっているかを見つけることが大切です。
この記事では、小6・11月の家庭学習に使えるよう、比例と反比例の見分け方、表・式・グラフのつなげ方、実物画像で選べる無料プリント4選を紹介します。よくある間違いへの声かけ、4週間の学習例、解説付きの確認問題8問も用意しました。
小学6年生11月の算数|比例と反比例で確認したいこと
「比例ならかけ算、反比例ならわり算」と式だけを暗記する前に、2つの量がどう変わるかを表で確かめます。次の3段階で進めると、つまずいた場所が見つけやすくなります。
| 段階 | 身につけたいこと | 家庭での確認 |
|---|---|---|
| ① 表 | 対応するxとyを調べ、商や積が一定になることを見つける | 同じ列の上下を指さして計算できる |
| ② 式 | 決まった数を求め、y=決まった数×x/y=決まった数÷xと表す | 決まった数が場面の何を表すか説明できる |
| ③ グラフ・活用 | 表の組を点に表し、量を読み取ったり、比例を使って求めたりする | 軸・単位・1目盛りを確認してからかける |
小学校の復習では「決まった数」という言葉で意味を押さえれば十分です。「比例定数」という用語だけの暗記を目標にせず、表・式・グラフで同じ関係を説明できるようにしましょう。
実物画像で選ぶ|比例と反比例の無料プリント4選
画像を押すと、その問題PDFが開きます。説明文と「プリント・解答一覧へ」ボタンからは、解答やほかの問題がある教材紹介ページへ進めます。必要なプリントを選んで印刷してください。
比例の入口・2つの量の変化

水を入れる時間と深さ、図鑑の冊数と高さなど、いっしょに変わる2つの量に注目します。個数と代金、走った距離と残りの距離の表もあります。
使い方:まず「何と何が変わるか」を言葉にします。このプリントの場面がすべて比例するわけではありません。増減を見つける練習と、比例の判定を分けましょう。
プリント・解答一覧へはり金の長さと重さをグラフに

1mで3gのはり金を題材に、表を埋め、y÷xの値と式を求めてグラフをかきます。式から未知の長さや重さを求める問題もあります。
使い方:同じ材質・太さのはり金として考えます。グラフは横1目盛りが1m、縦1目盛りが3g。先に軸の量・単位を書き添えましょう。
プリント・解答一覧へ比例するもの・しないものの比較

4つの場面の表を完成させ、比例する関係を選びます。反比例や、比例でも反比例でもない関係との違いを確かめられます。
使い方:はり金は材質・太さが同じ、水そうは底から同じ断面の形で水を入れる割合が一定と考えます。答えだけでなく、商や積を根拠に説明しましょう。
プリント・解答一覧へ積が一定になる表と式

反比例するxとyの表を埋めて、関係式を作る4題です。xとyの両方に空欄がある表や、小数を含む表へ段階的に進めます。
使い方:最初は(1)(2)だけで十分です。上下の数が両方わかる列を囲み、x×yで決まった数を求めてから空欄を埋めます。
プリント・解答一覧へ画像は掲載中の問題PDFから作成しています。1枚を一度に終わらせる必要はありません。解答は教材紹介ページで確認できます。
比例の教え方|「同じように増える」から一歩進める
xが2倍・3倍になると、yも2倍・3倍になる
1個80円のりんごを、同じ値段で買う場面を考えます。個数をx個、代金をy円とすると、次の表になります。まとめ買いの割引や、別にかかる料金はないものとします。
| 個数x(個) | 1 | 2 | 3 | 4 |
|---|---|---|---|---|
| 代金y(円) | 80 | 160 | 240 | 320 |
| y÷x | 80 | 80 | 80 | 80 |
個数が2倍になると代金も2倍、3倍になると代金も3倍になります。このような関係を「yはxに比例する」といいます。ここでは、対応するyをxでわると、いつも80になります。
- xとyが両方わかる列を選ぶ。
