「小学6年生の勉強内容は?」
「小学6年生になったけれど、勉強や家庭学習はこのままで大丈夫だろうか」
「小6の勉強法やつまづき対策はどうすればいい?」
と心配になっている方も多いのではないでしょうか。
来年には中学生になるから、今のうちに勉強の苦手意識やつまずくポイントを解消しておきたいですよね。
この記事では、元小学校教員が、小学校6年生の勉強内容を紹介します。
さらに、多くの子どもがつまずくポイントや家でできる対策について具体的に解説します。
いま話題の「英語」や「プログラミング」や家庭学習のアドバイスについても説明しています。
ぜひ最後までお読みください。
この記事の目次
小学6年生の勉強内容とは?
小学校6年生の勉強内容とは、どのようなものなのでしょうか。
実は、親や歳の離れた兄弟の時と内容が異なっている可能性が高いです。
授業や教科書の元になる学習指導要領は10年に1回ペースで新しくなるため、学習内容が大きく変わっています。
最近話題になっている小学生の英語やプログラミングも、内容が改正されたことが関係しています。
では、まずは小学6年生の教科について紹介します。
そのあと、英語やプログラミングについても確認していきましょう。
小6で習う教科は?
小学6年生の教科は、全部で11教科。
・国語
・算数
・社会
・理科
・外国語(英語)
・道徳
・保健体育
・図画工作
・音楽
・家庭科
・総合的な学習
勉強という視点で考えると、国語、算数、社会、理科、英語がメインになるといえます。
それぞれ教科書があるので、1年間で使う教材も盛りだくさん。
2〜3月には卒業準備があるので、他の学年よりも早いペースで授業が進みます。
いま話題!「プログラミング」とは?
「あれ、プログラミングという教科があるのでは?」と思った方もいるのではないでしょうか。
実は、「プログラミング」は必須の学習内容ですが、単体の教科があるわけではありません。
算数や理科など、他教科の授業の中でプログラミングについて学んでいきます。
小学校では、コードをかくようなプログラミングではく、「プログラミング的思考」「論理的思考」を育むことがねらいです。
例えば、植物の成長について考えてみましょう。
種を植えたら、いきなり花は咲かないですよね。
種
↓
子葉が出る
↓
芽が伸びる
↓
葉が大きくなる
↓
ツボミができる
↓
花が咲く
このように、植物の成長にも順序があります。
植物の成長の様子の規則性を見出したり、プロセスを考えたりすることも、プログラミング的思考を養うことにつながります。
このように、生活や自然の中にあるものに目を向け、順番や規則性などを考えながら、論理的思考を育んでいきます。
もちろん、パソコンを使ってオリジナルのキャラクターを動かしたり、アニメーションを作ったりすることもあります。
小学生のプログラミング学習にはscratchがおすすめです。
子供の習い事図鑑では、スクラッチの無料教材も公開しています!
新しく教科化!英語の学習内容とは?
今回の改訂で新たに教科に加わったのが「英語」です。
小学6年生の英語では、「聞く」「読む」「話す(相手とのやり取り)」「話す(発表やプレゼン)」「書く」という5つの要素が軸となっています。
具体的に説明すると以下の通り。
・「聞く」
相手の誕生日、好きなものや欲しいものなど,具体的な情報を聞き取る
・「読む」
アルファベットで書かれた文字を識別し,その読み方を発音できるようにする
・「話す(相手とのやり取り)」
誕生日や好きなものなどについて「I like ~.」「Do you like~?」「What do you liket ~?」などを用いて,考えや気持ちなどを伝え合う
・「話す(発表やプレゼン)」
人前で、基本的な表現を使って発表する。イラストやジェスチャーなどを使って、日本の観光地など身の回りのことや自分のことについて伝える
・「書く」
大文字や小文字など、アルファベットで書けるようになる。たくさん聞いて慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現を書き写す
中学校以降の英語のように「英単語や文法を覚える」という授業イメージとは異なるといえます。
好きなものを伝え合うなど、英語をコミュニケーションツールとして活用できるようになることが目的です。
要注意!中学校の数学が小学校の算数へ移行!?
