「小学4年生の勉強内容は?」
「小4でつまづきやすい単元は?」
「小4で勉強についていけないときの対策方法は?」
「小4の家庭学習のポイントは?」
と悩むこともありますよね。
今回は、小学4年生の勉強内容とつまづき対策を解説します!小学4年生といえば10歳になる学年。いわゆる小4の壁、10歳の壁と言われます。体つきは子どもだけど、行動がちょっと大人っぽくなり始める年頃ですよね。
学校生活ではクラブ活動に参加するようになって、毎日6時間授業になります。勉強内容も、増えて少し難しくなっていきます。4年生の勉強内容は、5・6年生の勉強の基礎にもなるので、できるだけ定着させておきたいものです。この記事では、小学4年生の勉強内容、そして、つまずくポイントとその対策についてお伝えします。対策として活用できるプリントもご紹介しますので、参考にしてください。
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この記事の目次
小学4年生の勉強内容とつまづきやすいところ
低学年では、『具体的』な物に触れて、見て、確かめて、体験しながら勉強できる内容が多かったのが、高学年では、“概念”を理解した上で新しいことを学ぶ、という「抽象的」な勉強がほとんどです。
4年生は、具体的な物で確かめにくいような勉強が増えてくるので、つまずくポイントとなります。
対策のキーワードは、「どうして」と「根拠」です。
では、教科ごとに詳しく解説いたします!
小学4年国語|勉強内容・つまづき対策
3・4年生は国語の勉強を通して「筋道立てて考える力を養うこと」と「自分の思いや考えをまとめること」 が目標となっています。
「筋道立てて考える」とは、「話の中心」と「それ以外の部分」を理解するということです。
そして、「自分の思いや考えをまとめる」とは、理由を示しながら自分の考えをまとめるということになります。
低学年では 話の大体の内容が分かり、それについて感想を持つことが目標だったので、少し難しい内容になっています。
また4年生では新しく習う漢字が202字あり、小学校6年間の中で一番多いのでこれも大変です。
話す・聞く・書く・読む
話す | 理由や事例などを挙げながら |
書く | 内容の中心を明確にし、内容のまとまりで段落をつくる |
読む | 段落どうしの関係に着目する |
4年生の国語の勉強の目標は、次のようになっています。
「話す・聞く」の勉強では、理由や事例を挙げながら、話したり聞いたりすることが大切です。
「文章を書く」勉強では、自分の考えとその考えの根拠となる理由や事例を明らかにしながら、文章を書くことが大切です。
「文章を読む」勉強では、筆者や登場人物の考えとその考えの根拠となる理由や事例を捉えながら、文章を読むことが大切です。
他にも目標はあって、上記はその一部分になりますが、低学年と大きく異なる部分でもあります。
低学年の時は、「経験したことを順序よく理解して感想を持つ」ことが目標でしたが、4年生ごろの中学年になると、「経験からどう考えたか」「どのような経験からそう考えたか」ということを表現するわけです。
子どもにとっては、難しいことかもしれません。
国語の時間のときだけ上手に表現しようとしても、難しいですよね。
普段の会話で何気なく「根拠となる理由や事例を明らかにしながら」話すことを習慣にしていると、自然と身につくでしょう。
お子さんが、今日楽しかったことを話した時、「どうして〜したの?」と尋ねてみる。
「○○だったから」と答えたら、「あなたは、○○だったから〜したんだね。」とお子さんの代わりに文にします。
これで、「根拠となる理由を明らかにした文」がお子さんにインプットされます。(おまけに、お子さんは、自分のしたことを親に認められたと感じます!)
または、親が自分のことを話してみる。
料理を味見して、「もう少し甘辛くしたいから、砂糖と醤油を入れることにする」とか、「仕事で失敗して嫌な気分になったから、好きな音楽を聴いて気分転換したよ」とか、あえて声に出して聞かせると、「根拠となる理由を明らかにした文」となり、お子さんにインプットされることにつながります。(おまけに、お子さんは、物事に対する考え方や対処方法を学びます!)
