「子供にお金のことを話すのは何だか気が引ける」
「子供にお金のどんなことを教えたらいいの?」
「子供のお金の使い方が心配」
子供へのお金の教育について悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
最近、重要性がうたわれるようになった子供へのマネー教育。
今回改訂された文科省の新しい学習指導要領でも中学校や高校の社会科や家庭科で金融や家計に関する単元が導入されました。
ですが我々親世代はマネー教育、金融教育をほとんど受けてこなかった世代。
どちらかと言うと「子供はお金の話なんてしなくていい!」という風潮の中で育ってきました。
しかしながらお金のことを知ることは社会を知ること。
将来、社会と主体的に関わっていくためには必要不可欠なことです。
また最近はキャッシュレス化が進み、家計の破綻や犯罪などのトラブルに巻き込まれる可能性も高くなっています。
ですからお金について子供にしっかり理解させるのは重要です。
そこで今回は子供への金融教育、マネー教育について詳しく紹介していきます。
子供にお金について教えたいけど何から教えたらいいか悩んでいる方はぜひ読んでみてください。
この記事の筆者は元小学校教員のライター、イズミックスです。学生時代は児童養護施設や不登校児童生徒のための適応支援教室でボランティア活動を経験。大学卒業後は8年間小学校教員として勤務。現在は子供の生活や教育問題に関する記事を執筆しています。中学生と小学生の母。
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この記事の目次
金融教育・マネー教育とは?
金融教育とマネー教育は、ほぼ同じ意味で使われる言葉です。
それでは金融教育とはどういったものでしょうか?
金融教育と聞くと、投資などでお金を儲ける方法といったイメージはありませんか?
もちろん投資で資産を増やすことも金融教育の一部です。
ですが金融教育とは、もっと広い意味でお金について教えることを指します。
金融広報中央委員会のホームページ「知るぽると」では金融教育を次のよう解説しています。
金融教育は、お金や金融の様々な働きを理解し、それを通じて自分の暮らしや社会について深く考え、自分の生き方や価値観を磨きながら、より豊かな生活やよりよい社会づくりに向けて、主体的に行動できる態度を養う教育である。 |
つまり金融教育とは、お金の動きを知ることによって自分たちの豊かな生活やよりよい社会を作ろうとする態度を育むこと。
人に言われるまま動くのではなく、自分でお金に関する選択ができる経済的に自立した人間の育成を目指します。
子供が身につけるべき金融リテラシーとは?
それでは金融教育で子供が身につけるべき金融リテラシーとはどういった力でしょうか?
ここでいう金融リテラシーとは、お金と上手に付き合っていくために必要な知識と判断力のことです。
金融広報中央委員会のホームページで「知るぽると」では、金融リテラシーとして以下の4つの力が必要としています。
|
これらの4つの力を年齢に応じて付けることが必要です。
それでは4つの力について解説していきます。
①家計管理の力
自分や家計の収入や支出を考えながら、計画的な支出の管理ができるようになる。
②生活設計の力
勤労を通じてお金を得ることや将来の生活設計の大切さを知り、実践できるようになる。
③金融知識及び金融経済事情の理解と適切な金融商品の利用選択する力
「お金のトラブル」「各金融商品の理解」「保険」「ローン・クレジット」「資産形成商品」について理解し、適切な金融商品を選べるようになる。
④外部の知見を適切に活用する力
お金に関するトラブルに遭った時の対処法や相談先について知っている。
成長に応じた金融教育を
金融教育とは2章で解説した4つの力を身につけさせること。
ですが小学生が理解するにはまだまだ難しい内容もあります。
ですから年齢に応じた内容の金融教育が必要です。
小学生向け家庭でできる金融教育
小学生に対して家庭でできる金融教育には以下のようなことが挙げられます。
|
小学生にとっては「レジでお金を払う」などお金に関する経験そのものが金融教育になります。
小学生は、まずは自分のお金の管理ができるようになることが目標です。
小遣いを渡して自分でやり繰りさせることは、お金の使い方の実践力を養います。
すぐに使い切ってしまい、月の後半に困るようなことがあっても、それも経験の一つです。
安易に手を差し伸べることなく、今後のお金の使い方に生かせるようにします。
また銀行などにお金を預けさせ、預貯金を経験させるのもよいでしょう。
さらにお金のトラブルについても年齢に応じた内容を教えていくことも必要です。
小学生の中にはクレジットカードや電子マネーを、「お金を持っていなくても物が買える便利なもの」と考えている子もいます。
