
小学3年生の12月は、重さの単位・はかりの読み方を確かめながら、学校で習った算数を振り返る家庭学習がおすすめです。「1kg300gを130gにしてしまう」「はかりの小さい目盛りが読めない」「小数の筆算で位がずれる」といったつまずきは、同じ問題を繰り返す前に、何を1つ分として数えているかに戻ってみましょう。
この記事では、重さの教え方、計算・文章題の復習方法、実物画像で選べる無料プリント4選、4週間の学習例、解説付き確認問題8問を紹介します。2学期のまとめや冬休みの復習にも使えます。
東京書籍の2024年度版年間指導計画では「小数」「重さのたんいとはかり方」は2学期、「分数」は3学期の構成です。この記事の12月への組み合わせは家庭学習用の編集案で、全国一律の月別範囲ではありません。教科書・ノート・学校のテスト範囲を優先しましょう。
分数の教材は学校ですでに習った場合だけ選ぶ補助教材です。小数や重さも未習なら飛ばし、かけ算の筆算・わり算など習った単元に替えてください。まとめテストの「共通問題」も全員が学習済みとは限りません。
小学3年生12月の算数で確認したいこと
最初は「単位換算を1問、はかりを1問、既習の計算を2問」のように少量から始めます。間違えた問題には、単位・目盛り・計算・場面の理解のどこで迷ったかをメモすると、練習する内容を選びやすくなります。
| 確認すること | つまずきの例 | 戻るポイント |
|---|---|---|
| kgとg | 1kg300g=130gと書く | 1kg分を1000gに置き換えてから、300gを足す |
| はかりの目盛り | どのはかりも1目盛り10gと思う | 数字の差と、等しい間の数を確かめる |
| 重さの文章題 | 容器の重さを引き忘れる | 「全体=容器+中身」の関係を整理する |
| 小数の計算 | 3+0.7を1にする | 整数の位と小数第一位を区別し、3を3.0と考える |
| あまりのあるわり算 | 商だけ答え、あまった人を考えない | 式の答えと、場面で必要な数を分けて考える |
| 分数(既習の場合) | 色のついた部分の数だけで答える | もとの1をいくつに等分したかを先に見る |
速く答えられるかだけでなく、「1kgは1000gだから」「小さい間が10こあるから」と理由を短く言えるかも確認しましょう。説明が難しいときは、図や実物を指さして答えてもかまいません。
重さのつまずき対策|単位換算・はかり・文章題
1kg300gは何g?「1kgの分」と「残りのg」に分ける
最初に押さえたい関係は1kg=1000gです。「数字をつなげる」「0を増やす」といった手順だけにすると、1kg30gや2kg5gで迷いやすくなります。kgの部分をgに直してから、残りを合わせましょう。
- 1kgの分は1000g。
- 1000g+300g=1300g。
- だから、1kg300g=1300g。
「130gでは1kgより軽くなってしまうね」と、答えのおよその大きさも確かめます。
| もとの重さ | kgの分をgにする | 残りのg | 合わせた重さ |
|---|---|---|---|
| 1kg300g | 1000g | 300g | 1300g |
| 1kg30g | 1000g | 30g | 1030g |
| 2kg5g | 2000g | 5g | 2005g |
逆に2050gをkgとgで表すときは、1000gのまとまりが2こで2kg、残りが50gなので2kg50gです。最初は単位換算表を見てよいので、単位を省略せずに書く習慣をつけます。
はかりは「数字の差÷間の数」で1目盛りを調べる
はかりの数字だけを追う前に、隣り合う数字の間を見ます。たとえば200gから300gまでが同じ幅で10こに分かれているなら、100÷10=10で小さい1目盛りは10g。20こに分かれているなら100÷20=5で1目盛り5gです。