- y÷xで決まった数を求める。160÷2=80。
- y=80×xと書き、表の別の列でも確かめる。
80は「りんご1個の値段」です。7個なら80×7=560円。代金が480円なら480÷80=6個です。
0個なら代金も0円ですが、0でわる計算はできません。決まった数を求めるときは、xが0ではない列を使いましょう。
「増える」「同じ数ずつ増える」だけでは比例といえない
最初に100円持っていて、毎週50円ずつ貯金する場合、1週後・2週後・3週後の金額は150円・200円・250円です。毎週同じ50円ずつ増えますが、週数が1から2へ2倍になっても、金額は2倍になりません。
式はy=100+50×xです。150÷1と200÷2も等しくないので、この金額yは週数xに比例しません。「増え方」だけで決めず、何倍になったか、商が一定かを確認します。
比例の活用では、条件も確かめる
同じ種類の紙20枚が100gなら、紙の枚数と重さが比例するとみなして、300枚の重さを求められます。300÷20=15倍なので、100×15=1500gです。1枚分を100÷20=5gと求め、5×300としても同じ答えになります。
ただし、種類や厚さの違う紙を混ぜたり、箱の重さを含めたりすると、そのまま比例として計算できません。「何を同じにしているか」「容器の重さを除いたか」まで確認するのが、文章問題を読むポイントです。
反比例の教え方|「かけた答えが一定」に注目する
面積が同じ長方形で考える
面積が24cm²の長方形で、たてをx cm、横をy cmとします。たてを長くすると、面積を24cm²に保つために横は短くなります。
| たてx(cm) | 1 | 2 | 3 | 4 | 6 |
|---|---|---|---|---|---|
| 横y(cm) | 24 | 12 | 8 | 6 | 4 |
| x×y | 24 | 24 | 24 | 24 | 24 |
xが2倍、3倍になると、yは1/2倍、1/3倍になります。このような関係を「yはxに反比例する」といいます。対応するxとyをかけると、いつも24になります。
決まった数=x×y
y=決まった数÷x
この例では2×12=24なので、y=24÷x。x=8ならy=3です。決まった数24は、この長方形の面積を表します。
ノートの方眼に、たて2・横12と、たて4・横6の長方形をかくと、面積が同じことを確かめられます。最初から公式を言わせず、「面積を変えないために、横はどうなる?」と尋ねてみましょう。この場面では辺の長さが0にはならず、式でも0でわることはできません。
「減る関係」には反比例ではないものもある
全部で20kmの道のりで、走った距離をx km、残りをy kmとすると、式はy=20−xです。x=5ならy=15、x=10ならy=10。xが2倍になってもyは1/2倍になりません。積も5×15=75、10×10=100と異なるため、反比例ではありません。
| 比べる点 | 比例 | 反比例 |
|---|---|---|
| xが2倍・3倍 | yも2倍・3倍 | yは1/2倍・1/3倍 |
| 一定になる計算 | y÷x(x≠0) | x×y |
| 式 | y=決まった数×x | y=決まった数÷x |
| 例 | 同じ値段の品物の個数と代金 | 面積一定の長方形のたてと横 |
比例・反比例のグラフ|軸と1目盛りから確認する
比例のグラフをかく順番
同じ材質・太さのはり金で、長さx mと重さy gの関係がy=3×xの場合を考えます。
- 横軸にx(長さm)、縦軸にy(重さg)を書く。
- それぞれの軸で、1目盛りがいくつかを確認する。横と縦で同じとは限らない。
- 表の組に対応する点を打つ。x=2、y=6なら、横の2から上に進み、縦の6と交わる位置。
- ほかの点と、0と0の点を確認し、定規で直線を引く。
比例のグラフは、0と0の点を通る直線です。はり金の長さのように途中の値も考えられる量では、点の間も関係が続きます。点が直線上にそろわなければ、表の計算、軸の取り違え、目盛りの読み違いの順に見直しましょう。
