「子どもとゆっくり遊ぶ時間がない」
「ちょっとした時間に子どもと楽しくコミュニケーションを取りたい」
子育てをしていると忙しさから子どもとゆっくり過ごす時間が取れず、もどかしさを感じることもあるのではないでしょうか。
毎日の仕事や家事に追われる中、子どもと遊ぶ時間をたっぷり取ることは難しいですよね。
お母さんやお父さんと向き合う時間が足りないことで、子どもは時に甘えたい気持ちからグズってしまったり、大人を困らせるような行動をしてしまうこともあります。そんな悪循環に陥らないためにも、子どもとの時間を作ることは大切です。
忙しいけれど、子どもとの時間は大切にしたい。そんな時にはすきま時間でも楽しく遊べるふれあい遊びがオススメです。
ふれあい遊びはコミュニケーションのきっかけになり、親子の時間を充実させるのに最適です。
この記事では特に乳児さん向けの、親子でゆったりとした気持ちで遊べるふれあい遊び7選をご紹介します。
この記事は保育士・介護福祉士の資格を保有するhiiが担当。約10年に渡って認可保育所、児童発達支援施設等に勤務し乳幼児の保育・療育に携わる。現在は特別支援学校に勤務する傍ら、ライターとして子育て・保育などに関する記事執筆を行っている。
この記事の目次
ふれあい遊びのもたらす効果
ちょっとしたすきま時間に親子でふれあい遊びをすることで、子どもは安心感や満足感を得ることができます。
長い時間遊べなくても、どこかに遊びに出かけたりはできなくても、大人が自分と向き合ってくれることで子どもの心は満たされます。
お母さんお父さんの方から子どもにスキンシップを取ることも大切です。時々は子どもが「遊んで」と声をかけてくる前に、大人の方から遊びに誘ってみましょう。
ふれあい遊びは楽しいだけでなく、子どもの発達や親子関係にも良い効果をもたらすのが特徴です。実際にどのような効果があるのか、具体的に解説します。
安心感で満たされる
ふれあい遊びを通したスキンシップやコミュニケーションによって、子どもは安心感を得ることができます。
快適さを感じられる相手と肌でふれ合うことで、脳ではオキシトシンと呼ばれる物質が分泌されます。オキシトシンは愛情のこもった皮膚への刺激によって分泌され、ストレスを緩和したり気持ちを穏やかにする効果があります。
乳幼児期にオキシトシンが多く分泌されることは、子どもの心の安定につながると言われています。将来成長してからも脳ではオキシトシンが分泌されやすい状態となり、人間関係がスムーズになりストレス耐性がつくと言われています。
お互いにリラックスした状態で肌に触れることで親子関係が深まり、愛着形成にも良い影響があります。
感覚機能が発達する
ふれあい遊びでは、大人が子どもに直接触れることで身体や脳にたくさんの刺激が与えられます。子どもはさまざまな刺激を受け取ることによって感覚機能が発達していきます。
肌がふれあうことで触覚が刺激され、無意識の中で少しずつ自分の身体の輪郭や大きさなどが把握できるようになるため、身体を器用に使えるようになるでしょう。身体を動かす中で、空間認識の力も育っていきます。
大人の動きを見たり歌を聞いたりすることで視覚や聴覚などにも感覚刺激が与えられるため、五感を通して成長を促すことができます。
リズムやメロディに合わせた動きを覚える
ふれあい遊びでは歌に合わせて身体に触れたり、身体を動かしたりします。
最初は大人に手や足を動かしてもらったり、優しく歌ってもらったりする中で、リズムに合わせて身体を動かすことを少しずつ覚えていきます。
たくさんの歌に触れ、わらべうたや童謡に親しむきっかけにもなりますね。
親子でできるふれあい遊び7選
実際にふれあい遊びをしてみたくても、子どもとどうやって遊んだら良いのかわからない方も多いのではないでしょうか。
子どもはお母さんお父さんと一緒に遊べることを何よりも嬉しいと感じています。大人も楽しみながら遊ぶことができれば、歌が上手だったり、特別な道具を用意する必要はありません。
今回ご紹介するのは、寝る前の布団の上などでもほんの少しの時間があればできる遊びばかりです。
寝る前に行う場合には楽しく遊んだ後に寝転んでできる遊びに移り、ゆったりとクールダウンしながら自然に寝るモードへと促すこともできます。
楽しく盛り上がったり、ゆったりリラックスしたり、子どもと一緒に楽しい時間を過ごしてみてくださいね。
①一本橋こちょこちょ
「一本橋こちょこちょ」の歌に合わせて、くすぐりっこ遊びをします。子供の片手をとって歌いながら行うので、まだ言葉でのやりとりができない月齢の低い頃からできる定番のふれあい遊びです。
「一本橋 こちょこちょ たたいて つねって かいだんのぼって こちょこちょこちょ」
歌の中に「たたく」「つねる」など色々な刺激が入っており、遊びながら子どもの皮膚感覚をたくさん刺激することができます。
くすぐりは、子どもとのコミュニケーションにとても良い効果があります。子どもとくすぐり遊びをするだけでもお互いに笑顔になり、ポジティブなコミュニケーションが取れますよね。