6年生の学習で特に注意が必要なのは「算数」。
親世代が中学校で学習したことが、今は小学校の算数へ移行していることがあるからです。
例えば、以下の内容が挙げられます。
・xとyなど文字を使った式
・集合や組み合わせ
このように、かつて中学1年生で学習していたものを、今は小学生がチャレンジしています。
そのため、学習につまづく可能性が高いということを知っておきましょう。
けれども、「具体的にどんなことにつまづくのか?」「どんな対策をすべきか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
続いては、つまづく子どもが多いポイントや家庭でできる対策の勉強法について紹介します。
教科ごとにまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
小6国語の勉強内容・つまづきポイントと対策勉強法
6年生の国語は、文章が長くなったり、内容も難しくなります。
より抽象的な表現が増えるため、文中の言葉から具体的な場面をイメージする力が求められます。
漢字
漢字の読み書きに苦戦する子どもは多いです。
6年生で習う漢字は「191字」ですが、6年間でみると「1026字」学習していることになります。
6年生は、新出漢字だけではなく、すでに学習した漢字をマスターすることが最大の課題といえます。
特に、「医師・意志」などの同音異義語はつまづきやすいポイントの一つ。
漢字は一度練習して覚えられるものではありません。
くり返し復習することが不可欠です。
対策問題:小6漢字テストプリント
要約
文章を読んで、要約することに苦手意識をもつ子どもが多いです。
授業の中で、文章から大切なポイントを読み取り、自分の考えをまとめるという活動が増えていきます。
要約とは、ただあらすじを書くのではありません。「筆者が何を言いたいのか」を把握し、簡単に説明することが大切です。
これは大人にとっても難しいことです。
できるだけたくさん本を読んだり、文章を書いたりすることで要約する力は育まれます。
読解力
求められる読解力が高くなるのが6年生の国語です。
文章の中に、抽象的な表現や比比喩表現が多く使われています。
登場人物の気持ちが文字どおりではないため、つまづきやすいポイントといえます。
文章の言葉から、登場人物の気持ちの移り変わりや場面の変化を想像しながら読み取ることが求められます。
対策問題:小6国語読解問題
【国語の対策】
・漢字は毎日くり返し復習することが大切
・同音異義語はテストによく出る内容なので、会話で意識して使って理解を定着させる
・熟語など意味が分からない場合は、辞書を使って自分で調べて解決する習慣を身に着ける
・好きなドラマやマンガなどを要約して、家族やと友達に説明する経験を積み重ねる
・読書量を増やす。
読書に苦手意識がある場合は、ゲームやスポーツなど好きなジャンルから読み始めましょう。
まず活字に慣れることがおすすめです。
小学6年生の国語には「小6国語無料ドリル」もお使いください!
プロ塾講師が作成した良問で成績アップに役立ちます。
小6算数の勉強内容とつまづきポイント・対策
中学校に向けて、数学的な要素が強くなるため、理解するのも難しくなります。
・図形の内容では、線対称や点対称、拡大図や縮図、円の面積や立体の体積
・計算の内容では、文字を使った式、分数のかけ算やわり算、比を使った計算
このようにジャンルも幅広いです。
それでは、特に多い算数のつまずきポイントと、その対策をみていきましょう。
速さ
速さとは、「時速〜キロメートル」や「秒速〜メートル」など「速さ」「距離」「時間」を使って問題を解く内容です。
3つの視点から考える必要があるため、つまづくことが多いとされています。
さらに、「時速」から「分速」へ単位変換する時に、「1時間が60分だから、60をかけたらいい?割ったらいい?」と分からなくなる場合もよくあります。
ややこしい内容であるため、すぐに理解できないからダメだと落ち込む必要はありません
何度も問題を解くことで、理解できるようになっていきます。間違えた問題を何回もくり返し解くこともおすすめです。
