令和4年6月6日、スポーツ庁専門家会議に於いて「運動部部活の地域移行に関する検討会議の提言」がまとめられました。部活動は学校活動の一つにも関わらず、なぜスポーツ庁はこのような提言をまとめたのでしょうか。そこには教師の抱える苦労や、部活動そのものに対する存在意義を問いかける実情が見えてきているのです。
部活指導で見えたのは 教師の「時間外労働」の実態
中学校時代は運動部に所属して日々汗を流し、青春を謳歌したという人も多いのではないでしょうか。そんな生徒の充実感とは裏腹に、教師の負担は決して軽くはありません。朝練があれば早く出勤し、放課後の練習があれば当然残らなければならない。さらに土日の練習や試合、宿泊が伴えば拘束時間は丸2日。自分で車やマイクロバスを運転して、会場や目的地まで往復することもあります。生徒の為とはいえ、教師が実生活を犠牲にせざるを得ない状況は献身的な域を超えており、まさに「やりがい搾取」ではないのかという声が現場から上がっているのです。
休日部活の「地域移行」は教師や生徒、そして保護者に何をもたらすのか
スポーツ庁によると、「部活動は生徒の自主的、自発的な参加により行われるものであり(中略)学校教育の一環として、学習指導要領に位置づけられた活動である」としていますが「部活活動の設置・運営は、法令上の義務として求められるものではなく、必ずしも教師が担う必要のない業務として位置づけられている」とも説明しています。(スポーツ庁「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革について」より引用)
しかしながら部活動指導では献身的な長時間勤務が含まれるだけではなく、指導経験や実施経験がないスポーツの指導を一方的に任される等、問題は多岐にわたります。さらには問題提議されることなく、長年の慣例として続いてきたのです。
教師の長時間労働問題や指導面での実情を改善するべく、スポーツ庁は部活動指導についての意義・位置付けを段階的にまとめてきました。そして公立中学校に於いて令和4年から3年間で地域移行達成を目標にした大筋案をまとめました。
部活動が地域移行になるメリット・デメリットは?
休日の部活動が地域移行になると、どのようなメリットそしてデメリットがあるのでしょうか。
・考えられるメリット
- スポーツクラブ等の外部の指導者から指導を受けられる
- 競技志向か運動を楽しむのか、部活動のあり方や方向性を再確認できる
- 教師の長時間勤務の軽減や休日確保
・考えられるデメリット
- 指導者や場所の確保が必要
- 外部講師に依頼する場合の月謝等は各家庭での負担になる
- 教師と外部指導者での指導方法や方向性の違いによる生徒の混乱
メリットやデメリットはもちろんありますが、それでも教師の長時間拘束ややりがい搾取が緩和され、教師は本来の学業指導に集中できる。そして外部の指導者から専門的な指導を受けることは生徒のためになることが期待できます。
運動部部活の地域移行に、注目が集まっています。
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