『テニスの教え方を教えて?』
『子どもが習い事でテニスを始めたけど教え方が分からない』
『テニスを教えるときの注意点は?』
と悩むこともありますよね。
今回はテニス教室コーチ歴10年の筆者が、家庭で子どもにテニスを教えるときのコツを解説します。
子どもの習い事の中でも人気を集めているテニス。
錦織圭選手や大坂なおみ選手など日本人選手の世界的あ活躍もあり注目されている習い事の1つです。
また、長年できるスポーツでもある為、子供から年配の方まで幅広く楽しまれています。
ただ、テニスをやったことがない親御さんからすると、子どもがテニスを始めたいと言い出した時に困ってしまいますよね。
今回は、親が子供にテニスを教えるときのコツ・注意点についてみていきたます。
子どもの習い事でテニスをするメリット・デメリットはこちらの記事も
この記事の目次
テニスの教え方のコツとは?
初めて子どもがテニスをしたいといったときや、親御さんがテニスを教えたいときのコツを解説していきます。
5つのステップに分けて解説していくので参考にしてください。
このステップは、筆者が実際にテニス教室で初心者に教えている方法と一緒です。
テニスを好きになる、上達するためにも重要なコツです。
1.まずはボールトとラケットに慣れる
2.ラリーを楽しむ
3.教えるのではなくあくまでも助言に
4.一緒に試合を見て学ぶ
5.褒めることが心を豊かにする
では、具体的にみていきましょう。
1.まずはボールトとラケットに慣れること
子供がテニスに興味を持った年齢にもよりますが、未就学児の子供であればボールやラケットで遊びましょう。
ラケットを持ち、ラケットの上でボールをポンポンと跳ねさせる遊びです。
決めた回数をクリアすることを目標にしたり歩きながらやったりと簡単な目標からステップアップすることで成功体験が重なり小さいながらに自然と自信がついてきます。
まずは、このようにラケットの持ち方、ボールをはねさせる力加減の感覚を掴みましょう。
この力加減の感覚が、実際のテニスの試合でも非常に重要になります。
2.ラリーを楽しもう
ボールに慣れてきたら、ラリーをやってみましょう。ラリーは子供にとって楽しい練習の一つです。
ネットを使用せずに近い距離で向かい合ってノーバウンドでラリーをしてみることからスタートし、徐々に距離を広げていく、ワンバウンドにしてみる、ネットを使用する、など。
一言でラリーと言っても考え方次第でステップはいくつでも作ることが出来ます。
未就学児であればネットを使用せずのラリーでも十分楽しめますが、小学生であればネットを使用してミニゲームが出来るようになったらテニスの楽しさも倍増するはずです。
ラリーをすることで子供は「たくさんの発見」をします。
その発見を聞いてあげましょう。
「こうすればよかった!」と思えることが1つでもあったら褒めてあげましょう。
自分で自分のプレーを見返すことが出来るのはすごいことです。
出来ないことを当たり前として出来たらほめる。
その繰り返しがいろんな状況に対応できる能力になり発想力の向上になります。
基本は、子供が楽しく習い事を継続できるようにサポートしていけると良いですね。
最近では、スマホで自分のフォームを撮影して確認することも簡単にできるので、撮影して後ほど確認するのもおすすめです。
3.教えるのではなくあくまでも助言に
親が経験者であれば色んな知識があるので、子供のプレーに対してどうしても口をはさみたくなるものですね。
ただ、、チーム・クラブでテニス習っているのであれば細かく教えることはやめましょう。
細かい指導は、チーム・クラブの指導者に任せるべきです。
指導者は、たくさんの子供たちを見てきているので、その子に合った指導方針で教えてくれます。
中途半端な教え方は変な癖がついてしまう上に、指導者と親の教え方が違うとどちらの言うことを聞いたら良いのか分からなくなり本来持っている能力が発揮できないということも良くあるケースです。
家で練習するときは「教えてやる!」ではなく「見てあげるよ」というスタンスで練習に付き合ってあげてください。
子供が悩んでいるときや失敗して何かを求めてきたときは「こうしてみたらどうかな」とサポートしてあげましょう。
「違う!」「こうだよ!」という教え方は子供が委縮してしまうので、あくまでも“助言”で留めておくのがベストです。
4.一緒に試合を見て学ぶ
スポーツは体で覚えるというのが1番だと私は考えますが、吸収力のある子どもにとって見て覚えることも同じくらい大事です。
プロのテニスプレーヤーの試合を親子で観てみましょう。会場で観ることが出来れば良いですが、テレビでの観戦で充分です。
「今のプレーかっこいい!」
「この時はこうしたら良いんだね!」
