『小学2年生の勉強内容は?』
『小2の勉強でつまづき対策を教えて?』
『小2の勉強でついていけないときの家庭学習はどんなことをすればいい?』
と考えることもありますよね。
今回は、元小学校教員が小学2年生の勉強内容とつまづきやすいポイント・対応策を解説します!
小学校生活2年目ということで学校生活に慣れてきて、親も少し安心できる時期でしょう。
そろそろ自分だけで勉強できるだろうと思うかもしれませんが、それには注意が必要です。
1年生の頃と比べて勉強はぐっと難しくなり、これまでは難なく理解できていた学校の授業が、よくわからなくなってしまうことも。
放っておくと、そのつまずきは高学年まで響いてしまいます。
小学2年生の勉強内容を親がしっかり把握し、適切にサポートできるようにしていきましょう。
つまづきやすいポイントの対策ができる無料ドリル・プリントも紹介するので合わせて使ってみてください!
この記事の目次
小学2年生が勉強でつまずかないために大切なこと
小学2年生が勉強でつまずかないために大切なことは、2つあります。
それは「生活の中で」と「繰り返し」です。
人の思考は全て「具体→抽象」という過程で成長していきます。
2年生ではまだ抽象的な思考は難しく、具体的で目に見えるものを頼りに物事を考えます。
そこで、勉強の内容を子供の生活に引き寄せてあげることが、定着に有効です。
例えば、おやつの時に「あなたと弟で、チョコレートを3つずつたべるよ。チョコレートはいくつ必要?」などと声をかけ、生活の中の具体的な場面で勉強内容を持ち出します。
また、2年生の勉強内容は九九をはじめ、新しく覚えることが1年生の頃よりも多くなります。
そこで、学校だけでなく、家庭でも繰り返し練習することが重要になるのです。
そして、「生活の中で」「繰り返し」を実現させるためには、親自身が小学2年生の勉強内容をしっかり把握していることが必要でしょう。
ではここから教科ごとに小2で学習する内容とつまづきやすいポイントを解説していきます。
小2国語|勉強内容・つまずくポイントとその対策
国語では、1年生の時よりも複雑さや抽象度が少し上がります。
一つずつ読み解く、順序立てて考えられるようになることが求められるのです。
言葉・語彙など
言葉の内容については、主に以下のようなことをできるようにしていきます。
160文字の新しい漢字を覚える。 | |
助詞などを正確に使える | 助詞「は」「へ」「を」を正確に使えるようにする。 |
語彙 | 語彙の質と量を豊かにする。 |
つまずきポイント
新出漢字は1年生の時と比べて倍増します。
漢字を覚えるスピードもアップする上、1年生の頃の漢字も適宜使えるようにしておかなければなりません。
そして、助詞はたくさんの文章を読んだり書いたりしなければ、正確に使えるようになるのは難しいものです。
また、語彙を増やすことも日常の中で多くの言葉に触れていなければ、授業だけでは不十分と言えます。
言葉の意味がわからないと、国語の授業自体が辛くなってしまいかねません。
対策
新出漢字は次々に覚えていくだけでなく、日常的に練習することが大切です。
学期末に、その学期で習った漢字のテストがある場合が多くなります。
しかし、学期ごとの復習だけで身に付けるのは困難でしょう。
一週間ごとなど、短いスパンで復習することが定着のコツです。
そして、助詞や句読点を正確に使えるようになる、語彙を豊かにしていくためには、読書が有効です。
これらは、一朝一夕で身につくものではないので、読書を通して、助詞や句読点を正確に使っている文章をこつこつインプットしていきましょう。
また、大人が読み聞かせをする際に助詞や句読点を強調して読む、子供が音読する際に意識させることも有効です。
小学2年生の漢字と助詞などの語彙の家庭学習にはこちらの無料プリントを使うこともおすすめです。
・小2漢字プリント
・助詞の勉強プリント
・小2国語 語彙文法プリント
話す・聞く・書く・読む
話す・聞く・書く・読む際に、次のようなことを意識できるようになることを目指します。
順序 | 時系列、手順、大から小などの順序を意識する。 |
