
「42を24と書いてしまう」「30を3と読んでしまう」「29の次がすぐに出てこない」。小学1年生の100までの数では、数を順番に唱えられても、10のまとまりとばらの数が結び付いていないことがあります。
1月の家庭学習は、たくさんの問題を急いで解くよりも、数え棒やブロックを使って「10がいくつ、1がいくつ」と説明するところから始めましょう。この記事では、十の位・一の位、数の大小、数直線、簡単なたし算・ひき算を、つまずき例と教え方つきで紹介します。
東京書籍2024年度版の年間指導計画では、「おおきいかず」は3学期の単元です。ただし、1月に学ぶ内容は教科書や学校の進度によって異なります。この記事の1月への配分と4週間の学習例は家庭学習の編集案です。まだ習っていない場合は、20までの数や2学期の計算を復習しましょう。100を少し超える数は、学校で学んでから取り組めば十分です。
小学1年生・1月の算数で押さえたいこと
今月の中心は、数の大きさを「10のまとまり」で捉えることです。「47」と書けるだけでなく、「10が4つと、1が7つ」と説明できるかを見てみましょう。
| 内容 | 目標の例 | 家庭での確かめ方 |
|---|---|---|
| 10のまとまり | 10ずつまとめて数えられる | 数え棒23本を10本の束2つとばら3本にする |
| 十の位・一の位 | 42と24、30と3の違いがわかる | 数字を見て束とばらを置き、逆に具体物から数字を書く |
| 数の並び・大小 | 29の次、60の前、72と69の大小がわかる | 数の表や数直線で位置を確かめる |
| 簡単な加減 | 34+3、37−3、30+20などを考えられる | ばらを動かす計算と、10の束を動かす計算を分ける |
| 100とその先 | 10が10個で100になるとわかる | 習ったら100と2、100と10と7も数える |
冬休み明けに計算の仕方を忘れている場合は、小学1年生12月の算数|たし算・ひき算の使い分けへ戻ってかまいません。全単元から選びたい場合は、小学1年生の算数プリント一覧をご利用ください。
100までの数の無料プリント4選|実物画像から選べます
まずはお子さんの状態に合う1枚を選びましょう。①は20までの数の復習、②・③は100までの数の中心教材、④は学校で習った後のステップアップです。すべて同じ教材ページに掲載されていますが、練習する内容は異なります。
画像を押すと該当する問題PDFが開きます。「プリント・解答一覧へ」は教材の紹介ページへのリンクです。4枚とも問題・解答はそれぞれ1ページです。A4用紙に印刷し、必要ならプリンターの「用紙に合わせる」を選んでください。
10といくつ(ステップ2)

鉛筆・卵・いちごの絵で、10のまとまりとばらを確認するプリントです。10と4で14、16は10と6など、数を合わせたり分けたりする練習ができます。
20までの数に不安がある子の復習に。基本問題から始め、下のチャレンジ問題は慣れてから取り組みます。
プリント・解答一覧へ20よりおおきいかず(1)

10の束とばらを数え、48・95・86などの数の構成や位取りを答えるプリントです。「10がいくつ、1がいくつ」を数と結び付けます。
上段③は10個入りの袋4つと、ばら10個で50。ばらが10個になったら、もう1つのまとまりにできることも確かめましょう。
プリント・解答一覧へ20よりおおきいかず(2)

0〜100の数直線、いくつ大きい・小さい数、72と69などの大小を練習します。数の位置と大きさを結び付けたい子に向いています。
小さい1目盛りは1です。上段④は答えから元の数を考える問題。難しければ後回しにし、他の問題から進めましょう。
プリント・解答一覧へ100よりおおきいかず

10の束とばらを使って、102・108・117を数える3問です。10の束10個を100のまとまりとして捉え直します。
100を少し超える範囲です。100までの理解が安定し、学校でも習ってから使ってください。未習なら②・③の解き直しに置き換えます。
プリント・解答一覧へ「10といくつ」がわかる子は②から始めて大丈夫です。③の「○より2小さい数は98」は、何を求めるかを読み取る問題なので、数直線に戻って一緒に確認しましょう。④の100より大きい数が未習なら、②・③の間違えた問題を解き直す日に置き換えます。
十の位・一の位のつまずき|42と24、30と3を取り違えるとき
「10の束」と「ばら」を、数字より先に置く
42と24を間違えるときは、「左が十の位」と繰り返すだけでなく、置く場所によって数字が表す大きさが変わることを具体物で確かめます。数え棒やストローを10本ずつ束にし、左に束、右にばらを置きましょう。
- 10本の束を4つ、ばらを2本置く。
- 「10が4つで40。ばらが2本あるから42」と声に出す。
- 十の位に4、一の位に2を書き、「よんじゅうに」と読む。
- 今度は束2つ・ばら4本を置いて24を作り、42と比べる。
| 数 | 十の位の数字 (10の束の数) | 一の位の数字 (ばらの数) | 数の意味 |
