『英単語をはやく覚えるコツは?』
『中学生、高校生が英単語を覚えるときの勉強法は?』
『受験や定期テストに役立つ英単語の勉強法は?』
『幼児や小学生の子どもが簡単に英語を覚える方法は?』
と気になることもありますよね。
今回は、英会話教室の講師が、小学生、中学生、高校生の英語の勉強をしている方向けに、英単語を早く覚えるコツを解説します。
「英単語がなかなか覚えられなくて困っている」
「単語の正しい暗記法が知りたい」
という方も多いのではないでしょうか。
中学、高校の英語学習では、リーディング(読む)、リスニング(聞く)、ライティング(書く)、スピーキング(話す)という英語4技能が求められるようになっています。
その英語4技能のどれもで、必要になる基礎が「英単語」です。
そのため、英単語を早く覚えることができれば勉強効率を上げることができ成績アップに繋がります。
そこで、今回この記事では、英会話教室講師の筆者が、小学生、中学生、高校生が英単語を効率的に覚えるための具体的な勉強法を5つ解説します。
この記事の筆者は、この記事の筆者は、塾、小学校、高校で英語講師の経験があるaorinが担当しております。現在は、高校の英語講師をしながら、様々な年齢の子供たちに指導してきた経験を活かして、英語の学習法やコツに関する記事を執筆しています。二児の母でもあります。
この記事の目次
中学生・高校生が覚えるべき英単語の数は?
中学校3年間で習得する英単語は「1,200語」です。
難関校を受験する場合、1,600~1,800語は覚える必要ができてきます。
高校生では、2,500語の英単語を覚える必要があります。
ただ、こんなにたくさんの単語は、一朝一夕では覚えられません。
とはいえ、他の教科の勉強もしないといけないし、部活もあるし、そんなに時間は取れないですよね。
英単語を覚えるべき理由や、英単語の暗記におすすめの本・アプリについてもまとめました。
英単語を早く覚える効果・メリットは?
まずは、英単語をしっかり覚える効果を解説していきます。
英単語を覚えるメリットは以下の4点です。
- 英語の4技能が伸びる
- わからない単語を推測しながら読める
- 英語の読解力が上がる
順番に見ていきましょう。
英語の4技能が伸びる
英単語は、英語の基礎力です。
知っている英単語の数が増えるほど、リーディングやリスニングの得点も上がります。
ただし、リスニングでは単語の音も一緒に覚えていないと得点できないので、単語は必ず発音しながら覚えるようにしてください。
さらに文法を覚えれば、ライティング力とスピーキング力も向上します。
英語は正しい語順に並べることで意味を成すからです。
たとえば、「私はあなたを愛している。」を英語にする場合、日本語と同じ語順で「I you love.」にしてしまっては、意味が通じませんよね?
英語のルールで単語を並べることができて初めて、「I love you.」と、自分の意思を相手に伝えることができます。
英単語は、英語力に必要な4技能を伸ばす土台になるので、とても重要です。
わからない単語を推測しながらよめる
「わからない単語が多すぎて、長文が読み進められない」「読解に時間がかかりすぎてしまう。」という方も多いのではないでしょうか。
ボキャブラリーが少ないと、予習に時間はかかるし、テストで高得点をとることは難しいですよね。
じつは、文章中の96%の単語を知っていれば、他にわからない単語があったとしても、意味を推測しながら文章を読み進められると言われています。
96%わかるようにしておくには、英単語を着実に覚えていく必要がありますね。
テストの時だけでなく、長期記憶に残るよう定期的に復習することが重要です。
単語力をつけて、リーディング力を上げていきましょう。
英語の勉強が楽しくなってくる
わかる単語が増えれば、予習も短縮できるし、授業もわかってきます。
テストや模試の点数も上がってくるので、だんだん英語の勉強が楽しくなってくるでしょう。
もし、英語が得意科目になれば、他の教科に時間を回せたり、英検などの資格試験に挑戦しようという意欲がわいてくるかもしれません。
高校入試、大学入試、さらには就職の際にも、英検やTOEICの点数が優遇される時代です。
英語を得意科目にしておくことは、将来的に見てもかなり有利ですよ!