長さ4mの重さを読む:横軸の4 → 上に進んでグラフと交わる → 左に進んで縦軸を読むと12g。
重さ9gの長さを読む:縦軸の9 → 右に進んでグラフと交わる → 下に進んで横軸を読むと3m。
グラフの見た目だけで数を決めず、最後にy=3×xへ入れて確かめます。方眼の範囲を超える値は、式を使って求める方法も確認しましょう。
反比例のグラフを、直線で結ばない
面積24cm²の長方形のたてと横(y=24÷x、x>0)では、表の点は一直線には並びません。1と24、2と12、3と8、4と6、6と4など、対応する点を打ち、途中の値も確かめながらなめらかな曲線で結びます。
このグラフは0と0の点を通りません。比例の手順をそのまま使って原点と結んだり、点ごとに折れ線で結んだりしないようにしましょう。グラフは学校で扱った範囲を練習し、まず表と式の理解を優先して構いません。
個数・人数など整数だけをとる量では、途中の値が場面に合わないことがあります。線をかく練習と、実際にとれる値の意味を分けて確認しましょう。
よくあるつまずきと、家庭での具体的な教え方
| つまずき | 確認すること | 声かけ・練習 |
|---|---|---|
| 増えるから比例と答える | xが2倍のとき、yも2倍か | 「1の列と2の列を比べよう」。最初に100円ある貯金と、1個80円の買い物を並べる。 |
| 減るから反比例と答える | 積が一定か | 「上下をかけた答えは同じ?」。残りの距離と、面積一定の長方形を比べる。 |
| x÷yを計算する | 何が何に比例しているか | 「代金を個数でわると、何がわかる?」。y÷xの意味を1個分の値段で確かめる。 |
| 反比例の式が逆になる | 一定の積を、xでわっているか | 「面積÷たて=横」。y=x÷24ではなく、y=24÷xを場面から作る。 |
| 隣の列を組にする | 同じ列の上下が対応しているか | 1組を丸で囲む。xとyがそろった列から決まった数を求める。 |
| グラフの点がずれる | 横と縦の1目盛り・単位 | 「横は1マス何m? 縦は何g?」と別々に確認し、点を1つずつ打つ。 |
表の数が合っていても、理由が「なんとなく増えているから」なら、もう一歩です。「y÷xがどの列でも同じだから比例」「x×yが同じだから反比例」と、自分の言葉で説明する練習を加えましょう。表だけでなく、問題文の条件でもその関係が成り立つかを確認します。
家庭学習の進め方|1回10〜15分・4週間の例
時間は目安です。1回につき「前の間違いを1問→今日の問題を2〜4問→理由を1つ説明→丸つけ」の流れにすると、理解を確かめながら続けられます。グラフは1問でも十分な練習になります。
| 週 | テーマ・使う教材 | できたかの目安 |
|---|---|---|
| 1週目 | 2つの量と比例の意味。カード①の表、身近な買い物の例。 | xが2倍ならyも2倍か、具体的な数で説明できる。 |
| 2週目 | 比例の表・式・グラフ。カード②を前半の式と後半のグラフに分ける。 | y÷xから式を作り、軸・目盛りを確認して点を打てる。 |
| 3週目 | 反比例の意味・表・式。長方形の例とカード④(1)(2)。余裕があれば(3)(4)。 | 積が一定だと説明し、y=決まった数÷xと書ける。 |
| 4週目 | 比例・反比例・どちらでもない関係の比較。カード③と下の確認問題。 | 場面の条件、表の商・積を根拠に関係を判断できる。 |
まだ比例を習っていない場合:1週目は今の授業の復習、2週目は小数・分数のかけ算とわり算、3週目は文字を使った式への数の当てはめ、4週目は習った範囲の確認に置き換えます。反比例を先取りして急ぐ必要はありません。
すでに習い終えた場合:先に確認問題を解き、間違えた部分だけプリントに戻ります。解き直しは、答えを隠して翌日や数日後にもう一度。正解数だけでなく、式の理由を説明できたかを見てください。
