『scratchの変数の使い方は?』
『スクラッチの変数の教え方は?』
『変数を使った簡単なゲームつくりの例題を教えて?』
と気になる事もありますよね。
今回はスクラッチの『変数(へんすう)』の使い方を解説していきます。
変数は、中学生の数学で習う内容です。
そのため、小学生でスクラッチの勉強をしている方は少し難しく感じるかもしてません。
ただ、順を追って理解していけば、小学生高学年ごろであれば十分理解できるはずです!
何度も繰り返し、取り組むことで、しっかり使いこなせます。
スクラッチを通して変数を学ぶことで、数学(算数)の勉強にもなるのでぜひ、挑戦してみてください!
では、ここから普段、子どものプログラミング教室を運営する筆者が、スクラッチの変数の使い方をわかりやすく解説してきます!
scratchの変数を使ったゲームつくりの例題や方法も紹介するので参考にして下しさい!
子どもの習い事図鑑が運営する『scratchなび』では、スクラッチを使った教材が無料ダウンロード・印刷ができます。
この記事の目次
変数とは何?
変数とは、数字や文字を入れておく「箱」のことをいいます。
特定の数字とは決まっておらず変動していくものです。
この変数の箱は数字や文字を変えたり、加えたりすることが可能です。
つまり「代入」することができます。
また変数は、名前を付けて使います。
例えば、「ネコがジャンプした数」という変数を作ったとします。
最初は0ですよね。
そこからジャンプするごとに+1が加えられます。
ネコがジャンプした数(変数)=0+1+1+1+1….と追加されていくのです。
最終的にネコがジャンプした数が変数の値(あたい)になります。
最初は「自動で数を数えてくれるマシン」が作れるというイメージを持つと分かり易いです。
※変数は中学生の数学でも勉強します。
scratchでこの変数が使えるようになると例えば、
- 計算した結果を入れておいて後で使いたい
- ゲームの獲得ポイントをカウントしたい
- ゲームの残り時間をカウントダウンしたい
といったプログラムを作る時などに便利な機能として使えます。
scratchで「変数の作り方」を体験してみよう!
では、実際に変数を使ってみて、その動きを学んでいきましょう。
まずは変数を作ります。Scratchで新しいプロジェクトを作ったら、「変数」を選んで「変数を作る」を選択してください。
ここで変数の名前を決めます。
何のデータが入っているのか、分かりやすい名前を付けておくことで、後でプログラムが見やすくなります。
決めたらOKを押しましょう。
この時、「すべてのストライプ用」を選んで「OK」を押しましょう。
変数が追加されたことを確認しましょう。
変数のブロックの左にチェックマークがついていますが、これは画面上に変数の内容を表示するかを決めるための設定です。
今回は中身が分かったほうが良いので、このままにしておきます。
この設定は、変数の種類が多くなった場合に、表示したくない変数を隠したい場合に使います。
では、続いて簡単なプログラムを作ってみましょう。
まずは旗が押されたら、「クリックされた回数」を0にします。これを「初期化」といいます。
初期化しないと、前に実行したときの中身が残ったままになってしまい、エラーの原因になります。
そのため、「変数は必ず初期化をする」ということを是非覚えておいてください。
次に、ネコをクリックしたときの動きを考えてみましょう。
ネコがクリックされたら、「クリックされた回数」に1を足します。
さいごに、スペースキーが押されたらクリックされた回数をネコが言うようにしてみます。
では、動かしてみましょう。旗をクリックしたら、ネコをクリックするとカウントが増えていきます。
そして、スペースを押すとネコが回数を言います。うまくできましたか?
scratchの変数を表示しない
作った変数は「表示する」「表示しない(隠す)」をコントロールできます。
例えば、シューティングゲームやモグラ叩きゲームを作って、途中で得点を隠して最後に発表するとします。
上記のように「変数を○○を隠す」というブロックを使います。
そうすることで、変数を表示しない設定ができます。
また表示したいときは「変数○○を表示する」を使います。
ただし、この変数の表示・隠すは一通り変数をマスターしてから覚えるようにするのがお勧めです。
最初から使う必要はありません。
ステップアップの一つとして頭の片隅に置いておきましょう!
次に少しレベルアップした「リスト」の勉強をしていきます。
【スクラッチ】メッセージ機能の使い方!-scratchなび-
【scratchの変数】リストを使ってみよう!
