
小学2年生の1月は、冬休み明けの学習リズムを取り戻しながら、3学期の算数につなげたい時期です。この記事では、4けたの数(10000までの数)と、m・cmで表す長い長さを取り上げます。「三千五を305と書く」「2m5cmを25cmにする」といったつまずきを、位取り表や実際に測る活動で整理しましょう。
家庭では、たくさん解く前に「どう考えたか」を一問だけ聞いてみるのがおすすめです。実物画像から選べる無料プリント4枚、教え方の例、4週間の学習例、解説付き確認問題をまとめました。
東京書籍の2024年度版年間指導計画・略案では、「4けたの数」「長いものの長さのたんい」は3学期に配置されています。この記事の1月への割り振りは家庭学習の編集案です。教科書や学校の予定を確認し、未習なら小2・12月の算数(九九の活用・2学期の確認)や、1000までの数、cm・mmの復習へ置き換えてください。
小学2年生1月の算数|学ぶことと到達目標
「大きな数」と「長さ」は別の単元ですが、どちらもまとまりを使って表すことが土台です。1000のまとまりや1mの長さをイメージできると、数字だけの暗記から一歩進めます。
| 内容 | 確かめたいこと | 家庭での声かけ |
|---|---|---|
| 4けたの数 | 千・百・十・一の位に分けて数を読んだり書いたりできる | 「百のまとまりがないところは、どう書く?」 |
| 数の大小・並び | 大きい位から比べる。数直線の1目盛りを確かめる | 「最初に違う数字が出てくるのは何の位?」 |
| 数のまとまり | 100が何個、1000が何個という見方をする | 「100のカードを10枚集めるといくつ?」 |
| mとcm | 1m=100cmをもとに長さを表し直す | 「1mが何本分と、あと何cm?」 |
| 長さの文章題 | 合わせた長さと長さの違いを区別して式にする | 「つなぐのかな、端をそろえて比べるのかな?」 |
4けたの数は1000〜9999です。単元では、その先の10000(一万)まで扱いますが、10000そのものは5けたの数です。「4けたの数=10000まで全部4けた」と取り違えないようにしましょう。
4けたの数のつまずき対策|0のある数を位取り表で整理
①「三千五」を305にする:読まない位にも0を置く
日本語では3005を「三千五」と読み、百・十の位の0は声に出しません。そのため、聞こえた数字だけを続けて書くことがあります。まず千・百・十・一の4つの枠を作り、順に入れてみましょう。
| 数の読み方 | 千の位 | 百の位 | 十の位 | 一の位 | 数字 |
|---|---|---|---|---|---|
| 三千五 | 3 | 0 | 0 | 5 | 3005 |
| 三千五十 | 3 | 0 | 5 | 0 | 3050 |
| 三千五百 | 3 | 5 | 0 | 0 | 3500 |
「ない位は詰めるのではなく、0で場所を残す」と伝えます。1000・100・10・1と書いた紙のカードを並べてから数字に直すと、0の役割が見えやすくなります。難しいときは、100より大きい数・3けたの数の305と350で同じ考え方を確認してください。
②「千の位の数字」と「その数字が表す大きさ」を混同する
4726の千の位の数字は4ですが、その4は1000が4個の4000を表します。「数字は何?」と「いくつ分の大きさ?」を分けて質問しましょう。
4726=4000+700+20+6
1000が4個、100が7個、10が2個、1が6個。たし算の式と位取り表を行き来すると、数字の位置と大きさがつながります。
③ 大小を一の位から比べる:大きい位から順に見る
4956と4965では、千の位はどちらも4、百の位はどちらも9です。十の位を比べると5より6が大きいので、4956<4965です。初めて違いが出た位で大小が決まります。
不等号は「開いている側が大きい数」と確認します。まずどちらが大きいかを言葉で答え、次に記号を書かせると、大小の判断と記号の向きのどちらにつまずいたかを見分けられます。けた数が違う999と1000では、1000のほうが大きいことも確かめましょう。
④ 数直線の1目盛りをいつも1だと思う
数直線では、線の長さだけでなく、数字と数字の間がいくつの同じ間隔に分かれているかを見ます。6000から6100までが10等分なら、小さい1目盛りは10です。6000から右へ3目盛り進むと6030になります。
紙に等間隔の線を11本引き、左端に6000、右端に6100と書いて練習できます。数えるのは線の本数ではなく、移動した間隔の数です。「6000、6010、6020…」と声に出し、開始位置を1回目に数えないようにします。
⑤「100が23個」と「百の位が2」を取り違える