数えるのは線そのものの本数ではなく、線と線の間です。子どもが線を数えてしまうときは、指で一つの間をなぞりながら「1つ分、2つ分」と一緒に数えましょう。10g刻みで、200gから増える向きに3目盛り先なら230gになります。
実物で量るときは、はかりを平らな場所に置き、何も載せていない状態の0を確認します。量れる最大の重さを超えないようにし、針が止まってから目盛りを正面で読みます。デジタルはかりを使う場合も、表示がgかkgかを先に確認してください。
容器と中身の問題は、何の重さかを書き分ける
「ボウルと中身で900g、空のボウルは250g」という問題では、900gは中身だけの重さではありません。全体の重さから、容器の重さを引くと中身が求められます。
全体900g=ボウル250g+中身の重さ
式:900−250=650
答え:650g
確かめ:250+650=900。容器と中身を合わせると、もとの全体の重さになります。
kgとgが混ざっていたら、先に単位をそろえます。2kgの荷物から350gを取り出すなら、2000−350=1650で、残りは1650g(1kg650g)です。「2−350」と数字だけを抜き出さないよう、式を立てる前に単位へ丸を付ける方法も使えます。
家庭では、空の容器、容器と物を合わせた重さを順に量って記録してみましょう。はかりの「0表示・風袋」機能で容器分を差し引いた場合は、その表示がすでに中身の重さなので、容器をもう一度引かないことも確認できます。
小数・計算・図形を、習った範囲で復習する
小数は0.1のいくつ分と考え、筆算は位をそろえる
0.4は0.1の4こ分です。0.4+0.3なら、0.1の4こ分と3こ分を合わせるので0.7。0.1が10こ集まると1になることを確かめると、0.8+0.7=1.5の繰り上がりも理解しやすくなります。
筆算は右端を機械的にそろえるのではなく、同じ位を縦にそろえます。そのために小数点をそろえ、3+0.7なら3を3.0と見て計算します。4−1.6も、4を4.0と考えれば位が分かりやすくなります。
4は0.1の40こ分、1.6は0.1の16こ分です。40−16=24なので、答えは0.1の24こ分、2.4になります。
答えの確認は2.4+1.6=4。小数点の位置が合っているかを、計算の結果からも確かめます。
かけ算の筆算は繰り上がり、わり算はあまりを点検
2学期の復習では、学校で学んだ範囲の「2〜3けた×1けた」や「あまりのあるわり算」も短く確認しましょう。かけ算の筆算で47×6を計算するなら、一の位は7×6=42、十の位は4×6に繰り上がりの4を足して28。答えは282です。繰り上がりを小さく書き、使ったかどうかを見ます。
わり算では、あまりはわる数より小さいことを確かめます。29÷4を6あまり5にしたら、残りの5からまだ4を1組取れるので、7あまり1に直します。4×7+1=29と元の数に戻ることも確認できます。
文章題の「あまり」は、場面によって扱いが変わります。23人が1台に4人まで乗れる乗り物に全員乗るなら、23÷4=5あまり3なので、あと3人のために1台足して6台必要です。一方、23こを4こずつ袋に入れて「4こ入りの袋はいくつできるか」と聞かれたら、答えは5袋です。同じ式でも、問われていることまで読み直しましょう。
円と球は、用語とコンパスの開きを確認する
円と球が既習なら、円の中心から円周までが半径、中心を通って円周から円周へ結ぶ線分が直径であることを確かめます。直径は半径の2倍です。直径6cmの円をかくとき、コンパスを6cmに開くのではなく、半径の3cmに開きます。図形は言葉だけで済ませず、ノートに一つかいて確認するとよいでしょう。
分数は「学習済みの場合だけ」選ぶ
分数を学校で習っている場合は、1mのテープを同じ長さに5つに分け、1つ分が1/5m、3つ分が3/5mと確かめます。同じ大きさに分けること、何をもとの1とするかが大切です。
同じ分母の分数を比べるなら、1つ分の大きさが同じなので分子で比べられます。分数のたし算・ひき算まで習っていれば、2/7+3/7は「1/7が2こ分と3こ分」で5/7。分母を足して5/14にはしません。未習ならこの節とカード④は飛ばし、小数や整数の計算を復習してください。