|---|---|---|---|
| 42 | 4 | 2 | 40と2 |
| 24 | 2 | 4 | 20と4 |
| 30 | 3 | 0 | 10が3つ、ばらは0 |
「42の十の位の数字は?」の答えは4です。一方、「その4はどれだけの大きさ?」なら40を表します。数字と、その数字が表す大きさを言い分けると理解を確かめられます。
30の0は「ばらがない」と示す数字
30を3と書く子には、10本の束3つと、ばら3本を並べて見せましょう。同じ「3」があっても、全部の本数は違います。「束が3つ、ばらは0本。だから30」と、一の位に0を書く理由を説明します。慣れてきたら40、70、90でも確かめてください。
すべての数に0を付けるわけではありません。「3」はばらが3個、「30」は10のまとまりが3個です。数字を書く練習と具体物を置く活動を行き来しましょう。
29の次が30になる理由を、束の作り直しで理解する
束2つとばら9本で29を作り、ばらを1本足します。ばらが10本になったら1束にまとめると、束3つ・ばら0本になります。これが30です。「29の次は30」と暗記するだけでなく、1が10個集まると10が1個になることを体験できます。
同じように、10の束が10個集まると100になります。90から10ずつ数えて100に進む活動と、99に1を足して100にする活動の両方を行うと、数のまとまりを捉えやすくなります。
数の大小・数直線|一の位だけで比べないための教え方
2けたの数は、まず10のまとまりの数を比べる
72と69を比べて「9が大きいから69」と答えた場合は、束7つと束6つを見せます。69はあと1で70になり、72は70より2大きい数です。したがって72の方が大きくなります。
- 十の位が違うとき:まず十の位を比べる。72と69なら72が大きい。
- 十の位が同じとき:一の位を比べる。74と78なら78が大きい。
- 99と100を比べるとき:99の次が100だと数の並びや具体物で確かめる。
不等号の書き方を先取りする必要はありません。「大きい方を丸で囲む」「小さい順に並べる」など、数の大きさに集中できる問い方で十分です。
数直線は「1目盛りでいくつ増えるか」を先に確認する
数直線の問題では、最初に隣り合う数字や目盛りを見て、小さい1目盛りがいくつを表すかを確かめます。紹介した③のプリントは、0から100までを小さい1目盛りにつき1ずつ表した数直線です。
54の位置に指を置き、右へ1目盛りずつ「55、56、57、58、59」と5回動かします。出発点の54を1回目として数えないのがポイントです。「数を5個読む」ではなく「5回進む」と伝えると、1つずれる間違いを防げます。
「88より6小さい数」は左へ6回進んで82です。「○より2小さい数は98」なら、探す数は98より2大きいので100になります。「小さい」という言葉だけで98−2とせず、何から何へ動いたのかを確かめましょう。難しい場合はこの設問を後回しにして、順番に数える練習を優先します。
100の表は、横と縦の増え方を確かめて使う
1段目を1〜10、2段目を11〜20と並べた100の表なら、同じ段の右隣は1大きく、真下は10大きくなります。37の真下は47です。表によって数字の配置が違うため、使っている表の並び方を見てから、空欄を1〜3個だけ作って練習しましょう。
100までの数を、簡単なたし算・ひき算につなげる
位取りがわかってきたら、繰り上がり・繰り下がりのない「2けたの数と1けたの数」の計算や、何十どうしの計算に取り組みます。学校でまだ扱っていなければ、数を読む・作る練習を続けてください。
34+3、37−3は「ばら」を動かす
34+3なら、束3つとばら4個に、ばら3個を足します。ばらは4+3=7、束3つはそのままなので、答えは37です。37−3なら、ばら7個から3個を取り、束3つとばら4個で34になります。
34+3=37
考え方:4+3=7。30と7で37。
「34+3=4+3=7」のようにつなぐと、等しくない式を等号で結ぶことになります。もとの式と、途中で考えた式は分けて書きます。
30+20、70−40は「10の束」を動かす
30+20は、10の束3つと2つを合わせるので、束5つで50です。70−40は、束7つから4つを取るので、束3つで30です。「3+2=5だから答えは5」で止まったら、5個あるのは何のまとまりかを問い返してみましょう。
今月の家庭学習例では、38+7や42−8のように十の位をまたぐ2けたの計算や、2けたどうしの筆算を必須にしません。教科書の範囲に合わせ、まずは数の仕組みを使って説明できる計算を選びます。
学校で習ったら、100を少し超える数へ
100までの数が安定し、学校でも扱っている場合は、④のプリントで102・108・117を数えてみましょう。102は100と2、117は100と10と7です。10の束を1つずつ数える方法から、束10個をひとまとめにして100と見る方法へつなげます。
東京書籍の参考計画では、同じ単元に120程度まで数える活動も含まれています。1月の全員の到達目標にせず、100までが十分わかってから進めてください。