相手や目的を意識して話の中心を明らかにすると言うのは会話で練習します。
例えば、お子さんの好きなことを説明してもらったとしましょう。
ゲームが好きなお子さんに、「〇〇と言うのはどんなゲームか教えて?」と聞いてみて、そのゲームを知らない親にわかるように説明する練習をする。
このように普段の会話で慣れていけばいいのです。
国語の学習では長い文章になれるように多く触れて文章中の考えの根拠となる部分を見つけることが大切です。
根拠となる部分は文章中に必ずあるということを覚え、探すことができれば答えがおのずと見つかるでしょう。
言葉・漢字
新しく習う漢字が202字もあり、画数が多い字も増えて大変です。
覚えるまで反復練習することが大切です。
プリントを使って練習する。
→プリントを使ってテストしてみる。
→間違えた字をプリントの裏やノートに練習する
→同じプリントで間違えたところだけ再テスト(もちろん全部書いても良い)
→なるべく満点になるまで繰り返す。
時間を置いて、もう一度そのプリントでテストしてみて、覚えているか確認する。
夏休みや冬休みが、覚え直すチャンスです。
小学4年生の無料漢字テストはこちら
ローマ字も覚えるしかありません。
まずは、アルファベットが言えるか。「ABCDEFG~♪」と歌って覚えるのが早いでしょう。
そして、abcd~ と書く。
あとは、自分の名前や家族の名前など色々書いてみる。
大人にしてみれば少し違和感があるけれど、ローマ字で手紙を書いてみる。
「kyou no oyatsu ha kukki desu」
ローマ字は名前を書くくらいしか使いませんが、これからの外国語学習やパソコンを使った勉強のヒントにもなります。
小学4年算数|勉強内容・つまづきポイントと対策
算数の勉強内容は、「下の学年で勉強したことを活かして新しい内容を習得する」という流れになっています。
ですから、4年生の算数はは1〜3年生の学習内容が定着していないと、つまづきやすくなります。
例えば、計算の分野なら、1年算数は、足し算・引き算で簡単。2年算数は、九九がポイント。
3年算数は、割り算を習う。
この1〜3年の学習内容を踏まえた上で、4年生では「3桁の数の割り算」を学習します。
3桁の数の割り算
この勉強でつまずくポイントは、2つです。
1つ目は、割り算の筆算の流れを覚えていないこと。
2つ目は、3年生までの学習が定着していないこと。
このどちらか、あるいは両方が原因でつまづくことが多いようです。
1つ目の対策は、繰り返して覚えること。
割り算の筆算の流れは、「立てる→かける→引く→おろす」の繰り返しです。
2つ目の対策は、下の学年の学習を復習する。
「立てる→かける→引く→おろす」の「立てる」を間違えたり、なかなか立てられなかったり。
これは、割り算が定着していないということ。
3年生の学習です。
割り算が定着していないのは、掛け算の九九がスラスラ言えないからという子が多いです。
九九は、2年生の学習です。
「立てる→かける→引く→おろす」の「引く」を間違えてしまうのもつまづくポイント。
これは、1年生のくり下がりの引き算です。
どの部分がつまづきポイントが、子どもが自分で見つけるのは難しいので、保護者が見極めてあげるといいですね。
あとは、苦手な部分の復習をして定着させれば、大丈夫。
下のわり算プリントを使って繰り返し問題を解いていきましょう!
図形(平行四辺形・ひし形・台形)
4年生で勉強する平面図形は、平行四辺形・ひし形・台形です。
以前は5年生で習っていた内容ですから、難しく感じるのは仕方のないことです。
それぞれの図形の特徴を捉えることに、そして、作図することにつまづくことが多いです。
台形→ 向かいあう1組の辺が平行
平行四辺形→ 向かいあう2組の辺がそれぞれ平行で、向かいあう2組の辺の長さがそれぞれ等しい
ひし形→ 向かいあう2組の辺がそれぞれ平行で、4本辺の長さが等しい
長方形→ 向かいあう2組の辺がそれぞれ平行で、向かいあう2組の辺の長さがそれぞれ等しい4つの角が全て直角
正方形→ 向かいあう2組の辺がそれぞれ平行で、4本辺の長さが等しく、4つの角が全て直角
それぞれの図形の意味や性質を、辺の「平行」「垂直」などの用語を使って話したり書いたり、方眼紙のマス目(マス目は辺が並行で垂直なので)を使って、作図するなどして、図形の性質を何度も確認して慣れていくことが大切です。
「平行」や「垂直」のおさらいも大切ですね。
「直角」の概念が定着していなければ、「平行」や「垂直」を理解するのは難しいもの。
「直角」を復習するのも大切です。
垂直や平行・四角形の問題はこちらのプリントをお使いください。
小4算数「垂直・平行と四角形」の学習プリント
面積と単位