共通点と相違点 | 自分と他者、前者と後者などの中から、共通点と相違点に気づく。 |
重要な語や文 | 文章の中から、重要な語や文を選び出せる。 |
具体的に | 書かれていることを具体的にイメージする。 |
つまずきポイント
低学年の国語(特に話す・書く)では、「順序」を意識できるようにすることが重要になります。
小さな子供は自分の頭に浮かんだことから話したり書いたりしてしまうことが多く、順序立ててというのは難しいものです。
また、文章からイメージするということも十分にはできません。
説明文の中から中心となる語や文を選び出す、物語文に書かれていることを具体的にイメージするといったことができないと、高学年まで苦手意識を引きずってしまう恐れもあります。
対策
順序立てて話す・書くことができるようになるには、子供が話したことに大人が問い返して整理してあげることが効果的です。
子供「今日、Aちゃんが泣いてたよ。国語が嫌いだって。」
→親「Aちゃんは、いつ泣いてたの?」
子供「給食の前」
→親「Aちゃんは、何で給食の前に泣いてたの?」
子供「国語のプリントが終わらなかったの」
→親「じゃあ、Aちゃんは、国語の時間にプリントが終わらなかったんだね。それで、給食の前までやっていたから、悲しくなって泣いちゃったのかな」
このように子供に問い返しながら、話を順序だてて整理してあげてください。
また、短いアニメや動画を見た後に「どんな話だった?」と、かいつまんで話をさせるのも良いでしょう。
そして、文章の読解が苦手な場合は、やはり読書が効果的です。
読み聞かせをしながら、「ここに『泣きながら歩いた』って書いてあるけど、どんな風に泣いてたと思う?」と問いをはさんであげましょう。
そして、説明文の場合、宿題の音読の時に問いかけをしてみてください。
文章全体の内容をつかむのは難しいので、1つの段落ごとに「どういうことが書いてあった?」と聞いてみましょう。
小学2年生の読解力向上にはこちらのドリルがおすすめです。
小2国語「長文読解問題」無料プリント
小2算数|勉強内容・つまずきポイントとその対策
小学2年生の算数の勉強内容を解説します。
1年生のうちは、算数で「覚えなければならないこと」はあまりありませんでした。
しかし、2年生では九九を始め、単位や新しい数の表し方など、覚えることがたくさんあります。
勉強内容
小2算数勉強内容の一覧です。
4桁までの数の表し方。大小(<、>)や順序がわかる。 | |
筆算による2桁までの足し算・引き算ができる。 | |
かけ算の立式ができる。九九を覚える。 | |
三角形と四角形の定義がわかる。 | |
長さの単位とかさの単位が分かり、測ったり読んだりできる。 | |
時間と時刻の違いがわかり、生活場面で使い分けられる。 | |
簡単な表やグラフに表したり、読んだりできる。 | |
分数 | 簡単な分数の表し方が分かる。 |
つまずきポイントと対策
覚えることや新しい概念が多いので、生活に引き寄せながら、繰り返して定着させることが重要です。
筆算
繰り上がり、繰り下がりが難関。
位がズレていってしまう子供が大変多いです。
家庭で勉強する時もしばらくは方眼紙を使って、1マスに数字1つを徹底し、位を意識させるようにしましょう。
また、手を使って計算することは決して悪いことではありません。
筆算の時に手を使うことで分かりやすくなるというお子さんには、手を使って計算させてあげましょう。
対策ドリル:小2算数「筆算」練習問題・学習プリント
かけ算
かけ算の意味をしっかり理解することが大切です。
意味理解が十分でないと、九九の暗唱はできても、肝心の立式ができなくなってしまいます。
かけ算の勉強が始まる前から、生活の中でかけ算の問題(あなたとお兄ちゃんで、2つずつクッキーを食べるよ。全部でクッキーはいくつ必要?など)を出してあげると良いでしょう。
また、九九の暗唱は7の段が難関ですが、繰り返し唱えるしかありません。
覚えることの繰り返しで、なかなかやる気がわかないということもあるでしょう。
