「親子登山をしてみたいけれど持ち物は何を準備したらいいの?」
「子供はいつから登山ができるの?」
「安全に登山するにはどういう注意点があるの?」
「初心者の親子登山でおすすめの標高は?」
アウトドアブームの中、登山の人気も高まっている昨今。
自然に向き合う登山は、コロナ禍の今にピッタリのレジャーです。
「ぜひ親子で登山に挑戦してみたい!」と考えている方も多いのではないでしょうか?
もちろん子供との登山は大人だけの登山よりもさらに細心の注意が必要です。
そこで今回は親子登山歴4年の筆者が、初めての親子登山の行き先の決め方や持ち物、安全面の注意点を紹介!
親子での登山に関心のある方はぜひ読んでみてください!
この記事の目次
親子登山するときおすすめの行き先・標高の決め方
まずは子供の年代ごとに、初めての親子登山の行き先やおすすめの標高の目安を紹介します。
トレッキングと登山の違いも解説します。
まずはトレッキングもおすすめ
最近よく聞くトレッキングという言葉。
登山と同じようなイメージですよね?
ではトレッキングと登山はどういう違いがあるかご存じでしょうか?
頂上を目指す登山に対して、トレッキングとは頂上にこだわらずに山歩きをすることを指します。
トレッキングなら子供がぐずったり、足が痛くなったりしても、最悪おんぶして帰ることも割合楽にできます。
ですから最初はトレッキングで、山の中を歩く気持ちよさや楽しさを子供に味わってもらうのもおすすめです。
我が家もスタートはトレッキング。
旅行で白神山地を訪ねた時に、家族で初めて長時間トレッキングコースを歩きました。
「疲れて嫌がるかな?」と思ったのですが、子供たちの反応は「もっと歩きたい!」という意外なもの。
それから「それなら登山に挑戦してみよう!」ということになりました。
幼児の山選びの目安(3歳~5歳頃)
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標高差とは登山道の入り口と頂上の高低差です。
山のガイドブックや山の地図で調べることができます。
幼児期は成長の個人差が大きいので、その子の体力や性格を考えて無理のないコース選びが重要です。
歩行時間は大人の1.5倍から2倍かかります。
下山が遅くならないように、余裕を持った時間配分をしてください。
幼児は頂上まで登ることにこだわらず、山を歩く楽しさが味わえるコースを選びましょう。
小学校低学年の山選びの目安(6歳~9歳頃)
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小学生になると目標を達成することに喜びを感じます。
低山でも登頂の喜びを味わわせてあげましょう。
体力がない子は大人の1.5倍程度の時間がかかる場合もあります。
荷物が重そうな場合は水筒など重いものは持ってあげてください。
逆に大人よりも体重が軽い分、ドンドン先へ先へと登っていける子も多いでしょう。
ですがまだ筋力がない分、足に疲れがくると転倒の危険が多い年代。
休憩時間を取りながら、無理のないペースで登らせましょう。
小学校高学年以降の山選びの目安(10歳~)
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大人と同等の体力の子もおり、自分の荷物は自分で持てるようになります。
元気があり過ぎて下山時に駆け下りるような子供もいるでしょう。
ケガをしたり、落石などを起こしたりしないように慎重に行動するように声がけが必要なことも。
周りを観察する余裕が出てくるので、花や昆虫などの観察など目的を持たせるとより楽しく登山ができます。
登山に必要な装備や持ち物
次に準備が必要な装備や持ち物について、子供と大人に分けて紹介します。
子供の装備や持ち物
①登山靴(トレッキングシューズ・トレッキングブーツ)
できれば履かせた方がよい登山靴。
ですが登山道が整備された低山ならばスニーカーでも充分登ることができます。
とくに幼児は履きなれない靴だと歩きにくい可能性も…。
ですから最初のうちは無理してまでは登山靴を履かせなくてもよいでしょう。
ただしスニーカーは滑り止め効果や防水効果がありません。
山は雨が降った後は岩や石が滑りやすく、ぬかるみもたくさんできます。
滑って転倒したり、靴の中までビショビショになったりすることも多いでしょう。
これから親子で何回も登山をしようと考えている方は、登山靴を準備してあげるのがベストです。
それでは登山靴を選ぶ時のポイントも解説します。
登山では足が疲れにくいように厚手の靴下を履きます。
ですから登山靴は普段履いている靴より1㎝くらいサイズが大きいものを選びましょう。
靴底にビブラム(Vibram)ソールなどの滑りにくい素材、さらにアッパーにゴアテックスなどの防水素材が使われている登山靴を選べば安心です。
締め付ける感覚がある登山靴は指が当たっていると、登山中に痛くて歩けなくなることもあります。
必ず試着させて子供に合ったものを選んでください。
②レインウェア
