食物アレルギーのため、食べる物に注意しているという人は多いだろう。
特に近年は、ナッツ類によるアレルギーが急増しているという。
くるみによるアレルギー症例が9年で10倍にも上がったことから、くるみの表示が義務化される方針が決まった。
消費者庁が3年ごとに行う調査報告では、2012年度のくるみアレルギーの症例数は40件だった。
それが、2021年度は463件と、9年間で10倍以上増加という結果となった。
さらに、アレルギー症例の多い順位では、卵・牛乳・小麦に次ぎ、くるみは4番目となっている。
こうした背景から、くるみの表示の義務化に至ったのだ。
今になって、くるみのアレルギーが増加しているのには、くるみの消費量が関係している。
農林水産省によると、くるみの消費量が1985年から2021年の35年間で8倍に増加しているという。
ナッツダイエットの流行もあり、コンビニエンスストアでは、ナッツ売り場の面積が拡大しているそうだ。
くるみアレルギーの症状としては一般的な食物アレルギーと同じく、「じんま疹」や「下痢」、「おう吐」・「咳」などが主な症状である。
中には、全身に強い症状が急速に現れる「アナフィラキシーショック」を起こす人もおり、重篤な場合、「呼吸困難」や「意識を失う」などのケースもあるため、注意が必要だ。
とりわけ、食物アレルギーは子どもに圧倒的に多く見られるという。
初めてくるみを食べたときにアレルギー症状が見られ、病院の診断でくるみが原因だと判明するケースが多い。
くるみが原因と分かっていても、表示がなされてないために発症してしまったという話も聞く。
特に、お菓子と外食・テイクアウトには要注意である。
お菓子では、大きな袋の中に小分けの状態でお菓子が入っていて、小分けの袋だけもらって食べたら発症というケース。
大きな袋には表示があるが、小袋には表示がされてないため、食べる前にくるみが入っているか事前に調べなくてはならない。
また、現在のアレルギーの表示義務化では、容器包装された加工食品のみが対象である。
よって、外食・テイクアウトなどの中食は表示義務化の対象外となり、現時点で表示ルールがないため、くるみがあるかどうか見分けがつかない。
そのため、外食・テイクアウトの表示についても、現在、検討が進められているという。
小児科医によると、「食物アレルギーは基本的には治らないため、うまく付き合っていくことが求められる」という。
うまく付き合っていくために大事なことが2つある。
1つ目は、食品パッケージなど表示をしっかり確認し、間違って摂取しないよう予防をすること。
2つ目は、いざ、症状が出た時に、素早く適切に対処できる能力を医療機関に相談しながら、本人や周りの家族が普段から習得しておくこと。
食物アレルギーは命の危険に関わることもあるので、家族だけでなく学校にも必ずアレルギーがあることを伝え、子どもが安心して生活できるようにしていきたい。
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