「九九名人になろう」など、学校でも楽しく取り組める工夫をする場合が多いもの。
家庭でも、「九九がんばり表」などを作って、5回唱えたらシールを一つ、覚えられたらご褒美おやつなど、物に頼るのもオススメです。
対策ドリル:小2算数「九九(かけ算)」練習問題・学習プリント
単位
単位の中でもかさは、子供が日常的に触れるものではないのでイメージできず、つまずいてしまうポイントと言えます。
そのつまずきを解消するための方法の一つが、実物の操作と、量感をつかむことです。
そこで、親が料理をしている時に液体の計量を手伝わせてみるなど、生活の中でかさを意識させましょう。
1Lがどんな量なのかをつかみ、はしたの量はどう表せばよいのか、実際に操作することで、定着させていきます。
対策ドリル:小2算数「単位」練習問題・学習プリント
時間
時刻と時間の違いを難しく感じる子供が多いです。
これも、親が普段から声掛けの中で意識していくことが大切。
「この動画を10分間見ていいよ。ということは、何時まで見られる?」
といった会話を普段から取り入れましょう。
また、このような場面ではタイマーを活用してみてください。
2年生では、まだ時間の感覚が未熟です。
10分がどれくらいの長さなのか、時間の感覚も身に付けていきましょう。
対策ドリル:小2算数「じこくとじかん」練習問題・学習プリント
小学2年生の勉強時間の目安は?
小学2年生の家庭学習での勉強時間の目安は1日20分から30分程度です。
よく「学年×10分」ということも言われますが、子どもの現状の学力や集中力にもよるので、最初は、少ない時間から始めて徐々に時間を増やしていくようにしましょう。
大切なことは、週末などにまとめて勉強するのではなく、毎日少ない時間でも勉強することです。
学習習慣を身に着けるためにも大切な時期なので、朝か学校帰りに勉強する癖をつけましょう。
家庭学習をする際には、学習計画表を使うことがおすすめです。
他の習い事や遊びの予定を考慮して、勉強の時間を確保する練習をすることで子どももしっかり自立していきます。
小学2年生の発達と親の関わり方のコツ
小学校生活も2年目とはいえ、まだまだ勉強にも生活にも大人の介入が必要です。
自立を促しつつも、適切なサポートをしていく必要があるでしょう。
小学2年生の発達
幼児期までは「自分は何でもできる」という万能感をもっています。
しかし、小学校低学年あたりで、他者と自分を比較することができるようになり始め、徐々に万能感は失われていきます。
この時期に失敗を繰り返したり、それに対して叱責されてばかりいると「自分にはできない」「何をやってもダメだ」そんな風に思ってしまう子供も出てくるのです。
そこで、成功体験を積み重ねることが大切。
日常の中で小さな「できた」を重ねていくことで、新たな自信を作っていけるようにしていきましょう。
親の関わりかた
小さな成功体験を積み重ねていけるよう、スモールステップで目標を設定し、「できたね」と一緒に喜んであげる関わりが必要です。
また、2年生の勉強は「生活の中で」「繰り返し」大人が関わってあげることが、内容の定着には効果的。
まとめ:小学2年生ごろから家庭学習も重要
小学2年生の勉強内容は1年生の頃と比べて、覚えることが多いです。
また、2年生ではまだ抽象的な思考は難しいため、勉強内容を生活に引き寄せて考えさせたり、実物を扱ったりすることが大切になります。
勉強でつまずかないために、大人が適切にサポートしてあげましょう。
小学2年生の家庭学習には無料で使える「すたぺんドリル」もおすすめです!
すたぺんドリルは、無料学習プリント(問題集)が手軽にダウンロード・印刷できる学習支援サイトです。
この学習プリントは、学年ごと、教科ごと、内容ごとにまとめられている上に、問題の難易度が選べるものもあり、問題数も豊富です。
宿題+αの家庭学習として、週末の復習として、長期休みのドリルとして、など活用方法は色々。
ぜひ、お子さんの勉強の習熟度合に応じてご利用ください。
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