長さの単位は、2年生で㎝と㎜、3年生でkmを習っています。
10mm=1cm これは、ペンケースに入っている定規で確認できます。
100cm=1m これは、教室にある1m物差しで勉強していますし、自分の身長からもイメージがつきやすいかと思います。
「身長は135cmだから、1mと35cmだ」
1000m=1km 確認しづらい長さですが、1kmほどなら歩いて確かめることはできます。
なかなか直線で歩くことはできませんが、国道沿いに歩いてみるなどすればイメージは掴めるかもしれません。
それをふまえて、4年生では面積を出したり単位換算をします。
面積は、1辺×1辺なので、正方形の1辺の長さがどう変わるかを考えながら、辺の長さや単位の変化に合わせて面積がどう変わるかをみていくことが大切です。
頭でイメージして、見通しを立てて考えるわけですが、上手くイメージできない時は、ノートやマス目に図を描いて考えるといいですね。
難しいのが、馴染みのない「haヘクタール」「aアール」です。
「1aは1辺が10mの正方形」ということを頭に入れて、考えていきます。
4年生の面積の問題はこちらをお使いください。
小4算数「面積」の学習プリント
小学4年理科|勉強内容・つまづきポイントと対策
4年生の理科の勉強内容は、生活の中で経験できることが中心となっています。
しかし、低学年の生活科と異なるのは、「気づく・感じる・分かる」だけではないところです。
理科は、論理的に「観察・実験・考察」します。
国語で「根拠となる理由や事例を明確にして」学習するのと通じています。
4年理科の内容は身近なものですが、論理的な思考力を養い、高学年では論理的思考を基に科学的な実験をしていくことになるのです。
電流の働き
乾電池のつなぎ方は、3年「電気の通り道」で復習するといいですね。
4年生では、まずは、「直列つなぎ」と「並列つなぎ」のつなぎ方を理解すること。
次に学校では、直列つなぎで乾電池が2つの時と並列つなぎで2つの時、豆電球の光り方(モーターの回る速さ)は変わるかどうかを調べる実験をします。
実験をして結果から考察することも大切な勉強ですが、実験を始める前に、生活での経験を「根拠」に予想して、「直列つなぎ」と「並列つなぎ」での違いを調べてみます。
「乾電池2個」という条件は揃えて実験をして、結果から考察をするときにも、電流の大きさの違いだけに着目するのではなく、「乾電池のつなぎ方と働きの違い」という根拠を基に、「電流の大きさの違い」を考えます。
(この『調べるポイントを明確にした上で、その他の条件は揃える』、というのが高学年での実験でとても重要になる論理的思考です。)
ただ実験するのではなく、国語の学習と同じように、「考え」と「考えの根拠となる理由や事例を明らかに」しながら実験するのです。
実験自体は楽しくできると思いますが、「根拠を明らかにしながら」表現することが難しいかもしれません。
対策としては、やはり国語と同じで普段の会話の中で「根拠」を明らかにしながら話すように意識することが大切です。
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4年生年生になると低学年の時のように隣に座ってマンツーマンで教える・・・ということは子どもも嫌がることが多くなかなかできません。
1人で勉強したものを丸つけだけ保護者の方がしてあげたり、お子さんが自分で学習したものを見て励ましてあげたりすることで、つまづきに気づき、一緒に対策を考えることができるのと同時に、日常生活の中での経験や会話が勉強の基礎となり、親との会話や一緒に過ごす時間が心の安定につながります。
また、「あなたは、今日は漢字のプリントをしたね」「30分、勉強をしていたね」など、お子さんがしたことをそのまま認めてあげる(えらいね〜などとほめなくても)言葉をかけることで、自信になります。
ご飯の支度を手伝ってもらいながら、とか、お子さんの勉強を見たときに、さりげなく言葉をかけてあげてください。
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小学1年生 | 国語 ・算数 ・英語
小学2年生 | 国語 ・算数 ・英語
小学3年生 | 国語 ・算数 ・理科 ・社会 ・英語 ・音楽 ・プログラミング ・毎日計算ドリル
小学4年生 | 国語 ・算数 ・理科 ・社会 ・英語 ・音楽 ・プログラミング ・思考力
小学5年生 | 国語 ・算数 ・理科 ・社会 ・英語 ・音楽 ・プログラミング ・思考力
小学6年生 | 国語 ・算数 ・理科 ・社会 ・英語 ・音楽 ・プログラミング ・思考力
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