と子供の感じたままの感想を聞いてあげましょう。
自分が考えたこと・思ったことを隣で親が「うんうん」と聞いてくれるだけで安心し自分で考えることに自信を持つことが出来ます。
プロ選手の試合を見るのが少し難しいときは、同じチーム・クラブなどのお兄さん・お姉さんの試合を録画して一緒に観るなど子供が身近に感じられる方法も効果的です。
5.褒めることが心を豊かにする
「子育てに正解はない」とよく耳にしますが、子育てや学習において子供への関わり方を紐解くと共通することが1つあります。
それは“褒めること”です。
子供は「褒められる→認められる→自己肯定感が高まる→自信がつく→メンタルの強化→上達」と成長していきます。
成長段階における子供は、当然身体だけでなく精神(メンタル)も成長するものです。
小さいころから褒められて育つと「これでいいんだ」「こうしてみようかな」「きっと大丈夫」とポジティブ思考である一方、否定される環境に慣れてしまうと「どうせ…」「自分なんて」「お父さん・お母さんに何て言われるかな」と物事をネガティブに考えてしまう傾向があります。
子供の人生は今だけではありません。将来があります。
これからとても長い人生の中で強く生きていくために、たくさん褒めて心を豊かにしてあげましょう。
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親がテニスを子どもに教えるときの注意点は?
子供が習い事をする上で、注意しなければならないことが3つあります。
習い事をしているのは「子供」であることを大前提としてみていきましょう。
1.期待を押し付けてはいけない
どのスポーツにおいても親は、子供に少なからず“期待”していると思います。
「他の子より上手くなってほしい」
「レギュラーに入ってほしい」
「努力してほしい」
など期待にもいろいろありますね。
期待することは悪いことではありませんが、過度の期待は子供からすれば“プレッシャー”でしかありません。
「お母さん・お父さんに怒られる…」「こんなんじゃ褒めてもらえない…」とテニスを習う目的が“親の期待に応える”ことになってしまいます。
まずは、本人が楽しむことを最優先に考えましょう。
子供の習い事を続けさせるコツとは?辞めてしまう理由や期間も解説!
2.子供の気持ちを尊重してあげよう
何度も繰り返しますが、主人公は子供です。
親が「今日は時間がたくさんあるから長く練習できるよ」と意気込んでいても子供の集中力・持続力はそんなに長いものではありません。
子供が「今日はしたくない」という気持ちが見えた時は、無理に練習させるのはおすすめしません。
なぜなら、テニス自体を好きじゃなくなってしまうからです。もう少し練習したいけど今日はここまで。
と楽しい状態で終わればきっとまたやりたくなるものです。
そのやりたくなった時に「子供の自主性」がとても大きく身についていることを親は楽しんでください。
自分で物事を考えて発することを受け止めてもらえることで子供は親への安心感・信頼感が高くなります。
子供は親のおもちゃではないので自分の意思を持てるよう子供の気持ちを尊重してあげましょう。
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3.見守ってあげよう
子供は親が考えているよりも自分自身の脳みそをフル回転させて、たくさんのことを吸収しようとしています。
長年生きている大人でさえ気分や体調に波があります。子供だって絶好調のときもあれば、上手くいかないときだって必ずあります。
“どうして”・“なぜ”と問い詰めることはやめましょう。
上手くできなかった・失敗してしまったと考えているのは間違いなく本人です。
そんな時はただただ隣で温かく見守ってあげてください。
その見守ってくれることで自分の気持ちを整理し前に進むことにつながります。
子どもが習い事をしたがらない時はどうすれば良い?正しい対処法とは!
まとめ:テニスは精神的にも成長できる!
今回は、テニスの教え方とは?親が教えるときのコツと注意点について書いてきましたがいかがでしたか。
テニスに限らず、吸収力のある時期にスポーツの習い事をすることで身体的にも精神的にも大きく成長します。
その大きな成長を遂げる主人公は子供であり、サポートできるのは親です。
サポートをはき違えずに子供にとって「1番の味方」でいてほしいと思います。
習い事で1番大切なのは、習っていることが「好き」「楽しい」と思えることです。
この記事を参考に親子でテニスを楽しんでみてください!
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