将棋の教え方のコツとは?親が子どもに教えるときの注意点・マナーも解説!

『子どもへの将棋の教え方のコツは?』
『親が子どもに将棋を教えるときの注意点は?』
『子どもが将棋をする効果は?』
『将棋のマナーはどう教える?』
と気になる事もありますよね。

今回は、親が子どもに将棋を教えるときの教え方のコツや注意点を解説します。
将棋の教え方のコツと注意点
藤井聡太棋士の活躍もあり、ますます盛り上がる将棋界。
最近の将棋人気や将棋で得られる効果をニュースなどで見て興味をもつも多いのではないでしょうか?

将棋は、頭を使う競技でチェスや囲碁同様、ブレインスポーツともいわれます。
そのため、脳にも良い影響があり知育にもなります。

子どもにとって多くの効果があるため、子どもの習い事としても将棋教室は人気が上昇しています。

そこで、我が家でも将棋を教えてみたいなと考える方もいますよね。
ただ、将棋をやったことのない親御さんからするとなにから教えればいいか分かりません。

そこで今回は将棋教室を運営する筆者が「将棋」を親御さんが、子どもに教えるときのコツや注意点を説明していきます。
3歳4歳5歳頃の知育に良いと言われている将棋、ぜひ親子で挑戦してみてください!
おすすめの将棋の本や教材も解説します!

子供が「将棋」を習い事にする10のメリット・デメリットとは!いつからできる?費用は?

子どもが将棋をする効果とは?

子どもが将棋をする効果とは?
早速お子さんに将棋を教えるポイントを説明したいところですが、その前に親御さんに知っておいてほしいことがあります。

知育に良いと言われている将棋ですが、実際にどのような効果が期待できるのでしょうか?
ここでは、将棋を覚えることでお子さんにとってプラスになることを紹介します。

将棋は勉強や運動にも効果が期待できる!

将棋を覚えると「集中力」「忍耐力」「判断力」といった力が向上することが期待できます。
その結果、勉強や運動だけでなく日頃の生活にもプラス効果が期待できるはずです。

・集中力

将棋は娯楽のひとつですが、勝負でもあります。
将棋を覚えて楽しむためには、勝つことや強くなることが重要です。
子どもが将棋で身に着く効果
将棋だけでなく物事に対して真剣に取り組んでいるときは、集中力が養われていくものです。
集中力が学業や運動にとって重要なことは説明しなくても良いと思います。

・忍耐力

将棋は実力者同士の対局になると一手にかける時間が長くなってきます。
対戦相手は待ちながら自分の次の手を考えることになります。

また、将棋は他のゲームやスポーツと同じで、攻めるタイミングと守るタイミングが存在します。
守るべきときに我慢ができるようになるには忍耐力が必要です。

・判断力

プロ棋士の対局を見ていると、淡々と対局をすすめているように見えると思います。
実際は、一手ごとに様々な駆け引きをしながら次の手を考えています。
将棋は判断力がみにつく効果がある
最終的に相手に勝つための手段と同時に自分が相手に負けない手段も考えなければなりません。
最善の一手を判断できる力がお子さんの成長にプラスになるのは当然のことです。

将棋は「考える力(思考力)」が身につく!

将棋は単純なようで奥の深い知能ゲームです。
特に上級者になれば、多くの戦略を考えながら対局をすすめることになります。
これからの教育にとって「考える力」は、とても重要です。

これからのAI社会では、単に計算や暗記ができるだけでは、ロボットに取って代わってしまいます。
そのため「思考力」や「発想力」が求められており、将棋でそれらが身に着く効果が期待できるのです。

・思考能力がみにつく

近年の中学受験をはじめ高校受験や大学受験にも出題傾向に大きな変化があります。
これまでの暗記中心の入試よりも「考える力」や「思考能力」を要する問題が増加しています。
将棋は思考力がみにつく効果がある
将棋は自分の戦術を考えると同時に相手の戦術も考える必要があります。
先を読む力や現状比較など、論理的な思考力が自然に身につくのも将棋の特徴です。

