
小学2年生の12月は、習った九九を順番を変えて答える・きまりで確かめる・文章題で使う練習をしながら、2学期の算数を振り返る時期にするとよいでしょう。「九九を唱えられるのに7×8で止まる」「文章を読むと、たし算かかけ算か迷う」という場合も、苦手なところを小さく分ければ復習しやすくなります。
この記事では、九九のつまずきへの声かけ、計算を選ぶ文章題、三角形・四角形の確認方法を紹介します。実物画像で選べる無料プリント4選、冬休みにつながる4週間の学習例、解説付きの確認問題8問も用意しました。
教科書や学校によって学ぶ順番は異なります。東京書籍の2024年度版年間指導計画では「長方形と正方形」(三角形・四角形を含む)、「かけ算(1)」「かけ算(2)」は2学期に位置づけられていますが、この記事の12月の組み合わせは家庭学習用の編集案です。学校の教科書・ノート・テスト範囲を優先し、未習の段や単元は飛ばしてください。
紹介する文章題テストには、逆算やmとcmなど学校によっては後で学ぶ内容もあります。全問を12月の必須範囲とせず、カードの「使い方」を参考に設問を選べます。
小学2年生12月の算数で確認したいこと
全部のプリントを一度に解かせるより、まずは九九を5問、文章題を1問、図形を1問ほど選んで様子を見ましょう。正誤に加えて、「何を考えてその答えにしたか」を聞くと、戻る場所が分かります。
| 確認すること | つまずきの例 | 家庭での始め方 |
|---|---|---|
| 九九の定着 | 段の初めから唱えないと答えられない | 習った段から5問だけ順不同で出す。止まった式に印を付ける |
| 九九のきまり | 6×7の次を6×8=43にする | 「6こ入りが1袋増えたら?」と1つ分の増え方を確認する |
| 文章題 | 「全部で」と書いてあると、いつもたし算にする | 同じ数ずつのまとまりがあるか絵で確かめる |
| 図形 | 斜めになった四角形を四角形と認めない | 辺と頂点を数え、直線で囲まれているか確認する |
| 既習の計算 | 九九はできるが筆算の繰り下がりを忘れる | 学校のノートから、間違えた型の筆算を1〜2問選ぶ |
かけ算の意味や一つ分の数がまだ曖昧なら、小学2年生11月の算数|九九・かけ算の文章題から戻れます。12月は、得意な問題を大量に解くより、止まりやすい式や判断に練習を絞ってみましょう。
ランダムな九九と「九九のきまり」の教え方
1.苦手な「段」だけでなく、苦手な「式」を見つける
7の段が苦手でも、7×2や7×5はすぐ答えられる場合があります。ランダムな問題を使い、「自分で答えた」「考えて答えた」「助けが必要だった」の3つに分けて記録しましょう。考えて正解できたことも前進です。
- 習った段から5問程度を選んで、順番を混ぜて出す。
- 止まったら急かさず、九九表や知っている式で確かめる。
- その日の最後に、止まった式を1〜2問だけもう一度解く。
- 翌日以降、別の順番で出して確かめる。
毎回同じ順に出すと、並びを手がかりに覚えている場合があります。正しく答えられるようになったら順序を変えますが、最初から速さを競わせる必要はありません。まだ習っていない段は出題から外しましょう。
2.かける数が1増えたら「一つ分」増える
6こ入りの袋が7袋なら42こ。8袋になると、6こ入りがもう1袋増えます。
42+6=48なので、6×8=48です。
「7が8になったから、答えも1増える」と考えたら、袋を1つ増やして中身を数えます。増えるのは袋が1つで、中身は6こです。
反対に、かける数が1減ると答えは一つ分減ります。7×8=56が分かるなら、56−7=49と考えて7×7=49を確かめられます。式を無理に一列につなげず、計算と結果を分けて書くと意味が伝わります。
3.交換のきまりは、答えを確かめる手がかりに
かけられる数とかける数を入れ替えても、答えは同じです。例えば、4×7と7×4はどちらも28。丸を縦4こ・横7こに並べて、縦方向と横方向から数えると確かめられます。
ただし、文章題の「1袋に4こずつ、7袋」という場面では、まず4が一つ分、7がいくつ分なのかを説明させます。学校で「一つ分×いくつ分」の順に書いている場合は4×7と表します。7×4も計算結果は同じなので、逆に書いたときは式だけで理解を決めつけず、何を一つ分として考えたのかを聞きましょう。
4.□の問題は、九九を使って探す
6×□=42なら、「6の段で42になるのは?」と考えて□=7を探します。入れた後に6×7=42を確かめれば十分です。まだ習っていないわり算の式を、先に覚えさせる必要はありません。1×8=8、8×1=8も、1が8つ分・8が1つ分と具体物で確認できます。
「全部で」だけで決めない!たす・ひく・かけるの文章題
文章題では、数字や一つの言葉だけを拾わず、何が分かっていて、何を求めるのかを確認します。「全部で」という問いでも、数量のまとまりによって使う計算は変わります。