分数の計算
分数のかけ算とわり算も理解するまで時間がかかるポイントです。
逆数の意味を理解して、活用することに苦手意識を感じる子どもが多いです。
小学生のうちに、分数の足し算、引き算、かけ算、わり算はもう一度しっかり復習しておきましょう。
対策問題:小6分数の計算プリント
立体の体積
立体の体積を求めることもつまづきやすい内容です。
紙にかかれた立体を、三次元で想像しながら計算することは6年生にとってハードルが高いです。
問題をくり返し解くことはもちろん大切ですが、生活の中で箱などの立体のものに触れることが重要です。
生活経験が、算数の学習をサポートしてくれます。
対策問題:小6算数「角柱・円柱の体積」学習プリント
【小6算数の対策】
・間違えた問題をもう一度解くようにする
・同じ問題でもいいので、くり返し練習問題を解くことが大切
・計算のポイントを一つ一つ確認しながら、焦らず丁寧に解いていく
・速さや立体などの学習を生活の中で活用する
・多くの問題パターンに触れる
小学6年生の算数にはすたぺんドリルの「小6算数学習プリント」もお使いください。
プロ塾講師が作成した豊富な良問が揃っています。
小6理科の勉強内容・つまづきポイントと対策
理科では、生物や化学、天体など幅広く学びます。
・人や他の動物の体について
・植物のつくり(葉脈や維管束など)
・生態系のしくみ
・ものの燃え方と空気(燃焼)
・水溶液(酸性・中性・アルカリ性など)
・てこ
・月の見え方と太陽
・土地のつくり(断層や火山など)
・電気の利用(運動エネルギーや光電池など)
それぞれの単元に合わせて、知識を定着させることが求められます。しかし、一番重要なのは「考察力」です。
考察する力
実験結果を予想したり、結果から分かることを考えたりなど、根拠を持って考える場面が多いです。また、「Aの場合は〜になったから、Bの場合はきっと〜するだろう」という推論する力も求められます。
理科でつまづかないようにするためには、根拠を持って考える力を育てる必要があります。そのためにも、根拠になるような生活経験が必要です。
例えば「てこ」なら、ビンのフタを開けた経験やスコップで土をほった体験が生かされます。このように何気ない行動が学習を支えることがあることは覚えておきましょう。
【対策】
・生活の中で、できる限り子どもに体験させる。
・自然に触れるなど、経験の引き出しを増やす
・根拠をもって考える力を育てるためには「どうしてそう思ったの?」とさりげなく問い返してあげる
小学6年生理科の自宅学習に使えるおすすめプリントはこちら
小6社会の勉強内容とつまづきポイント・対策法
小学6年生の社会は、「歴史」と「政治や国際」の2本立てです。
・ 歴史
日本史のように、日本の縄文時代から近代まで、出来事や歴史上の人物を学んでいきます。
対策問題:小6社会「歴史」の無料学習プリント
・政治や国際
日本国憲法や三権分立、選挙や税金のしくみなどを学習します。
さらに、日本と関わりの深い国の関係も取り扱うのも特徴です。
社会では、自分で必要な情報を調べ、まとめる力が問われます。
そのため、社会に関する内容に関心が高いほど、意欲的に学ぶ傾向があります。
対策問題:小6社会「公民分野」の無料学習プリント
調べる力
大人も全く知らないことや興味がないものを調べることは苦痛に感じますよね。
子どもも同じです。社会の学習を意欲的に進めるためには、社会の出来事に触れる機会を作ることが必要といえます。
「新聞を毎日を読む」というのはハードルが高いと感じる方も多いのではないでしょうか。
まずは歴史を題材にしたドラマやマンガをみるなど、子どもが楽しんでできることからはじめてみましょう。
「調べたい」という意欲を高めるためには、少しずつ関心を育むことが大切です。
【対策】
・ニュースを見る機会を増やす。まずは「聞き流す」でも大丈夫です。
・歴史などに関する漫画やドラマ、ゲームなどを子どもの好きなものからはじめる
・分からないことはインターネットや本を使って調べる習慣をつける
小学6年生社会の自宅学習では「小6社会学習プリント」もお使いください!