天候が変わりやすい山では、例え予報が晴れでもレインウェアは必ず持って行きましょう。
レインウェアの性能は耐水圧で表されますが、登山では耐水圧20,000㎜以上あれば安心といわれています。
20,000㎜以上の耐水圧は土砂降りの嵐も防ぐ性能。
値段もある程度高価です。
子供と登山する時は嵐になりそうな時は登らない選択が当然のこと。
子供のレインウェアは20,000㎜以上とはいわなくても、ザーザー降りでも濡れない10,000㎜以上の耐水圧があるレインウェアを選びましょう。
山では風も強くなるので、街中よりも下半身までビショビショになりがちです。
できればポンチョタイプよりも全身をカバーできるセパレートタイプのレインウェアを選びましょう。
③バックパック
転倒した時に背中側のクッションにもなるのがバックパック。
幼児は防寒着やおやつなど、小学生は体力に応じて自分の荷物を入れて持たせましょう。
サイズがどんどん変わる子供は登山専用でなくてもOK。
ただ大き過ぎるバックパックは岩や枝にひっかかり、事故の危険があります。
ですから身体に合った大きさを選びましょう。
幼児は8L、小学生は12L程度のサイズがおすすめです。
また、防水機能や雨カバー付きのバックパックリュックがおすすめです。
④服装
山では枝や岩などでケガをしやすいものです。
また恐ろしい感染症を引き起こすマダニもいます。
ですから登山での服装は長袖長ズボンが基本。
ですが暑い時は半袖の方が子供も楽です。
脱ぎ着ができるように半袖Tシャツの上に長袖のシャツを羽織るなど、重ね着で調整しましょう。
ハーフパンツの下にレギンスを履くスタイルも動きやすいのでおすすめです。
気をつけたいのが素材。
登山では必ず汗をかきます。
そして標高が上がると寒くなるので、木綿100%の衣類は汗が乾きにくく体が冷える原因に。
吸湿速乾性のある衣類がおすすめです。
下着も吸湿速乾性があるものを選びましょう。
⑤防寒着
山では標高が100m上がると気温は0.6度下がります。
これは1000mの標高ですと、海抜0mの平地よりも6度気温が低いということ。
また風速1mの風が吹くと、体感温度は1度下がります。
つまり風速10mの風が吹けば、体感温度は10度下がることになるのです。
風を防ぐウインドブレーカーとフリーズなどの中間着は夏でも必ず必要です。
ウインドブレーカーはレインウェアで代用することができます。
⑥手袋(グローブ)
平地よりも寒い山では雨や風が強くなると手から冷えていきます。
またゴツゴツした植物のとげや岩場で手をケガをしやすいので手袋があると安心です。
できれば撥水や防水効果のあるものがベストですが、なければ普通の手袋でも構いません。
夏以外は雪遊びの手袋で代用できます。
⑦帽子
直射日光や寒さから頭を守ってくれる帽子も必要です。
紅葉の時期になると頂上はかなり寒いのでニット帽もおすすめ。
普段からかぶっているもので充分です。
大人の装備や持ち物
①登山靴(トレッキングシューズ・トレッキングブーツ)
小さい子供はスニーカーでも登山可能です。
ですがスニーカーでの登山は滑って転倒したり、足をくじいたりしやすくなります。
子供の身体を支えたり、時にはおんぶしたりする必要もある大人は登山靴を履いた方がよいでしょう。
子供に比べて体重の重い大人は転んだ時にケガをしやすく、足をくじいた時も症状がひどくなりがちです。
ビブラム(Vibram)ソールなどの滑り止め素材が使われており、足首までカバーできるタイプのものがおすすめ。
もちろんゴアテックスなどの防水素材のアッパーのものがベストです。
②レインウェア
もちろんレインウエアは必ず持って行きましょう。
子供と同じように耐水圧10,000mm以上、できれば20,000mm以上のものが安心です。
③バックパック
子供の荷物を入れる可能性があるので、日帰り登山でもやや大きめのバックパックがおすすめです。
25L~30Lくらいのバックパックはかなり荷物が入ります。
④防寒着・手袋・帽子
- 風を防ぐウィンドブレーカー(レインウェアで代用可)、中に着るフリーズなどの中間着
- 撥水や防水効果のある手袋
- 寒い時期はニットキャップもおすすめ
その他の持ち物
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登山では涼しい季節でも汗をたくさんかきます。
登山で必要な水分量は体重×5×活動時間です。
体重50㎏の人が3時間登山すると50×5×3=750。
つまり750㎖の水分が必要という計算になります。
ですが初心者は汗をかきやすく、子供は新陳代謝がいいので、私の感覚ではもう少し多い方が安心です。
我が家では日帰り登山では一人1Lは持って行きます。
水分補給にはミネラルやカロリーを補給できるスポーツドリンクがおすすめです。
ゴミがかさばらないようにパウチ型のケースに入ったものもが便利になります。
山の上でのおにぎりは最高においしいもの。
もちろん弁当を持って行くのもいいですが、基本的に登山ではカロリーの高い行動食を何度かに分けて食べてエネルギーを補給します。