小学3年生12月に使える無料プリント4選
下の画像は実物の問題PDFから作成しています。画像を押すと問題PDF、説明文や緑のボタンを押すと教材の紹介ページが開きます。解答は紹介ページからダウンロードできます。カード①は全12ページの問題PDFで、画像は6ページ目の「重さ」です。
2学期まとめテスト|重さから確認

重さの単位・目盛り・容器を除いた重さを1枚で確認できます。画像は問題PDF全12ページのうち6ページ目です。
使い方:まず6ページの「重さ」から。1〜8ページは共通問題、9〜10ページは小数、11〜12ページは分数です。小数・分数は習った方を選び、共通問題でも未習の設問は飛ばします。抜粋して使う場合は100点満点で評価しません。
プリント・解答一覧へ重さ(5)|目盛りと文章題

はかりに針をかく練習から、重さの合計・残りを求める問題へ進めます。
使い方:小さい1目盛りは5gです。最初に100gの間が20等分されていることを確認します。最下段は3kgを3000gに直してから計算。2段階の計算が難しければ、取り出した重さを先に求める式を分けて書きます。
プリント・解答一覧へ小数の足し算・引き算(2)

小数の計算をまとめて復習できるプリントです。整数と小数の計算も入っています。
使い方:24問を一度に解く必要はありません。まず横式4問と筆算2問を選び、小数点と位がそろっているかを確認。小数が未習なら飛ばし、カード①の既習の計算ページに替えてください。
プリント・解答一覧へ分数の意味や表し方

等分した1こ分と、そのいくつ分かを図で確認する分数のプリントです。
使い方:分数の意味を学校で学習した場合に選びます。1mを等分したテープで考え、大小は同じ分母どうしで比較します。未習なら使わず、小数または他の既習単元の復習を続けましょう。
プリント・解答一覧へ苦手別・学校の進度別の選び方
- kgとgの換算、容器と中身で迷う:カード①の6ページを使い、本文の単位換算表を見ながら解きます。
- 目盛りを読めるが針をかけない:カード②へ。5g刻みの位置を指で追ってから線を引きます。
- 小数を習っていて計算が不安:カード③を少量ずつ。意味が曖昧なら、カード①の9ページや小3・11月の小数の解説に戻ります。
- 分数をすでに習った:カード④で意味と大小を確認。計算まで習った場合は、カード①の11〜12ページも選べます。
- 全体の苦手を見つけたい:カード①のうち学習済みのページを使います。小数・分数を両方選ぶ場合も、元の100点満点の設定とは分けて記録します。
教材の掲載ページには、mg・tや小数で表す重さなど、学校によってはまだ扱っていない内容もあります。ページ内の全プリントを一律に解く必要はありません。本文で紹介した教材・設問を起点に、習った範囲を選んでください。
4週間で進める家庭学習と冬休みの復習例
1回10〜15分程度を目安に、学校の宿題と合わせて調整しましょう。短く確認する→間違えた理由を整理する→翌日以降に解き直す流れで進めます。4週間の順番は固定ではなく、学校の学習に合わせて入れ替えられます。
| 時期 | 学習の例 | 使う教材・到達の目安 |
|---|---|---|
| 第1週 | 1kg=1000gを確認。kgとgが混ざった重さを3問ずつ。実物も量る | カード①の6ページ。1kg30gと1kg300gの違いを説明できる |
| 第2週 | 目盛りの間を数え、針を読む・かく。容器や荷物の文章題を1問 | カード②。単位をそろえ、全体・取り出した分・残りを区別できる |
| 第3週 | 小数の計算、かけ算の筆算、あまりのあるわり算から苦手を選ぶ | カード③、カード①の2〜5ページ。分数既習ならカード④も選択 |
| 第4週・冬休み | まとめテストの既習ページを数回に分ける。間違えた問題を別の日に再確認 | カード①。初回の点数より、自分で理由を説明して直せたかを見る |