英単語の効率的な覚え方・勉強法とは?
英単語の効率的な覚え方は以下の5点です。
- 高い回転率で覚える
- 夜に覚えて朝復習する
- 発音しながら覚える
- コアイメージで覚える
- 実際に文章を作ってみる
順番に見ていきましょう。
高い回転率で覚える
英単語は、一度見ただけではなかなか覚えられません。
単語帳を1冊やりきっただけだと、約20%くらいの単語しか覚えられていないのが現実です。
これは、決してあなたの頭が悪いわけではありません。
人間がものごとを記憶するのに、反復が欠かせないからです。
英単語を記憶に定着させるためには、何度もその単語に出会う必要があるということです。
そこで高い回転率で暗記していくことが重要になります。
たとえば、毎日10個ずつのスローペースで覚えていては、仮に3000語の単語帳をやりきるのに一年弱かかってしまい、次第にやる気がなくなってしまいます。
学習を継続するためにも、1日最低50個以上の単語を目標に覚えていきましょう。
具体的には、1単語1分くらいのペースがオススメです。
2周目以降は、日本語をかくして自分でテストするように進めます。
一回で覚えられなかったからと言って一喜一憂する必要はありません。
当たり前だと思いましょう。
わかった単語とわからなかった単語をチェックして振り分け、3周目は、わからなかった単語だけまたテストします。
どんどん暗記すべき単語を絞り込むことで、時間が短縮でき、効率よく学習できるのです。
夜に覚えて朝復習する
暗記は寝る前にするのが効率がいいです。
記憶は、夜眠っている間に整理されるのですが、より新しい情報の方が、長期記憶に残りやすいと言われているからです。
暗記したらグッスリ眠って記憶を定着させましょう。
また、翌朝に復習することで、記憶する時間が半分になり、より長期記憶に定着しやすくなるとも言われています。
ぜひ、「暗記して寝て復習」のサイクルを取り入れてみてください。
また、どのくらい覚えられているかチェックするためにも、翌朝は、単語帳の日本語の部分は隠して自分でテストする感覚でやってみるのがオススメです。
暗記に適した時間帯を活用することで、効率よく暗記していきましょう。
発音しながら覚える
「英単語は書いて覚える!」と言う人も多いのではないでしょうか。
学校のテストでは、スペルをかけないと点数がとれないこともあると思いますが、単語を効率よく覚えるという観点から見ると、書いて覚えるのはオススメできません。
主な理由は、以下の通りです。
- 書いて覚えるのは、時間がかかるので効率が悪い
- 書くことが目的化しがちで、覚えることに意識が向きにくい
- 音で覚えていないとリスニング、スピーキングで困る
- スペルの重要性は薄くなっている(パソコンなどの単語チェック機能の向上)
以上のことから、単語を覚えるときは、発音しながら1つの単語にかける時間を短くするのが速く覚えるコツです。
正しい発音を理解するためにも、単語帳は必ずCDなどの音源付きのものを選んでください。
学校のテストでスペルが必要だと言う方は、テスト前に集中して書いて覚えましょう。
単語帳の場合は、ラスト一周で確認する程度で覚えられるはずです。
スペルが大事じゃないというわけではないのですが、英語力の向上を考えたときに、優先順位は音の方が上です。
コアイメージで覚える
英単語の意味を調べようと辞書をひくと、そこには数多くの意味が載っていて、「これ、全部覚えないといけないの?」と思ったことはないでしょうか。
その数は、10個以上にのぼることも。
英語と日本語は一対一で言葉が対応しているわけではないので、1つの英単語でも複数の意味を持っていることが多いです。
しかし、それを1つずつ覚えるのは効率が悪いですよね。
そこで、それぞれの単語が持つコアイメージ(核となる1つの意味)を意識することが重要になります。
たとえば、数多くの意味を持つ前置詞の「on」。コアイメージは、「くっついている」です。
そこから派生して、色々な意味を持ちます。
- 「on the wall」壁に(くっついている)
- 「depend on」頼っている(心がくっついている)