とくに雨が降ったり風が強く吹いたりすると、弁当を広げる余裕はありません。
雨が降っても食べやすいエネルギー補給系のゼリーも持って行くと安心です。
子供が好きなキットカットやブラックサンダーなどのお菓子、100円程度のミニ羊羹もカロリーが高いのでおすすめの行動食。
万が一のことを考えて行動食は多めに持って行くと安心です。
その他にコンパスや山の地図、ヘッドライト(懐中電灯)、救急セットも必ず持って行きましょう。
雨の時にバックパックが濡れるのを防ぐザックカバー。
各アウトドアブランドで販売されていますが、100均でも買うことができます。
持っていくと便利なアイテム
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疲労軽減やケガの防止に役立つのがトレッキングポールです。
最近では登山用のスマホアプリを使う人がたくさんいます。
山の地図が読めなくても自分たちがいる場所が分かり大変便利です。
ですが写真をたくさん撮ってしまうとスマホの電源が切れ、アプリの地図も使えなくなります。
そんな時のためにモバイルバッテリーがあると安心です。
アウトドアウォッチは気圧や標高、方位が分かる腕時計です。
バックパックに出し入れする必要がなく、見たい時にすぐ確認できます。
またスマホのように充電が切れることがほとんどないのが安心です。
また、いきなり道具を買いそろえるのは、不安..
「レンタルとかないの?」という方は、こちらがおすすめです。
私も初めての富士登山の際に借りましたが、品質の高いものが低価格で借りれます。
借りるときや返却も郵送対応ができるので、非常に楽です!
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安全に親子登山をするための注意点
①まずはトレーニングを
ぶっつけ本番で登山にチャレンジすると子供が途中で歩けなくなってしまうこともあります。
山道をおんぶして歩くのはかなり大変です。
実際に登山をする前には、ある程度長い時間歩くトレーニングをしておきましょう。
②コースをしっかり調べよう
登山する前は必ずコースがどうなっているか地図で確認しておきましょう。
山では本当の登山道のほかに道に見えるような箇所がたくさんあります。
私も実際に間違って戻ったことが何回かあります。
ある程度はコースを頭に入れておいて、迷ったら必ず地図で確認しながら進みましょう。
最近は登山アプリの地図で現在地を確認できるものが出ています。
大変便利なものですが、スマホの電源が切れたらアプリは使えません。
そういう場合も考えて、紙の地図やコース案内図は持って行きましょう。
③休憩を十分とる
子供は楽しいと疲れを感じないものです。
ですがエネルギーが切れると途端に動かなくなってしまいます。
短時間の休憩を何度も取って、水分補給や行動食でエネルギー補給しましょう。
大人も当然そうですが、登山では疲れ切ってしまう前に定期的に休憩を取ることが大切です。
大人の場合は登り始めは30分歩いて休憩します。
休憩時間は5分程度。
その後は40分~60分間隔で5分休憩を取ります。
ですが体力のない子供の場合は30分間隔で5分休憩がおすすめ。
幼児の場合は20分程度で休んだ方が無理なく歩けます。
④余裕あるスケジュールを
山は木が多いので光が差し込みにくく、街中よりも早く暗くなってしまいます。
我が家では紅葉の時期に下山が16時を過ぎてしまったことがありました。
他に人はほとんどいなくて、ドンドン暗くなってくるので子供も不安に感じたようです。
子供にも怖い思いをさせないように15時には下山完了する余裕のあるスケジュールを組みましょう。
⑤登山届や登山保険
登山をする際は、登山道の入り口に用意されている登山届を出すか、登山アプリで登山開始することを知人に通知しましょう。
万が一、下山できず連絡がつかなくても登山中だと分かれば捜索につながります。
また親しい人に登山をすることを伝えておくのもよいでしょう。
また1日単位から入れる登山保険があります。
ヘリコプター救助の保険もあり、加入しておくと安心です。
【初心者向けキャンプ入門ガイド】親子キャンプの持ち物・場所の選び方のコツも解説!
まとめ:しっかり準備をして安全に親子登山を楽しもう!
今回は初めての親子登山を考えている方に山の決め方や準備物、安全な登山をするための注意点を紹介しました。
登山は子供に自然に親しむ気持ちや忍耐強さを育て、家族の絆を深める、とても素晴らしいレジャーです。
これからの紅葉の時期は言葉で表せないような素晴らしい景色に出会うことができます。
しっかりと準備をして、安全第一でお子さんとステキな思い出を作ってくださいね。
持ち物は最初からすべてをそろえるのももちろんありですが、必要なものだけレンタルするのもおすすめです。
子供用から大人用まで、セット、単品と豊富な登山道具がそろっています。
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