| 場面 | 式と答え | 確かめること |
|---|---|---|
| 赤いシールが6まい、青いシールが4まい。全部で何まい? | 6+4=10 10まい | 違う2つのまとまりを合わせる |
| 1袋に6まいずつ入ったシールが4袋。全部で何まい? | 6×4=24 24まい | 6まいのまとまりが4つある |
| シールが24まい。6まい使うと残りは? | 24−6=18 18まい | もとの数から使った数をひく |
| 赤が24まい、青が18まい。赤は何まい多い? | 24−18=6 6まい | 1対1に対応させて、余った分を求める |
声かけは「たすの?かけるの?」より、場面の確認から
まず「1袋には何まい?」「それが何袋?」「求めたいのは袋の数?シールの数?」と聞きます。文章を読む負担が大きければ、大人が一文ずつ読み、子どもが丸や簡単な絵をかいてかまいません。
式が合っていて計算だけ間違えた場合は、場面の理解と九九の定着を分けて見ます。逆に、計算は正確でも式が違う場合は、同じ数ずつのまとまりを囲むところからやり直します。
2回計算する問題は、習熟に合わせたチャレンジに
① 全部のみかんを求める:4×6=24
② 食べた分をひく:24−5=19
答え:19こ
「最初に全部の数が必要だね」と、1回目の答えが何を表すか確認します。4×6=24−5=19のように、等しくない数を等号でつなげないようにしましょう。
1回の計算で解ける文章題がまだ不安定なら、ここは後回しで大丈夫です。逆算や「少ない」と書かれていてもたし算になる問題も、学校で学んだかを確認して選びます。
三角形・四角形は「見た目」より辺と頂点で確認
九九の練習が続くときは、図形の復習を短く組み合わせてみましょう。三角形は3本の直線で囲まれた形、四角形は4本の直線で囲まれた形です。辺の数だけでなく、曲がった線が混じっていないか、きちんと囲まれているかも見ます。
- 辺:形のまわりの直線の部分を指でなぞる。
- 頂点:辺と辺が出合う点に印を付ける。
- 向きを変える:紙を回しても辺と頂点の数は変わらないと確かめる。
三角形の辺と頂点はそれぞれ3つ、四角形はそれぞれ4つです。細長い三角形も、斜めに置いた正方形も、向きや見た目だけで別の種類にはなりません。
長方形は4つの角がすべて直角の四角形、正方形は4つの角がすべて直角で4つの辺の長さが等しい四角形、直角三角形は直角が1つある三角形です。三角定規の直角部分を重ねて確かめます。「辺が全部同じ長さ」だけでは正方形とは限らないことにも注意しましょう。
紙に描いた図を測るときは、印刷の縮尺で長さが変わる場合があります。長さが指定された設問ではその条件を使い、見た目の長さだけで決めないようにします。
小学2年生12月の算数に使える無料プリント4選
画像は、実際の問題PDFから作成した見本です。画像を押すと該当する問題PDFが開き、説明文・「プリント・解答一覧へ」ボタンから教材の掲載ページに進めます。解答は掲載ページで選んでください。
九九10問と□の穴埋め10問

段を混ぜた九九と、かける数・かけられる数を探す穴埋めがあるプリントです。苦手な式の発見と確認に使えます。
使い方:まず上段の計算を5問ずつ。下段の□は九九の答えを手がかりに探します。未習の段は飛ばし、全20問を一度に終える必要はありません。
プリント・解答一覧へ増え方・交換・1の段を確かめる

1の段とランダムな計算、答えの増え方、交換のきまり、九九表をまとめて確認できます。
使い方:大問2は、一つ分が増える場面を絵にしてから解きます。大問4にはわざと間違った式もあり、正誤を判断して正しい答えを書きます。
プリント・解答一覧へたしかめテスト①・計算を選ぶ

たし算・ひき算・かけ算を選んで解く確認テストです。全10問ですが、12月は学校で習った設問を抜粋して使います。
使い方:①〜⑥の既習問題を1〜2問ずつ。⑦⑧の逆算等、⑨のmとcmは未習なら飛ばし、⑩の2回計算はチャレンジに。抜粋時は100点満点として評価しません。
プリント・解答一覧へ辺と頂点・三角形と四角形の分類

辺と頂点の言葉を確認し、向きや形の異なる図から三角形・四角形を選びます。曲線を含む図との違いも確かめられます。
使い方:辺を指でなぞり、頂点に印を付けます。斜めの四角形も選べたら、なぜ四角形なのかを辺の数と直線という言葉で説明しましょう。
プリント・解答一覧へ九九なら5問、文章題なら1〜2問、図形なら分類問題だけでも使えます。カード③のテストは、まず学校で習った①〜⑥から選びましょう。⑦⑧は逆算などの文章題、⑨はmとcm、⑩は2回の計算です。未習なら飛ばし、選んだ問題の理解を見ます。抜粋した場合は100点満点の点数として評価しません。
冬休みにつなげる4週間の家庭学習例
1回10分程度、週3〜4回を目安にした一例です。宿題の量や集中できる時間に合わせて短くしてください。学校で九九を学んでいる途中なら、その段の練習を優先します。
