これまで学校給食で使用する食器は強くて軽くて丈夫という点から、アルマイト制のものが主流でした。
少しずつプラスチック製の物に代わってきましたが、今回発表されたのはSDGs(エス・ディー・ジーズ)の観点から植物繊維を使った自然素材の食器です。
全国発、京都府福知山市がパナソニックの独自技術と共同開発に踏み切りました。
食を通して行う環境教育と郷土愛を育む取り組み
以前から学校給食の食器についての教育的意義を重要視していた福知山市。
パナソニックが環境庁からの依頼・委託で進めていた植物繊維の研究開発に注目していたんだとか。
福知山市がパナソニックに対して「本市独自の植物由来の学校給食器づくり」を依頼したところ、共同開発することで合意する形でプロジェクトがスタートしました。
取り組みにおけるねらい
学校給食の食器に地元産の間伐材が使われていることで、毎日触れる給食用食器から子どもたちの意識が変わることは間違いないでしょう。
例えば、なぜ木を伐採するのかという疑問に対して、
- 森林が適切に管理されることはCO2を吸収するなどの地球温暖化対策に繋がること
- 木と木の間が確保されることで、水源をかん養する(雨水がゆっくり土に染み込み地下水として蓄えられ、ろ過される)機能がしっかりと発揮できること
以上のような指導ができ、無意味に森林を伐採しているのではないことを知るきっかけにもなります。
また、切り倒された木材が自分たちの給食食器として生まれ変わることで、使う喜びを感じられるはず。
小中学生の環境問題への興味と理解を促す、また、地元資源の魅力を再発見できるねらいがあります。
今後の課題と展望
パナソニックグループが開発した植物繊維(セルロースフィーバー)を高濃度で複合する技術を使った環境配慮型食器を使い、環境負荷を減らす取り組みを進めながら、今後は小中学生が給食食器として安心して使いやすい形へと改良を重ねていきます。
現在、2023年の給食用食器としての導入を目指しています。
更に、この取り組みを給食食器だけにとどまらず、そのほかの分野へと広げていくのが目標です。
SDGsを身近なものとして考える
自分たちの町で育った植物繊維を使って、自分たちの使う給食食器が作られる。
小中学生の給食食器に対する目が変わりそうですね。
環境にも優しく、SDGs(エス・ディー・ジーズ)に取り組む一員としての自覚も芽生えるのではないでしょうか。
地元産の物への誇りや愛着にもつながって、給食食器といういいところに着目したなと感じます。
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