- 「turn on」電気をつける(電流と回線がくっついている)
コアイメージで覚えると、暗記が格段にラクになります。
コアイメージを意識するには、いくつか例文がついている単語帳を選ぶことです。
コアイメージを想像しながら、口に出して例文を読んでみましょう。
単語や前置詞のコアイメージに特化した本も人気ですので、ぜひ読んでみてください。
実際に文章を作ってみる
単語やフレーズを長く記憶しておくのに最も有効なのが、生活の中で書いたり話したりと、実際に使ってみることです。
ただ、日本に住んでいる以上、英語を話したり書いたりする機会はほとんどないでしょうから、自分から英会話を習ったり、意識して文章を作ってみるなど、積極的にアウトプットしていく必要があります。
自分で簡単に、しかもタダでできるのが、文章を作ってみるということです。
習った単語を使って、身近なことで文章を作ってみてください。
簡単な文章でOKなので、意識して使っていくことで感覚的に使い方が身につきます。
ちょっとハードルが高いなと思われるなら、単語帳にある例文を書いて覚えるところから始めてみましょう。
積極的にアウトプットをしていくことで、単語の意味が覚えられるだけでなく、聴いたり、見たりしたときも、意味が入ってきやすくなります。
【中学生】英語の勉強法とは?成績アップのコツをレベル別に解説!
英単語暗記におすすめの参考書教材とは?
英単語の本やアプリは、様々な種類がありますが、選ぶ際に重要なことは、以下の3点です。
- 自分の目標やレベルに合っているか
- CDなどの音源が付いているか
- 例文が載っているか
ここでは、小学生、中学生・高校生に向けてオススメの英単語本や、アプリを紹介します。
ぜひ参考にしてください。
英単語暗記にオススメの参考書・本
英単語を覚えるのにオススメの本は以下の通りです。
- 英語すたぺんドリル(無料プリント)
- 高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800
- キクタン
- 「データベース3000 基本英単語・熟語」シリーズ
- TOEIC L&R TEST でる単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
幼児から小学生の子どもであれば、おしゃれな英単語プリントが無料でダウンロード・印刷ができる『すたぺんドリル』がおすすめです。
「キクタン」や「データベース」は、難易度別に数種類あるので、自分の目標やレベルに応じたものが見つかります。
中学英単語を覚えなおしたい人から、大学受験のための勉強をしたい人まで、幅広い層のニーズに対応していますよ。
でる順
キクタン
英単語暗記にオススメのアプリ
英単語暗記にオススメのアプリは、以下の通りです。
- 英単語アプリ mikan
- Duolingo
- 中学生の英単語2000
- ターゲットの友 英単語アプリ
- 究極英単語!大学受験編
アプリであれば、通学時間などのスキマ時間にスマホでサクッと学習できるので便利ですね。
1回の学習時間が5分程度と、負担にならない時間設定になっているアプリも多く、継続して学習ができそうです。
まとめ:コツをつかんで効率よく英単語を覚えよう
英単語を覚えることは、英語の4技能向上に直結するので非常に重要です。
4技能が向上して、英語が得意になれば、受験や就職の際にも有利になります。
英単語の暗記は、人間の記憶のメカニズムを利用して効率よく進めましょう。
発音しながら、高い回転率で広く浅く覚えていくのがコツです。
また、英単語本やアプリを選ぶ際には、自分の目標とレベルに合ったものを選ぶのが大事。
必ず音声・例文がついた教材で勉強するようにしましょう。
この記事の筆者は、この記事の筆者は、塾、小学校、高校で英語講師の経験があるaorinが担当しております。現在は、高校の英語講師をしながら、様々な年齢の子供たちに指導してきた経験を活かして、英語の学習法やコツに関する記事を執筆しています。二児の母でもあります。
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