・アイデア、発想力が向上する

将棋にも他のゲームやスポーツと同じようにある程度の定石と呼ばれるような手筋が存在します。
もちろんこの手筋を少し変えるだけのアイデアが異なる結果をつくりだします。
将棋を覚えると発想力が向上する効果がある
将棋は相手がいるので、毎回同じことをしても強くなれません。
これまでにはない戦術やアイデアが、現在の定石となっているケースもたくさんあります。

・記憶力が向上する

記憶力に関しては、実際のプロ棋士同士の対戦を見れば理解していただけると思います。
プロ棋士は先だけでなく、これまでの打ち筋も記憶しています。

将棋は、実際に脳の発達に良い影響があると言われています。
また、大手教育関連のメディアでも将棋の良さを公開しています。

将棋を習うと「礼儀礼節」が身につく!

将棋は、他のスポーツや武道と同じく「礼にはじまり、礼に終わる」ゲームです。
礼儀は子どもの成長にとってとても重要なことになります。

・礼儀礼節がみにつく

将棋は、始める前に互いに「お願いします」と挨拶をします。
終了時には、必ず相手への敬意を払いながら「ありがとうございました」と言葉を交わす決まりがあります。
将棋を習う事礼儀礼節が身に着く
「あいさつ」は、子どもの成長や大人になる課程でとても重要なことです。

また、将棋教室にいくと子どもから年配の方まで幅広い年齢層の方々がいます。
多くの年代のかたとコミュニケーションをとることで新たな考え方がみにつき成長にも繋がるでしょう。

・人の気持ちを考えられる

将棋は心理戦でもあります。
相手がどのようなことを考えているのか?を常に考えながらゲームをすすめていきます。

人の気持ちが考えられることは、お子さんのこれからの成長にとって重要なことです。
もちろん良い方向に進めるには、親御さんのサポートが必要になります。

・負ける経験は強さになる

人は負けることで2つの大きな経験ができます。
将棋で敗戦することは「悔しさ」と「あきらめない心」の人生にとって大事な経験と今後を得ることができます。

負けることで、負けたときの悔しさや負けた人の気持ちが理解できることは重要です。
同時に、あきらめずに次につなげる事ができる人は、社会に出ても強く生きることができます。

 

将棋の教え方のコツとは?

将棋を教える前に準備・用意すること
子どもが将棋を覚える方法は、大きくわけて2通りあります。
親御さんに教わるケースと将棋教室や友人などに教わるケースです。

ここでは、親御さんが教えることを前提に説明をしていきます。その理由は、将棋好きの多くは親から将棋を教わっているからです。

親御さんが将棋を教えられるようになろう!

お子さんが将棋を覚える方法はいくつかありますが、親が教えるのであれば最低でも親御さんが将棋を覚えなくてはなりません。

中学受験やスポーツなどにも言えることですが、お子さんは親を見て影響を受けることが多い傾向があります。
将棋を楽しむ親御さんを見て興味をもつことが一番重要です。

\将棋を覚えたい親御さんにオススメの本・書籍3選/
羽生善治監修の3冊シリーズがわかりやすいと評判です。

1.羽生善治のみるみる強くなる将棋入門-5ヵ条で勝ち方がわかる

将棋初心者むけに分かり易くポイントがまとめられた本です。
最初の一冊はこれで十分でしょう。
この本を読みこんで将棋の基礎を身につけて下さい!

2.羽生善治のみるみる強くなる将棋入門 序盤の指し方

こちらはより具体的な将棋の指し方のコツを紹介してくれる本です。
特に大切な序盤編です。

3.羽生善治のみるみる強くなる将棋入門 終盤の勝ち方

こちらは終盤の打ち方の解説書籍です。

子どもに将棋を教えるときの手順!