一問一答の年表問題から定期テスト対策になる問題も豊富にあります。
英語のつまづきポイントと対策
小学校6年生の英語は、コミュニケーションを楽しむことが大切になります。
理解でつまづくというより、「英語で話すのが恥ずかしい」「苦手」と思ってしまう子どもが多くいるようです。
英語に慣れ親しむ
英語で楽しくコミュニケーションを取るためには、英語にできるだけ触れることが大切です。
英語を身近に感じられるように、アニメや映画、音楽など英語を楽しめる環境を整えることを意識してみましょう。
また中学校の準備として、アルファベットの大文字と小文字を正しく書いて、発音できるようにしておくことが大切です。
【対策】
・アニメや映画、音楽など英語を楽しめる環境を整える
・アルファベットの大文字小文字は正しく書けるように練習する
小学生の英語学習には「すたぺんドリルの英語プリント」もお使いください。
小学生が覚えておきたい英単語から文法まで学習できます。
勉強嫌いにならない!家庭学習の4大ポイント
「つまずきポイントは分かったけれど、どのように自宅学習を進めていけばいいのだろう」と悩んでる方も多いのではないでしょうか。
今回は、高学年でも勉強嫌いにならない!家庭学習のポイントを4つ紹介します。
具体的に褒める
学習のモチベーションをあげる秘訣は、具体的に褒めることです。
高学年になると「自分にはできない」「どうせ無理」など自己肯定感が下がってしまうことがよくあります。
それを解決するのは、「自分もできた」という経験と、褒められた経験です。
褒められることで、「自分もやればできるかもしれない」と前向きな気持ちが生まれます。
親から見て、頑張っているところはしっかり褒めてあげましょう。
「よく頑張ったね」と伝えることも大切。けれども、具体的に褒める方がより効果的です。
「自分の言葉で理由を説明できたね」「前回間違えた問題が解けるようになったね」など、努力の過程を認めてあげるような声かけを心がけましょう。
勉強時間は学年×10分
小学生の勉強時間の目安は、「学年×10分」と言われています。
6年生なら「60分」が理想です。
しかし、1時間集中し続けるのは正直難しいですよね。
一般的に小学生の集中できる時間は、15分程度といわれています。
そこでおすすめなのが、タイマーを使った学習方法です。
タイマーを15分セット
↓
15分間集中して学習する
↓
5分ほど休憩
↓
くり返す
このように、15分間の集中を4回続けることで、効率よく勉強できます。
集中がなかなか続かないと困っている方も、ぜひ試してみてください。
好きなことからアプローチ
小学6年生の学習内容は、全体的に難しいです。
苦手なことを無理やりやるのは逆効果になることもあります。
だから、ゲームやクイズ、マンガやアニメなど好きなことからアプローチするのがおすすめです。
子どもの「楽しい」「好き」というのは最高の原動力になると言われています。
「どんなことに夢中になっているかな?」「何なら楽しく学べそうかな」と一度考えてみてはいかがでしょうか。
生活経験を増やす
毎日の生活の中に、勉強と関わる出来事があふれています。
生活経験が多い子どもほど、思考力が豊かになる傾向があります。
「これも勉強だ」と思って、様々な経験をする機会を作ることはおすすめです。
まとめ:小6勉強内容を理解して早期対策を!
今回は小学6年生の勉強内容だけでなく、つまずくポイントと対策についてくわしく解説しました。
小学校生活の集大成であるからこそ、「どんな学習をするのか」「つまづくポイントはどこ?」「どんな対策をしたらいいの」と不安になってしまいますよね。
学習内容はどれだけ難しくても、家庭学習で大切なことは大きく変わることがありません。
「学習したことをコツコツ練習すること」「生活で活用すること」が必要不可欠です。
中学校では、小学校の学習をしっかり理解していることが基本で、授業がどんどん進んでいきます。
中学校生活を楽しむためにも、今のうちに復習をしっかりしておきましょう。
今回紹介した家庭学習のポイントを参考にしながら、中学校へ入学する前に、家での勉強にも力を入れてみてはいかがでしょうか。
小学6年生の自宅学習にはプロ塾講師が作成した「すたぺんドリル」もおすすめです。
無料で使える家庭学習プリントで予習復習はもちろん、テスト対策・成績アップにも役立ちます!
スタペンドリルTOP | 全学年から探す
幼児 | 運筆 ・塗り絵 ・ひらがな ・カタカナ ・かず・とけい(算数) ・迷路 ・学習ポスター ・なぞなぞ&クイズ
保育無料イラスト・フリー素材
小学1年生 | 国語 ・算数 ・英語
小学2年生 | 国語 ・算数 ・英語
小学3年生 | 国語 ・算数 ・理科 ・社会 ・英語 ・音楽 ・プログラミング ・毎日計算ドリル
小学4年生 | 国語 ・算数 ・理科 ・社会 ・英語 ・音楽 ・プログラミング ・思考力
小学5年生 | 国語 ・算数 ・理科 ・社会 ・英語 ・音楽 ・プログラミング ・思考力
小学6年生 | 国語 ・算数 ・理科 ・社会 ・英語 ・音楽 ・プログラミング ・思考力
【全学年】Z会グレードアップ問題集(無料コラボ教材)
中学生 | 数学 ・英語 ・漢字 ・社会 ・理科
2024年無料カレンダー|2025年無料カレンダー