冬休み明けから取り組む、4週間の家庭学習例
1回5〜10分、週3〜4回を家庭学習の目安にします。時間はお子さんに合わせて調整し、1枚を一度で終えることよりも、「どう数えたか」を一つ説明できることを大切にしましょう。
| 時期 | 取り組む内容 | 使う教材・活動 | 確認すること |
|---|---|---|---|
| 1週目 | 冬休み明けの確認。10といくつ、20までの数 | ①の基本問題を半分ずつ。数え棒で同じ数を作る | 12と21を混同せず、10のまとまりを見付けられるか |
| 2週目 | 100までの数・十の位と一の位 | ②。42と24、30と3を具体物と数字で比べる | 10がいくつ、1がいくつと言えるか |
| 3週目 | 数の並び、大小、数直線 | ③を分けて解く。29→30、59→60も声に出す | 目盛りの間隔を確認し、移動した回数を数えられるか |
| 4週目 | 簡単な加減と、苦手の解き直し | 下の確認問題。100超が既習なら④も選ぶ | ばらと10の束のどちらを動かしたか説明できるか |
100までの数がまだ未習の場合:2週目は①の解き直し、3週目は11月のひき算の復習、4週目は12月の文章題の復習に置き換えます。授業で学び始めたら②へ進みましょう。
間違えた後の進め方:答えを直して終わりにせず、数え棒や図で確かめ、翌日か数日後に似た問題を1問だけ解きます。30と3を間違えたなら、次は50と5で確かめる、という進め方です。疲れている日は、数カードを2枚比べるだけでもかまいません。
確認問題8問|100までの数の理解を確かめよう
保護者の方が問題文を読んでもかまいません。まだ習っていない問題は飛ばし、数え棒や数直線を使って考えてください。答えだけでなく、理由を一言添えられたら理解の手掛かりになります。
- 10が4つと、1が2つ。あわせて いくつですか。
- 30は、10が いくつ あつまった かずですか。
- 58の 十のくらいの すうじと、一のくらいの すうじを こたえましょう。
- かずの ならびの □を うめましょう。
28、29、□、31、□ - 72と69では、どちらが おおきいですか。
- 46より3おおきい かずは いくつですか。
- けいさんを しましょう。
① 34+3 ② 37−3 ③ 30+20 ④ 70−40 - 10が10こ あつまると、いくつに なりますか。
解答・解説
- 42。10が4つで40、1が2つで2。40と2を合わせた数です。
- 3つ。10、20、30と数えます。「30個」ではなく、10のまとまりの個数を答える問題です。
- 十の位は5、一の位は8。58は10が5つと1が8つ。十の位の数字5が表す大きさは50です。
- 30、32。1ずつ大きくなる並びです。29に1を足すと、ばら10個を1つの束にまとめて30になります。
- 72。72には10のまとまりが7つ、69には6つあります。69は70より小さく、72は70より大きい数です。
- 49。46から右へ3回進むと47、48、49。出発点46は回数に入れません。
- ①37 ②34 ③50 ④30。①②はばらの数を計算します。③④は10の束の数を計算します。
- 100。10、20、30、40、50、60、70、80、90、100。10のまとまりが10個で100です。
1〜3で迷ったら②の位取りへ、4〜6で迷ったら③の数直線へ戻りましょう。7で間違えた場合は、この記事の「ばらを動かす」「10の束を動かす」の例をもう一度試します。8で迷ったら10の束を実際に10個並べて数えてください。
よくある質問
100まで言えるのに、数字を書き間違えます
順番に唱える力と、数の仕組みを理解して書く力は別々に確かめます。「47を作って」「10が4つと1が7つを数字で書いて」と、数字から具体物へ、具体物から数字への両方向で練習しましょう。毎回100まで唱えるだけでなく、37や60など途中の数から始める活動も役立ちます。
指を使ったり、全部を1から数えたりしてもよいですか?
最初は数え直して確かめてかまいません。その後で「10の束を使うと、もっとわかりやすいかな」と提案します。例えば34なら、10・20・30と数えてから、ばらの4個を足します。急に道具を取り上げず、まとまりで見る方法を一緒に試しましょう。
計算問題を何枚も解いた方がよいですか?
位取りで迷っているときは、問題量を増やす前に、間違えた数を具体物で作ってみてください。1回に数問でも、「なぜ37になるか」を説明できれば次につながります。正答が安定したら、必要に応じて少しずつ問題を増やします。
関連プリント・前月の復習
学習範囲の参考資料:東京書籍「新編 新しい算数」第1学年 年間指導計画作成資料・略案(2024年2月版)。「おおきいかず」の3学期配当、100までの数・位取り・数直線・簡単な加減・120程度まで数える活動を参照しました。1月への配分、つまずき対策、家庭学習例、確認問題は本記事の編集内容です。教材の内容・リンクは2026年10月29日に確認しています。