実際にお子さんに教える前に教える内容や順序を決める必要があります。
何事も慌てずにじっくり取り組むことが成功へのポイントです。

1.親が将棋を覚えてある程度の実力になる
なによりも親御さんが将棋を覚えて、ある程度の実力を身につける必要があります。
具体的には、オンライン将棋などで最低でも15級や14級程度になることが目標です。

2.子どもが将棋に興味を持つ工夫をする
将棋が強くなるには、お子さんが興味を持つ必要があります。
そのためには、ある程度興味を持つように工夫をしなければなりません。

3.子供に将棋のルールやマナーを教える
将棋のルールとは、コマの動かし方の他に様々なルールがあります。
また、礼儀を大切にする将棋には、覚えて起きたいマナーもあるのでお子さんに教える必要があります。

4.親子で対局して実戦の楽しさを教える
実際にお子さんとの対局の中で、将棋の楽しさや強くなりたいという気持ちを教えていくことが大切です。
親御さんができることは、ここまでが一般的になります。

 

将棋で目指す目標を決めよう!

どのような流れでお子さんに将棋を教えていくかを決めたら、次に今回のゴール地点を決める必要があります。
このゴール地点は、お子さんにとっては通過点のひとつです。

実際にどこまで教えられるかは、親御さんの実力次第というのが本音です。
将棋はある程度の実力上位者との対局が必要になります。

親御さんよりもお子さんが強くなったときは、素直にお子さんの成長を認めてあげることが重要です。
この時期がどの段階になるかは、親御さんの実力によって異なります。

更に将棋のレベルを上げたい、子どもが将棋を楽しんでる方ステップアップさせたいという家庭では、将棋教室に通うことがおすすめです。

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子どもに将棋の面白さを知ってもらう方法とは?

子どもに将棋を楽しんでもらう方法とは?
将棋が好きなお子さんや大人に将棋が好きになった理由を聞くと、多くの回答に親の影響が挙げられます。
やはり親御さんが将棋を楽しそうに指す姿は、影響があるようです。

ここでは、お子さんに将棋の面白さを知ってもらう方法とポイントを説明していきます。
お子さんの年齢や性格によって個人差がありますので、慌てずに取り組むことをオススメします。

親が楽しく将棋に取り組むことが重要!

お子さんが将棋に興味をもつ決め手は、親御さんが楽しく将棋に取り組んでいる姿を見せることです。
将棋を楽しそうに指している姿を見て将棋好きになるお子さんが多いのも事実です。
子どもに将棋を魅せる

一番良いのは、父親と母親や父親とお子さんの兄や姉の対局を見ることです。
将棋のコマを打つときに出る音は子どもにとって魅力的な音になります。

お気に入りの「将棋の道具」で興味を持たせる!

こどもによっては、将棋に使う道具に興味を持つ場合もあります。
特に将棋の駒や将棋盤は種類も豊富なので、見ているだけで楽しくなるというお子さんもいます。

まずは手ごろな将棋セットを揃えてみることもおすすめです。
おすすめの将棋セットはこちらです。
ヒバで足つきは人気が高く、お子さんもお友達に自慢できる将棋セットになります。

\ヒバ2寸ハギ足付将棋盤セット/

 

また、将棋に使う道具は、将棋の駒や将棋盤の他に以下のようなものがあります。
絶対に必要なものではありませんが、知識として知っておくと良いと思います。

・駒台

持ち駒を置く台です。
これがあると一気に本格的な雰囲気になります。

・駒箱・駒袋

駒をしまう箱と袋です。
ある程度高級な将棋駒には駒袋がありますが、しまい方にもマナーがあります。

・脇息(きゅうそく)

脇息(きゅうそく)は、ひじおきのことです。
プロ棋士の対局は、長時間になることも多いので必要になります。

・扇子

プロ棋士が扱う扇子には、プロ棋士が個々のこだわりのある文字が揮毫されています。

将棋会館の売店や公式インターネット通販で購入が可能です。

上記の写真は羽生善治棋士の扇子「知足」です。

・対局用時計

持ち時間を測る時計です。
プロ・アマに関わらず公式の大会などでは、必須のアイテムになります。

これらの道具は親子で楽しむ将棋に必須のアイテムではありませんが、将棋ならではの道具に興味を持つことは決して悪いことではありません。

 

子どもが将棋に興味を持たないときの対処法は?