変数にはもう1つ「リスト」というものがあります。
データを入れておく箱という目的は同じですが、こちらはいくつものデータをカタマリで入れておくことができます。
「リスト」も実際に使って、その動きを見てみましょう。
まずは、新しいリストを作ります。「変数」のところから「リストを作る」を選びます。
リストの名前もわかりやすいものを付けましょう。
今回は、先ほど作った「クリックされた回数」の履歴を取っておくプログラムを作っていきます。
今回は、この履歴をリストにします。
リストが追加され、ブロックが沢山増えました。
では、プログラムを変更していきましょう。まずは初期化を考えます。
旗が押されたら、リストの内容をすべて消したいと思います。
次に、キーボードの「s」キーが押されたら、今のクリックされた回数をリストに保存してみましょう。
sキーにしている理由は「Save(保存)」の頭文字から取っています。
では、これで動かしてみましょう!
カウントは先ほどと同じですが、sキーを押すと、今の「クリックされた回数」が左側のリストに追加されていることが分かります。
このように、プログラム内で箱を簡単に増やせるのがリストの特徴です。
また、リストの内容を使いたい場合は、このブロックを使って何番目のデータを使いたいか指定して取ってくることができます。
変数をいくつも作るよりも、リストを使った方がスッキリする場合があるので、上手く使っていきましょう!
scratchで変数を使った簡単なゲームで練習しよう!
では、ここからは変数を使ったゲームを作ってみましょう。
今回は、ネコでネズミをつかまえるゲームを作ってみます。
ネコがマウスの動きについてきて、ネズミに触れたらつかまえた回数を足します。
10回つかまえたら終わりです。
スプライトと変数の準備をしよう!
まずは新しいプロジェクトを準備し、変数を作りましょう。
つかまえた回数をカウントする変数を作ります。
次に、ネズミのスプライトを画面に登場させます。
画面の右下から、「スプライトを選ぶ」のボタンを押しましょう。
「動物」の中から、ネズミ(Mouse1)を探して選択します。
ネズミが追加されましたか?このままだとサイズが大きく、すぐに捕まってしまいますので、少しサイズを小さくしましょう。
ネズミのスプライトを選んで、大きさを調整します。
ネコのプログラムを作ろう!
では、スプライトの準備ができたので、ネコを選択します。
ネコのプログラムを作っていきましょう。
ネコはマウスポインタについてくるようにして、ネズミに触れたら、「つかまえた回数」を増やしていくようにします。
まずは、変数の初期化をしましょう。
続いて、ネコがマウスポインタにずっとついてくるようにします。
できたら、緑の旗を押すとネコがついてくることを確認してみましょう。
では、次に10回つかまえたら「おわり!」と言うようにします。
下の赤い枠の部分を追加しましょう。
完成したらこちらのようなゲームになっているはずです!
\scratch変数を使ったゲームの例/
見本と見比べながら作ってみてください!
scratchの条件分岐の使い方はこちら
ネズミのプログラムを作ろう!
では、次にネズミのプログラムを作ります。
スプライトの一覧から、ネズミを選びます。
ネズミの役割は、画面の中を自由に歩き回って、ネコにぶつかったら、つかまえた回数を増やします。
まずは、つかまえた回数が10回になるまで動き続けるための条件を作りましょう。
続ける条件ができたら、動き回るプログラムを作りましょう。
ネズミが画面の中を自由に動き回るようになったかと思います。次にネコに捕まったら、つかまえた回数を増やしましょう。
注意としては、ネコに触っている間ずっとつかまえた回数が増え続けてしまうので、ぶつかるごとに、少しカウントしない時間を入れてあげると良いです。
1秒間「つかまった!」と言うことで、カウントしない時間を設けています。
では、これを追加しましょう。
背景を変えてゲームを完成させよう!
プログラムは完成しました。
それでは、最後にステージを変更して見た目を変えましょう。
右下の背景から選びます。
一覧から、好きな背景を選んでみましょう!
背景が決まったら、完成です!
うまくできましたか?
この変数の簡単なゲームは何度も繰り返し作って、なにも見ないでも作れるようにしてみましょう!
そうすると、より変数の理解度は上がっていきます!
【スクラッチ】シューティングゲームの作り方!-scratchなび-
もっと楽しいゲームにするには?
ここまで出来たら、もっと面白くする方法を考えてみましょう。
- ネズミがネコから逃げるゲームにする
- もう一つスプライトを足して、そちらにぶつかったらつかまえた回数が減る
など、色々と自分なりに改造をしてみましょう!
もっと、scratchのレベルアップをしたい方は、プログラミング教室に通ってみるのもおすすめです!
同世代の子供たちと一緒にプログラミングをすることでモチベーションも上がり楽しみながらできます。
\子どものプログラミング教室の口コミ・評判記事/
・小学生のプログラミング教室おすすめ人気5選!
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まとめ
では、今回学んだことのまとめです。
- 変数は数字や文字を入れておく箱のこと
- 変数の名前は、何が入っているのかわかる名前にする
- 変数はスタートするときに必ず初期化する
- リストは、変数をあつめたもの
これらを覚えて、変数をうまく活用していきましょう。
それでは、今回の内容はこれで終わりです。ありがとうございました。
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