| 時期 | 主な内容 | 進め方の例 |
|---|---|---|
| 第1週 | 苦手な九九を見つける | カード①の上段から5問ずつ。止まった式だけ記録し、翌日にもう一度 |
| 第2週 | 九九のきまり・□の問題 | カード②を大問ごとに。「何こ増えた?」を袋や丸で説明する |
| 第3週 | 文章題と図形 | カード③の既習問題を1〜2問、別の日にカード④。式や分類の理由を一言添える |
| 第4週・冬休み | 2学期の振り返り | 記事末の確認問題と学校のテストの間違い直し。苦手な型を少量ずつ再確認 |
10分で取り組むなら
初めの2分で前回の九九を2問、次の5分で文章題か図形を1つ、最後の3分で丸つけと説明に使います。九九だけの日、図形だけの日があってもかまいません。「今日は6×8を自分で確かめられた」のように、できたことを具体的に伝えましょう。
冬休みは、学校で返ってきたテストを入口に
計算ミス、式の選び間違い、問題文の読み落としを分けると、必要な復習が絞れます。筆算でつまずいた日は、九九の量を増やすより、位をそろえる・繰り上がりや繰り下がりのメモを残す練習に戻ります。長さやかさも、学校で習った単位だけ短く確認しましょう。
小2算数の2学期まとめテストも利用できます。ただし、教材には4けたの数、m、はこの形など、教科書によっては3学期に扱う内容も含まれます。「2学期まとめ」という名前だけで全問を必須にせず、学校で習った問題を選んでください。
小学2年生12月の算数|確認問題8問
ノートに式や理由を書いて取り組みましょう。①〜⑥は九九・文章題、⑦⑧は図形です。⑥は2回計算するチャレンジなので、まだ習っていなければ飛ばせます。大人が問題を読んでもかまいません。
- 7×8を計算しましょう。
- 6×7=42です。6×8の答えはいくつですか。どう考えたかも言いましょう。
- 4×□=28の□に入る数を書きましょう。
- 8×3と同じ答えになるのは、ア「3×8」、イ「8+3」のどちらですか。
- 1ふくろに5まいずつシールが入っています。6ふくろでは、ぜんぶで何まいですか。
- 【チャレンジ】1はこに4こ入りのおかしが7はこあります。9こ食べると、のこりは何こですか。
- 3本の直線で囲まれた形を何といいますか。その形の頂点は何こですか。
- 正方形の紙をななめに置きました。四角形ではなくなりますか。理由も言いましょう。
確認問題の解答・解説
- 56。「しちは、ごじゅうろく」。7×7=49から7をたして確かめてもよいでしょう。
- 48。かける数が7から8へ1増えると、答えは一つ分の6増えます。42+6=48です。
- 7。4の段で28になる式を探します。4×7=28を代入して確かめます。
- ア「3×8」。8×3も3×8も24です。かける順序を入れ替えても答えは同じ。8+3は11です。
- 5×6=30、30まい。1ふくろの5まいが6つ分です。答えの単位は「ふくろ」ではなく「まい」です。
- 4×7=28、28−9=19、19こ。まず全部のおかしを求め、食べた分をひきます。2つの式を分けて書きましょう。
- 三角形、頂点は3こ。辺も3本です。「3本の直線で囲まれている」という条件を確認します。
- 四角形のままです。向きを変えても4本の直線で囲まれていることは変わりません。辺の長さや直角も変わらないので、正方形のままでもあります。
①〜④で止まったらカード①②、⑤⑥で式に迷ったらカード③の既習問題、⑦⑧ならカード④へ戻ります。翌日に数や順番を少し変えて、考え方が使えるか確認してみましょう。
小2・12月の算数でよくある質問
九九を全部覚えてから文章題に進むべきですか?
習った段の九九を使う文章題なら、並行して取り組めます。答えが出ないときは九九表を見てよいので、まず一つ分といくつ分を見つけ、式が場面に合っているかを確かめましょう。
九九は唱えられるのに、ばらばらに出すと答えられません。
順に唱えることと、1つの式から答えを思い出すことを分けて練習します。最初は得意な式も混ぜて5問程度から。途中で止まったら、近くの九九や交換のきまりで答えを確かめ、別の日にもう一度出してみます。
冬休みに何枚プリントを解けばよいですか?
枚数を一律の目標にする必要はありません。1枚のうち数問だけ使ってもかまいません。間違えた理由が分かり、助けなしでもう一度できることを目安に、学校の宿題と合わせて量を調整してください。
まとめテストにまだ習っていない問題があります。
その問題は飛ばしてください。同じ学年・同じ学期名の教材でも、教科書の単元順と一致するとは限りません。この記事の文章題カードも全問必須ではなく、学校で習った内容を選んで使う構成です。
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