一般的な将棋に興味を持たないお子さんもいると思います。
将棋の面白さを知るにはある程度の実力向上が必要なので、初めから興味がないと難しいこともあります。

実際の将棋には、無駄な私語を控えるというマナーがあります。
しかし、お子さんに興味を持ってもらうときは、大人同士の対局時にあえて声を出して会話をするのもひとつの方法です。

取られそうな駒を動かすときに「逃げろ~」といいながら駒を移動させても良いと思います。
相手の駒を取ったときにも「取ったどぉ~」などの声を上げて楽しむ姿をみせてください。

本来は、これらの行動は将棋の礼儀に反する行為ですが、お子さんに興味を持ってもらうために夫婦で「演じる」つもりでおこなうのであれば許される行為です。

まずは楽しみながら親子で将棋することを意識してください!

将棋には、通常の将棋以外に「まわり将棋」「将棋くずし」「はさみ将棋」などの簡単に覚えられる楽しみ方もあります。

 

【年齢別】将棋の基本的なルールの教え方!

子どもに将棋のルールの教え方
子どもが将棋に興味をもった後は、実際に将棋を教えていくことになります。
はじめは、将棋の基本的なルールを教えていくことがおすすめです。

ここでは、将棋の基本的なルールを教えるポイントとオススメのアイテムを紹介します。
お子さんの年齢や性格によって異なるので、参考にしてほしいと思います。

 

子どもの年齢によって将棋の教え方は異なる!

将棋のルールを本格的に覚えようとするとお子さんの年齢や理解度によって、すぐに嫌いになってしまう危険性があります。
特に3歳4歳5歳頃の未就学児と小学生の子どもでは、教え方のスタートラインが違います。

未就学児にとって駒の種類や動かし方は、ハードルが高いので注意が必要です。
いきなり個性豊かな将棋の駒を並べられても覚えられないのが普通だと思ってください。

お子さんにもよりますが、はじめは後ほど紹介する「どうぶつしょうぎ」を使って簡易版の将棋を覚えることをオススメします。

お子さんに将棋を教えるときは、焦らずにじっくりすすめてください。
勉強と同じで一度苦手意識ができると好きになるのは難しいのが本音です。

 

幼児には「どうぶつしょうぎ」がオススメ!


3歳4歳5歳頃の未就学児にオススメするのが、どうぶつしょうぎです。
「どうぶつしょうぎ」は、3マス×4マスで楽しむ簡易将棋になります。

考案者は実際の女流棋士ですから理にかなったルールですし、勝敗までの考え方は実際の将棋に通じるところもオススメできる理由になります。

「どうぶつしょうぎ」に使用するコマは、未就学児にもわかりやすい「らいおん」「ぞう」「きりん」「ひよこ」の4種類がそれぞれ1種類の4コマずつで対戦します。

「ひよこ」が相手陣地の1段目にたどりつくと裏に返して「にわとり」に成長します。
「ひよこ」よりも「にわとり」の方が、多くの移動ができるコマになります。

横3×縦4のマスのボードでおこなうので、小さなお子さんでも飽きることなく充分に楽しめます。
ルールも簡単なので、是非試してみてください!

最近では、ニンテンドースイッチ版(Nintendo Switch)も出ているので、ゲーム感覚で将棋を覚えていくことが可能です。

 

小学生以降は「くもん NEWスタディ将棋」がおすすめ!


小学生くらいになるとある程度本格的な将棋への憧れもありますよね。
大人と同じ環境を求めるのも成長の証です。

将棋の基本ルールで最初に覚えたいことが、コマの動かし方です。
特に金や銀を覚えられないお子さんも少なくないようです。

そこでオススメする将棋セットが「くもん NEWスタディ将棋」です。
見た目は普通の将棋コマと将棋盤ですが、コマの全てに動ける方向が記されています。

将棋が嫌いになる理由のひとつにコマの動かし方が曖昧なことがあげられます。
他のゲームやスポーツも、基本ルールを覚えるのは重要になります。

将棋セットおすすめ人気17選!子供・初心者向けの本・ゲームも解説!