小6算数・比例と反比例の確認問題8問
ノートに式や理由も書いてみましょう。まだ習っていない内容は飛ばして構いません。
- 1個70円の品物をx個買うと、代金はy円です。割引などはありません。xとyの関係を式に表し、6個の代金を求めましょう。
- yはxに比例し、x=4のときy=18です。決まった数と式を求め、x=10のときのyを答えましょう。
- 最初に200円持っていて、毎週100円ずつ貯金します。x週後の金額y円はxに比例しますか。理由も書きましょう。
- 面積36cm²の長方形のたてをx cm、横をy cmとします。関係式を書き、x=9のときのyを求めましょう。
- yはxに反比例し、x=3のときy=20です。x=12のときのyを求めましょう。
- 全部で30ページの本で、読んだページ数xと残りのページ数yは反比例しますか。x=5とx=10の場合を使って説明しましょう。
- 同じ材質・太さのはり金の長さx mと重さy gは、y=4×xの関係です。横軸の1目盛りを1m、縦軸の1目盛りを2gとして、x=3の点は0と0の点から右に何目盛り、上に何目盛りですか。
- 同じ種類の紙25枚の重さが100gでした。紙の枚数と重さが比例するとみなすと、400枚の重さは何gですか。
確認問題の解答・解説
- y=70×x、420円。1個あたり70円なので、70×6=420。個数が何倍になっても代金は同じ倍率になります。
- 決まった数は4.5、y=4.5×x、y=45。18÷4=4.5、4.5×10=45です。決まった数が小数でも比例の考え方は同じです。
- 比例しません。1週後は300円、2週後は400円。週数が2倍になっても金額は2倍ではありません。式はy=200+100×xです。
- y=36÷x、y=4(横4cm)。x×y=36が一定です。36÷9=4と求めます。
- y=5。決まった数は3×20=60。y=60÷xなので、60÷12=5。xが4倍になったのでyが1/4倍になることでも確かめられます。
- 反比例しません。x=5ならy=25、x=10ならy=20。積は5×25=125、10×20=200で一定ではありません。式はy=30−xです。
- 右に3目盛り、上に6目盛り。y=4×3=12g。縦は1目盛り2gなので12÷2=6目盛りです。「12g」と「12目盛り」を混同しないようにしましょう。
- 1600g。400÷25=16倍なので100×16=1600。1枚あたり100÷25=4gとして、4×400でも求められます。
よくある質問
比例と反比例の式をすぐ忘れてしまいます
比例は「1個の値段×個数=代金」、反比例は「面積÷たて=横」の例に戻しましょう。意味のわかる具体例から式を作り、そのあとに「決まった数」という共通の形にまとめます。
表はできるのに、文章問題になると止まります
いきなり式を立てず、「xは何の量か」「yは何の量か」「何が同じ条件か」を書き出します。数と単位をそろえた小さな表を作り、比例なのか反比例なのかを確かめてから計算します。
無料プリントはどの順で使えばよいですか?
初めての復習なら、カード①で量の変化を確認し、②で比例の式とグラフ、④で反比例の表と式、③で関係の見分けへ進む順がおすすめです。すでに習った内容なら、苦手なカードだけを選んでください。
関連する無料教材
11月の家庭学習では、問題の枚数を増やすだけでなく、「何が一定だから、その式になるのか」を一言説明する時間を作りましょう。表・式・グラフを行き来して確かめることが、比例と反比例の理解につながります。
学習範囲の確認には、東京書籍「新編 新しい算数」第6学年 年間指導計画(略案・令和6年度用)を参照しました。11月への割り振りと4週間の家庭学習例は本記事の編集案です。教材紹介ページと問題・解答PDFは2026年10月28日に確認しています。