小数が未習なら第3週をかけ算・わり算に、重さが未習なら第1・2週を計算や円と球などの既習単元に置き換えます。冬休みは、全部を初めからやり直すより、「単位をそろえ忘れた」「あまりの人を考えなかった」など同じ原因の問題を2〜3問選び、少し間を空けて再確認すると取り組みやすくなります。
確認問題8問|重さと2学期の復習
学校で習った問題だけ解いてください。⑤⑥は小数、⑦はかけ算の筆算、⑧はあまりのあるわり算の問題です。①〜④の重さも未習なら飛ばせます。
- 1kg300gは何gですか。
- 2050gは何kg何gですか。
- はかりの200gから300gまでが、同じ幅で10こに分かれています。小さい1目盛りは何gですか。また、200gから重さが増える向きに3目盛り先は何gですか。
- ボウルと中身を合わせた重さは900gです。空のボウルは250gです。中身だけの重さは何gですか。
- 0.8+0.7を計算しましょう。
- 4−1.6を計算しましょう。
- 47×6を計算しましょう。
- 23人の子どもが、1台に4人まで乗れる乗り物に全員乗ります。同時に全員が乗るには、少なくとも何台必要ですか。
解答と考え方
- 1300g。1kg=1000gなので、1000g+300g=1300gです。130gでは1kgより軽くなるので違うと分かります。
- 2kg50g。2050g=2000g+50g。1000gのまとまりが2こあり、50g残ります。
- 1目盛り10g、3目盛り先は230g。100gの差を10等分するので10gずつ。200+10×3=230です。
- 900−250=650、650g。全体から空の容器を引きます。250+650=900で確認できます。
- 1.5。0.1の8こ分と7こ分で15こ分。10こ分で1になるので1.5です。
- 2.4。4を4.0と考え、同じ位をそろえて引きます。2.4+1.6=4で確認できます。
- 282。7×6=42で4を繰り上げ、4×6+4=28。40×6=240、7×6=42、240+42=282と分けても確かめられます。
- 6台。23÷4=5あまり3。5台では20人までで3人が乗れないので、あと1台必要です。式の商5をそのまま台数にしないようにします。
①②は単位換算表、③は目盛りの間の数、④は全体と中身の関係へ戻って確認します。⑤⑥はカード③、⑦⑧はカード①の計算・文章題ページから似た問題を選び、翌日以降にもう一度解いてみましょう。
小3・12月の算数でよくある質問
1kg=1000gを覚えているのに換算を間違えます。
関係を暗唱できても、混ざった単位の数を分けるときに迷うことがあります。「kgの分をgにした数」と「残りのg」を別々に書き、足し合わせてください。1kg3g、1kg30g、1kg300gを並べて比べると、0の位置を確かめられます。
小数と分数を両方復習しなければいけませんか?
いいえ。学校で習った方を選んでください。両方習っている場合も、理解が不安な方から少量ずつでかまいません。分数が未習なら、今回の分数カードを先取りする必要はありません。
まとめテストは一度に全部解かせますか?
家庭では数ページずつに分けて使えます。まず6ページの重さだけ、次の日は2〜3ページの計算という使い方もできます。未習の問題を除いたときは元の100点満点と比べず、取り組んだ問題の正答数や、直せた内容を記録しましょう。
計算はできるのに文章題で間違えます。
文章中の数字だけで式を作っていないか確認します。「何を求めるのか」「その数字は何の重さか」「あまった分も入れる必要があるか」を一つずつ聞いてみましょう。図や短いメモで場面を表してから、式を選ぶ練習が役立ちます。
あわせて使いたい無料教材
東京書籍「令和6年度(2024年度)用 新編 新しい算数 年間指導計画作成資料・略案【3年】」。学期・単元順を参照し、12月の家庭学習向けに編集しています。教材の掲載ページ・問題PDF・解答PDFは2026年10月28日に確認しました。