いよいよ実戦!子どもと対局してルールとマナーを教える!

将棋の教え方
お子さんが、将棋の駒の動かし方や勝敗の基本ルールを理解したら親子対局のスタートです。
この段階で重要なことは、勝敗よりもルールやマナーを覚えることになります。

ここでは、子どもに覚えて欲しい基本的なルールとマナーを紹介していきます。
おまけに将棋で良くある言葉の疑問にも答えられるように説明をしておきます。

 

絶対に覚えてほしい最低限のルール

将棋には細かいルールがたくさんあります。
将棋を覚えたばかりのお子さんにいきなり難しいルールを教える必要はありませんが、最低限覚えて欲しいルールを説明します。

・二歩
自分の「歩」が同じ縦列に並んでしまう禁じ手です。二歩をした時点で負けが確定しますので、注意が必要になります。

・歩詰め
持ち駒にある「歩」を打って相手の「王」を詰むことを禁じている手です。
ちなみに「突き歩」と呼ばれる盤上の歩をすすませて詰むのは反則ではありません。

・動けない場所にコマをすすめるまたは打つ
この禁じ手は、相手の一段目に「歩」を打ったときのような場合です。身動きがとれない状態になると禁じ手になります。

または、本来移動できない場所に指してしまった場合も反則になるので注意が必要です。

将棋のルール歩が「と(金)」になる
もちろん「歩」が「と(金)」に成れば特に問題はありません。

 

子どもに絶対に覚えて欲しい将棋のマナー

将棋は礼儀を大切にすると説明してきました。
次に子どもや初心者にも覚えて欲しい将棋の「マナー」を解説します。
初めから全てのマナーを覚える必要はありませんが、最低限のマナーを教えておくと習慣化という意味でもオススメできます。

・始まりと終わりの礼儀を覚える
将棋は開始時に「お願いします」と挨拶を交わします。
対局後は必ず「ありがとうございました」と礼をするのがマナーになっています。

開始と終了以外にも挨拶をするケースがあります。
勝敗が決したときに負けた側は「負けました」と言うのが決まりになっています。

負けました(まいりました)」は、将棋独特の習慣です。
小さな子どもや負けず嫌いのお子さんは、この言葉を発するのを嫌がるかもしれませんが必ず教えるマナーです。

・対局中のマナー
対局中のマナーはいくつかありますが、重要な対局中のマナーを抜粋しておきます。
対局中は「話す」「食べる」「助言」は全てマナーであり、禁止事項でもあります。

「話す」や「助言」は、観戦者がいるときにおきやすいマナー違反ですが、観戦者が教えることも違反になります。
口をはさみたくなる気持ちはわかりますが、おとなしく観戦する習慣をつけてください。

「食べる」は、お菓子や食事をしながらということです。
親子での対局時であれば、多少は良いですが、コマや将棋盤を汚す危険性があるので控えることをオススメします。

ちなみにあえて書きませんでしたが、スマホや携帯ゲームをいじりながら将棋を指すのは論外です。

・道具を大切に扱う
将棋に限ったことではありませんが、道具は大切に使うように教えてください。
他のスポーツや音楽なども道具を大切に扱うのは基本的なことです。

将棋の駒や将棋盤は、価格に関わらず丁寧に扱う習慣を身につけることが重要です。
初心者の段階で親御さんがしっかり教えることをオススメします。

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将棋用語の疑問!「指す」「打つ」の違いとは?

将棋の用語に「指す」と「打つ」という用語が登場しますが違いをご存知でしょうか?
知っているようで意外に知らない方も多いのです。
将棋の打つ・指す違いとは?

指す」は、盤上にあるコマを動かす行為を言います。
動かした場所に相手のコマがあれば「取る」ことができます。

打つ」は、相手から取った持ち駒を自分の順番に使用するときに使用する用語です。
この2つの意味は以外に知られていないようですが、このような決まりがあります。

将棋の対局を「将棋を指す」と言うのが正しい使い方です。
まぎらわしいですが、囲碁は「囲碁を打つ」と言います。

 

ハンデのレベルで子どもの将棋モチベーションを維持しよう!