「スマホやゲームの課金で高額請求が来た」というのもよく聞く話です。
「知っていて当たり前」と決めつけず、クレジットカードや電子マネーの仕組みについて教えましょう。
中学生向け家庭でできる金融教育
次に中学生に対する家庭でできる金融教育の例を紹介します。
|
中学生は将来の自立に向けて、家計の管理の基本を学んでいく必要があります。
そのためには我が家の家計について教えることはよい金融教育になります。
以前なら「子供はお金のことは心配しなくていい」というのが大人の考えでした。
ですが子供に家計を理解させるには、自分の家の家計を教えることが一番分かりやすい方法。
もちろん子供に大きな心配をかけてしまう家計なら無理をして教える必要はありません。
しかし、そうでない場合は話してあげた方が子供は家計のイメージが湧きやすくなるでしょう。
子供にやり繰りの力を付けるために、普通よりも多めの小遣いを渡して文房具や衣料品や靴などを自分で買わせる方法もあります。
「余った分は自由に使ってよい」とすれば、子供はしっかり値段を見ながら商品を選ぶので、上手な買い物の仕方が身に付くことに。
また最近はスマホでかんたんにできるようになり、投資は身近なものになりつつあります。
子供たちの成長とともに、ますますその傾向は強まるでしょう。
ですから投資について話し合うのもおすすめできます。
今までは儲け話として語られることが多かった投資ですが、投資は企業を応援する側面も大きいものです。
社会に興味を持つという意味でも、投資についての知識を身につけることはプラスに働きます。
ですが投資は預貯金よりもリスクがグッと高くなります。
そうしたリスクも含めて、親子で話し合ってみるのもよいでしょう。
\おすすめの本/
日常のあらゆる場面が教育のチャンス
子供への金融教育をしようとする時に、なかなかタイミングがつかめないと感じていませんか?
ですがチャンスは意外とたくさんあります。
まずきっかけとして使ってほしいのがニュースやコマーシャル。
家族でテレビを見ている時に、社会保険料についてのニュースや過払い金請求のコマーシャルなどが流れることがよくあります。
そうしたタイミングがあれば、親から「社会保険料って何か分かる?」「過払い金って何だろうね?」などと質問してみるとよいでしょう。
また子供が「○○ちゃんのうちはお金持ちだから外車に乗っている」などと話してきたら、「○○ちゃんのうちはどれくらい年収があるのかな?。うちは○〇〇万円だよ」と話を続けてみるのもいいでしょう。
他にも子供が水道を出しっぱなしにしたり、使わない部屋の電気をつけっぱなしにしたりする時もチャンスです。
そういう時には「お水って無料だっけ?」「誰がお金を払っているのかな?」などと投げかけてみてもよいでしょう。
お金の話はあらゆるところに転がっているもの。
お金の話をすることで、すでに金融教育が始まっています。
チャンスがを見つけたら逃さずに子供とお金の話をしてみてください。
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まとめ:お金について子供と話し合うことが金融教育に
今回は子供への金融教育について紹介しました。
これまで日本人は「お金のことを大っぴらに話すのは下品だ」と考えがちでした。
もちろんお金儲けにばかり執着して他の大切なことを見失ってしまえば、下品と言われても仕方がありません。
ですが家族が安心して豊かな生活を送るためにはお金はとても大切です。
お金について話すことは、けして恥ずかしいことではなく、将来の幸せのために欠かせないことといえます。
また昨今は規制緩和が進み、支払い方法や金融商品の選択肢が一気に増えている状態です。
それによって同じようにお金に関するトラブルも増えることは予想されます。
お金について知識がなければ、それだけトラブルに巻き込まれる可能性が高くなることに。
リスク管理という意味でも、お金に関する知識を子供にしっかり身につけさせることが重要です。
今回の学校指導要領の改訂により、学校でも積極的に金融教育が行われることになりました。
ですが家庭で行うことによって、より実践的で身近な金融教育にすることができます。
お子さんの将来が安心で豊かなものになるよう、ぜひ家族でお金について話し合ってみてくださいね。
この記事の筆者は元小学校教員のライター、イズミックスです。学生時代は児童養護施設や不登校児童生徒のための適応支援教室でボランティア活動を経験。大学卒業後は8年間小学校教員として勤務。現在は子供の生活や教育問題に関する記事を執筆しています。中学生と小学生の母。
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