散髪が苦手な発達障害の子のヘアサロンデビュー!事前準備や乗り切る為の7つのコツを解説!

「やめてー。いやだー。」
髪の毛を切ろうとすると、とても嫌がるお子さんがいます。
発達障害を抱えるお子さんの中には、髪の毛を切ることに、とても強い抵抗を感じる子が多くいます。
「いやだって言っても、髪の毛は自然と伸びてくるし。」
親御さんとしては、本人の嫌がることはしたくない。
けれど、切らないわけにもいかない。
そんなジレンマがあるのではないでしょうか。
この記事では、発達障害を抱えるお子さんが、散髪が苦手な理由について紹介します
そして、記事の後半では、上手にヘアサロンデビューをする為のポイントを7つ紹介します
すぐにポイントを知りたいって人は、後半から読んでもらっても良いですよ。

この記事を読めば、これから髪を切るたびに起きていた子どもとのバトルが減って、髪の毛を切るのが楽しみになるでしょう。

この記事を書いている人
三杉達也 臨床心理士・公認心理士
精神科クリニックにてカウンセリングや心理検査などを行っています。10年以上のスクールカウンセラー、児童相談所や児童福祉施設にて家族支援を行ってきました。自身の息子はADHDの診断を受け、日々格闘中。Twitterやブログでも子育てに関する情報を発信しています。

発達障害の子が髪の毛を切るのが苦手な理由とは

髪の毛を切ることや、ヘアサロンが苦手っては人は、少なくありません。

けれど、発達障害の子にとっては、苦手レベルではなく、恐怖を感じるほど嫌に感じるお子さんもいます。

 

NPO法人そらいろプロジェクトが2018年に行ったアンケートによると、発達障害のお子さんが抱える苦手なシチュエーションがあります。

 

・理容師・美容師との会話が苦手

・聴覚過敏(バリカンの音や、周囲の音が気になる)

・嗅覚過敏(お店の匂いや、シャンプーの匂いがきつい)

・感覚過敏(首や髪を触られるのが苦手)

・じっと座っているのが苦痛

・周りからの視線が気になる

発達障害の子にとって、普通の人が感じているより強く感じやすい面があります(逆に鈍感な面もあります)。

その為、周囲からしてみれば、「そんなの大したことない」と思ってしまうような、音や匂いにも敏感で、苦痛に感じます。

また、一度嫌な体験をした場所には、余計に抵抗を感じます(これは、大人も一緒ですよね)。

その為、ヘアサロンは嫌だという体験をしてしまうと、次回行こうとしても、嫌がってしまいます(注射で痛い思いをした子が、病院を見ただけで泣き出してしまうのと似てますね。)。

発達障害のお子さんにとって、ヘアサロンとは、髪の毛を切って、さっぱりするメリット以上に、デメリットの方が強いのでしょう。

このような苦手なヘアサロンに行けるようにするには、どうしたら良いでしょうか?

ヘアサロンに行く前の事前準備が、とても大切です。

感覚過敏を知っていますか?感覚過敏の子供へ適切な対応法も解説!

散髪を苦手にさせない7つの事前準備

発達障害の子を散髪に連れて行く前に準備しておく7つのポイントを紹介します。

 
発達障害の種類と特性とは?親ができるサポート対応を専門家保育士が解説!

散髪にかかる時間を伝える

散髪ってどれぐらい時間がかかるのか、事前に伝えておくのは大切です。
特にASD(自閉スペクトラム症)のお子さんは、見通しがない状況がとても苦手です。
どれぐらい椅子に座っていれば良いのか分かるだけでも安心します。

お子さんが見える場所に時計を置き、「この針が、6まで行ったらおしまいです。」と伝えるのもイイですね。

目に見える情報の方が、頭に残りやすいお子さんも多くいます。

目に見えて残り時間が分かると見通しも立てやすいので、安心に繋がります

散髪にかかる工程や道具を伝える

散髪ってそもそもどんなことをするのか知らないお子さんも多いでしょう。

椅子に座らされたと思ったら、いきなりエプロンのようなものを首に巻かれる。

椅子が倒れて横倒しになり、お湯をかけられる(髪の毛を濡らすだけなんですけどね)。

一つ一つが分からないことだらけだと、不安にもなるでしょう。

あらかじめ、髪の毛を切るプロセスを伝えておけば、「次はこれをやるんだよね」と、予測が立てられます

また、ヘアサロンで使われる道具を紹介しておくのもひとつ。
バリカンやハサミ、ドライヤーなど、髪の毛を切るプロセスの中で使われる道具があります。
バリカンなどは身近には無いもので、音が出ます。

苦手意識を持ちやすいでしょう。

事前に伝えたり、触ったりしていれば、お子さんの持つ余計な不安を取り除けるでしょう。

好きなものを持参する

お子さんが座っている間、他に楽しめるものがあるとイイですね

例えば、お気に入りの動画。

好きな動画をタブレットで見ている間に散髪をしてもらえれば、他のことを気にせずに時間を過ごしやすくなるでしょう。

美容院によっては、モニターがあって好きなDVDを選べたり、自宅から好きなDVDを持参出来ます。

また、本人が安心できるものを持っているだけでも不安は軽減できます

ぬいぐるみやクッションボール、好きな絵本でもいいかもしれません。

手元に置いておけるものがあるのだけで、こころにゆとりを持ちやすくなります。

人が少ない時間帯に予約

他のお客さんが少ない時間帯を選ぶのもいいですね。

発達障害のお子さんは、周囲の音や視線に敏感な子がいます。

周りで会話をしている声や、他の人が使っているドライヤーの音が気になる場合もあります。

静かな時間帯を選べば、ストレスになりやすい刺激を減らせるでしょう

親御さんにとっては、「他の人に迷惑をかけたくないな…。」と考えませんか?