親が子どもの将棋のやる気を上げる
ある程度、将棋で子供の実力が上がってくると勝敗を意識するようになるはずです。
個人差はありますが「勝ちすぎ」や「負けすぎ」は、あまり良い方向に向かいません。

ここでは、親子の対局で注意をしたいお子さんのモチベーションの維持について説明をしていきます。
親子でもわざと負けるのは、あまり良くないのでオススメしません。

 

親子の実戦将棋で注意をしなければいけないポイント!

将棋をはじめたばかりの時期であれば、勝つ喜びを知ってもらうために親御さんがわざと負けてあげることも必要です。
ただし、いつまでもこの考え方では実力はあがりません。

わざと負ける場合は、本当の意味での「攻め」を理解していないことになります。
将棋は攻守のバランスを経験することが必要です。

将棋が上手くなるポイントは、攻守の感覚を身につけることです。
実力差のある相手と同じ条件で対局をしても弱い人は守ってばかりになってしまいます。

親子間の実力差にもよりますが、同じ条件で対局をしてわざと負けるよりもハンデをつけてお子さんと対局することをオススメします。

 

平手よりも駒落ち?親子で将棋をするときのハンデは?

将棋はお互いに全てのコマを使用して対局することを「平手」と言います。
実力差のある場合は、上級者がコマを減らす「駒落ち」で対局します。

駒落ちにも何段階かのハンデがあります。
お子さんの実力に応じて徐々にハンデを減らしていくのが基本です。

・8枚落ち
上級者が「飛車」「角」「桂馬2枚」「銀2枚」「金2枚」を開始時に減らして対局する。

・6枚落ち
上級者が「飛車」「角」「桂馬2枚」「銀2枚」を開始時に減らして対局する。

・4枚落ち
上級者が「飛車」「角」「桂馬2枚」を開始時に減らして対局する。

・2枚落ち
上級者が「飛車」「角」を開始時に減らして対局する。

 

まとめ:親が将棋を教えるときのコツ!

将棋の教え方のまとめ
子どもに将棋を教えるには、親御さんが将棋を覚える必要があります。

将棋は、知育に効果があると言われています。
更に将棋を覚えていくと知育以外に礼儀や精神面の成長も期待できるので、是非お子さんと将棋を楽しんでください。

最後にお子さんの将棋に対するモチベーションの維持と実力向上のポイントを簡単に説明しておきます。

・将棋は親が教えると効果が期待できる!
将棋の好きな大人に将棋が好きになった理由の多くに「親の影響」が挙げられます。
親が楽しそうに将棋を指している姿を見て興味を持つケースが多いようです。

子どもに将棋を覚えて欲しいと思うのであれば、親御さんが実際に将棋を教えることをオススメします。
独学や将棋教室に通うのは、お子さん自身が自らおこなうことです。

・勝つ喜びと負ける悔しさを経験させる!
親御さんと子どもの実力差がある場合は、ときにはわざと負けてあげることも大切です。
将棋に限ったことではありませんが、勝つ喜びを実感するのは重要になります。

同時に負けたときの悔しさを経験させることも必要です。
子どもの性格によってバランスが難しいですが、親御さんであれば可能だと思います。

・とにかく褒めてあげる!
将棋の対局中は、本来無言でおこなうのがルールでありマナーです。
ただし、子どもとの対局中にお子さんが良い手をかんがえたときは褒めてほしいと思います。

将棋に限らず勉強でも同じ事が言えます。
子どもは親に褒められるととても嬉しいので、将棋を好きになってくれるはずです。

・焦らずに時間をかける!
将棋のルールやコマの動かし方などを、なかなか覚えられないお子さんがいるかもしれません。
子どものはやい成長を望む親御さんの気持ちは理解できます。

将棋に限らず物事の成長は、子どもによってスピードは異なります。
先は長いと考えて焦らずにじっくり見守ってあげることをオススメします。

また、親子で初めて将棋を一緒にする家庭では先程解説した「くもんのスタディ将棋」を使ってみることがおすすめです!

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