②きゅうりができた
こちらも寝た姿勢のままできるふれあい遊びです。
「きゅうりができた きゅうりができた さあ食べよう」
きゅうりのお漬物を作る工程に合わせて、子どもの身体に「塩振ってぱっぱぱ」「いたずりキュキュキュ」などの刺激を与えるユニークな遊びです。
最後は「いただきまーす」と言って子どもをくすぐったり、お腹やほっぺを食べる真似をすると盛り上がります。
③ラララぞうきん
子どもの身体をぞうきんに見立て、ちくちく縫ったりお掃除したりするふれあい遊びです。
歌詞やメロディーには様々なパターンが存在していますが、好きなようにアレンジして歌っても構いません。
「ラララぞうきん ラララぞうきん ラララぞうきんを縫いましょう チクチクチクチク縫いましょう」
子どもの胸からお腹を優しくなでながら、身体をツンツンつついたり、足をぎゅっぎゅと揉んだりします。
④バスにのって
子どもが大人のひざの上に座り、バスに乗ってお出かけする楽しい歌遊びです。
大人に抱っこしてもらいながらスキンシップを取ることができるので、保育園や幼稚園でも大人気です。兄弟がいる場合は一緒にひざに乗って楽しむこともできます。
カーブで曲がったり、デコボコ道で揺られたり、子ども自身も全身でバランスを取りながら遊びます。
「バスにのってゆられてる ゴーゴー!」の歌に合わせて、左右に揺れたり子どもの身体を持ち上げたりしましょう。
⑤うえからしたから
「上から下から大風こい こい こい こい」
歌に合わせて、布やオーガンジーなどを子どもの頭の上で揺らす遊びです。
優しい風の心地よさを全身で感じ、布の動きを目で追ったり、手を伸ばして触ってみたり。自然に子どもの興味をひき、さまざまな身体の動きを促すことができるでしょう。
最後にふわっと子どもの上に布をかけてあげれば、「いないないばあ」遊びやかくれんぼなどに展開することもできます。
⑥あたま・かた・ひざ・ポン
歌に合わせて、身体の部位に触れていく遊びです。
最初はゆっくりと始め、だんだんスピードを早くしてみるなど、自由にアレンジしながらやりとりを楽しみましょう。
歌詞にはない場所も触ってみたり、身体の名前あてクイズなどをしても良いですね。
遊びを通して自分の身体に意識を向け、身体の部位の名前を覚えることにもつながります。
⑦ちょちちょちあわわ
「ちょちちょち あわわ かいぐりかいぐり とっとのめ おつむてんてん」
わらべうたならではの普段は使わないちょっとふしぎな言葉の響きが子どもの興味をひきます。
寝た姿勢でもできるので、最初は大人が手を取って動かしながら遊んであげましょう。
何度もやって子どもが動きを覚えたら、向き合って一緒に遊ぶこともできます。
子どもとふれあい遊びをするときのポイント
乳児期の子どもとふれあい遊びをするときには、どのようなことを意識すれば良いでしょうか。
心地よく遊ぶために、子どもとふれあい遊びをするときのポイントについて解説します。
ゆっくりと触れる
ゆっくりとしたスピードで触れることで、子どもは皮膚への刺激を心地よく感じることができます。
感覚器官が刺激を受け取りやすく、脳内のさまざまな部位にゆっくりと触覚情報が届くためです。
自律神経が整えられリラックスする効果もあるため、優しく手のひら全体を使って子どもの身体に触れましょう。指先に力を入れると圧迫感があるため、手のひらの広い部分を皮膚にしっかり当てることがポイントです。
安全に配慮する
特に月齢の低い子どもとふれあい遊びをする場合は、無理に身体を動かさないように気をつけましょう。
安全のため、首がすわってから行うようにします。
腕や足を動かすときには、強く握ったり関節を無理に動かしたりせず、優しく触れることを意識します。手首は下から包むように持つと子どもに負担がかかりません。
子どもの興味に合わせる
何よりも大切なのは、親子で楽しく遊ぶことです。
子どもが気に入った遊びが見つかったら、毎日同じ歌で遊んだり、繰り返し同じ遊びをしても構いません。
子どもと向き合いリラックスした時間を過ごすことが一番なので、子どもが興味を持って楽しめる遊びを選びましょう。
おわりに:ふれあい遊びで親子の時間を充実させよう
ふれあい遊びは親子で楽しみながら子どもの心と身体の成長を促すことのできる遊びです。
一日のうちたった数分間でも、お母さんお父さんが自分と向き合ってくれる時間は子どもにとって大切なものです。
まだ言葉で伝えることが難しい年齢の子どもでも、身体に触れながらスキンシップをすることで愛情が伝わり、親子のコミュニケーションを取ることができます。
肌と肌でふれあうことは子どもの発達にも良い影響を与えると同時に、大人にとってもリラックスして心を穏やかにする効果があります。
忙しい生活の中で心の余裕がない時にこそ、ぜひすきま時間を利用して子どもと一緒にふれあい遊びをしてみてくださいね。
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