それなら、周りを気にせずに過ごせる時間を選びましょう。

多少うるさくしても問題ないと思えるだけで、親御さんも気持ちに余裕が持てるでしょう。

 

コミュニケーションの仕方を決めておく

お子さんにとって、知らない人と話をするのは緊張します。

特に、髪型にそれほどこだわりの無いお子さんにとって、「髪型どうしたい?」って聴かれても、困ってしまいます。

あらかじめ本人とは髪型について話をしておきましょう

お店の人への説明は、髪の毛をカットする前に、親御さんから伝えておくことも出来ます。

もし、お子さんが言葉で言いづらいとしたら、絵カードなどを利用して、指を差しながらやり取りをするのもイイですね。

「トイレに行きたいのに言えないから我慢しなきゃ。」

お子さんが取りやすいコミュニケーションのスタイルを利用できるようにしましょう。

 

ヘアサロンごっこをする

家で、ヘアサロン遊びをしてみるのもイイですね。

ママやパパが美容師さんとなって、お子さんの髪の毛を切る(実際に切らなくても良いです)遊びです。
いわゆるおままごとに近い遊びですね。
目的は、流れを知るだけでなく、楽しめること

お子さんがお客さん役をやるだけでなく、美容師さんの役をやってみるのも面白いですね。
親子でワイワイ楽しみながらのごっこ遊び。

ヘアサロンが身近なものに感じやすくなるので、知らないことへの不安は減るでしょう。

頑張った後のご褒美を用意する

髪の毛を切った後に、本人が喜びそうなご褒美を用意するのもイイですね。

この時間を我慢したら、ご褒美あると思えれば、頑張れるお子さんもいるでしょう。

発達障害のお子さんへの指導方法として、トークンエコノミーという方法があります。

良い行動をした時に、ご褒美を与えることで、良い行動を増やしていくのが目的です。

「散髪が終わったら、お昼ご飯を食べに行ける。」

「散髪が終わったら、大好きな公園で遊べる。」

「散髪が終わったら…」

お子さんのテンションが上がりそうなものってありますか?

出発前に、本人とお話をして、何をするか決めておくのがイイですね。

頑張れた時には、必ず約束したご褒美はあげましょう。

もし、頑張ってもご褒美が貰えないとなったら、次にヘアサロンに行くときには、抵抗しやすくなるでしょう。

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ヘアサロンと仲良くなっておきましょう

お気に入りのヘアサロンを作っておくのは大切です。

あらかじめお店の方と話をして事前に準備が出来るからです

いくら親御さんだけが頑張ろうとしても、ヘアサロンの方の協力が無いと、難しいのが現実。

逆に、ヘアサロンの方が、お子さんの特徴を理解し、受け入れてくれる場所であれば、多少のことも目をつむってもらえるでしょう。

 

行きつけの場所や、相談できるヘアサロンなんて無いなという人には、ゆっくりさんのヘアサロンサーチがおススメです。

ここでは、発達障害のお子さんや大人が利用できるヘアサロンを検索できます

紹介されているすべてのヘアサロンは、発達特性を持ったお子さんへの配慮が可能なお店です。

スタッフの方も、発達障害の特性を知っている方がいらっしゃるので、安心してお願いできます。

家の近所にあるか、一度検索してみてもイイですね。

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発達障害のお子さんだって、散髪を楽しみましょう

発達に特性のあるお子さんにとって、散髪する(ヘアサロンに行く)のは、とてもストレスになりやすいでしょう。

感覚の過敏さや、見通しの持てないことで、嫌な体験となってしまいます。

この記事では、ヘアサロンに行く前に、7つの事前準備をすることで、お子さんが散髪を嫌がらなくなる方法を紹介しました

これからヘアサロンデビューする人も、過去に上手くいかなかった人にも、この記事で紹介したヒントが参考になれば幸いです。

この記事を書いている人
三杉達也 臨床心理士・公認心理士
精神科クリニックにてカウンセリングや心理検査などを行っています。10年以上のスクールカウンセラー、児童相談所や児童福祉施設にて家族支援を行ってきました。自身の息子はADHDの診断を受け、日々格闘中。Twitterやブログでも子育てに関する情報を発信しています。
https://twitter.com/uminokanata2020
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編集長プロフィール

子供の習い事研究家さとう/編集長


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「子供の習い事研究家」として活動中。
2019年5月に子どもの習い事図鑑の編集長に。
経歴:某IT企業に入社後、営業、マーケティングを経験。その後ライター/マーケッターおして独立。子どもの習い事図鑑の立ち上げに参画。子どもの習い事に関する事業を展開。
最近では、習い事に関わらず、ワーキングマザーの相談にのることも。 趣味は家族との時間。