2300は1000が2個と100が3個です。1000を100のカード10枚に交換すると、100は全部で23個になります。2300の百の位の数字は3、2300全体を100のまとまりで数えると23個です。
同じように、1000が10個で10000です。位の変わり目は「1998、1999、2000、2001」と並べて確認し、9999の次は10000になることにつなげます。4けたどうしの複雑な筆算を先取りする必要はなく、まず数の構成を理解することを優先しましょう。
長い長さのつまずき対策|1m=100cmを実感する
① 1mを10cmと混同する:100cmの紙テープを作る
既習の1cm=10mmと、新しく学ぶ1m=100cmを混同することがあります。100cmの紙テープを用意し、10cmごとに印を付けて「10cmが10個分」を確かめましょう。1mのものさしがあれば、紙テープと並べて確認できます。
机の幅や床に置いたひもの長さなど、安全に測れる身近なものを選び、「1mより長そう・短そう」と予想してから測ります。30cmのものさしを使うなら、端ではなく0の目盛りを合わせ、30cmを3回と残り10cmで100cmになることを確認します。つなぎ目に隙間や重なりを作らないのがポイントです。
② 2m5cmを25cmにする:mの部分だけcmに直す
2m=200cm
200cm+5cm=205cm
だから、2m5cm=205cmです。
2m50cmなら200cm+50cm=250cm。「5cm」と「50cm」の違いを、1mの紙テープ2本に足す長さで見比べましょう。
単位を付けずに「2+5=7」と足すと、異なる単位の数をそのまま混ぜてしまいます。mとcmの欄を分けたり、先に同じ単位に直したりして、何を数えているのかを確認します。
③ 305cmを3m50cmにする:100cmのまとまりと残りに分ける
305cmは300cmと5cmです。300cmが3mなので、305cm=3m5cmです。350cmなら3m50cmになります。「下の数字をそのまま読み換える」だけではなく、100cmのまとまりが何個あるかで考えましょう。
| mとcmの表し方 | cmだけの表し方 | 考え方 |
|---|---|---|
| 1m | 100cm | 100cmが1個分 |
| 2m5cm | 205cm | 200cmと5cm |
| 2m50cm | 250cm | 200cmと50cm |
| 3m5cm | 305cm | 300cmと5cm |
④ 長さを足す・比べる文章題:場面を図にする
2m30cmと1mの棒を「合わせる」なら、端から端へつないだ図にします。式は2m30cm+1m=3m30cmです。「長さの違い」を求めるなら、2本の片端をそろえた図にして、はみ出した部分を考えます。式は2m30cm−1m=1m30cmになります。
「どちらが、どれだけ長い」と聞かれたら、差だけでなく、長いほうの名前も答えます。計算ができても答えを書き落とす場合は、問題文の問いに線を引いてから確認しましょう。cmからmへの繰り上がりや、mをcmへ崩す計算は、学校で習った範囲に合わせて扱います。
小学2年生1月の算数|無料プリント4選
下の画像は、リンク先の実際の問題PDFから作成したものです。画像を押すと問題PDFが開きます。解答PDFと教材ページも、それぞれのカードから確認できます。すべて問題1枚・解答1枚で、必要なものだけ印刷できます。
位取りが不安なら①、大小や数の分解を確かめたいなら②、mとcmを学び始めたら③、長さの文章題に進むなら④を選びましょう。
4けたの数(1)

1000・100・10・1のカードを数えたり、数のまとまりを数字に直したりするプリントです。十の位が0になる4103・4609も登場します。
カードを千・百・十・一に分類してから記入しましょう。ない位にも0を書き、数字の位置を確かめます。
プリント・解答一覧へ4けたの数(4)

不等号を使う大小比較6問と、1580・7692・9081を位ごとの数に分けて式に表す3問です。
大小は大きい位から比較。9081には百のまとまりがないことを、位取り表で確かめましょう。
プリント・解答一覧へ長いものの長さのたんい(1)

1m=100cmの関係、2m30cmや492cmの表し直し、ものさしの目盛りを読む問題です。
下段は85cmと1m25cmを読み取ります。紙面の線を実測せず、描かれた目盛りを見ます。先に1mの実物を確かめるのがおすすめです。
プリント・解答一覧へ長いものの長さのたんい(4)

2m30cmと1mの棒、2mと3m15cmのひもを題材に、合わせた長さと長さの違いを求めます。
図で「つなぐ」「端をそろえて比べる」を区別。「どちらが長いか」まで、問いに合わせて答えましょう。
プリント・解答一覧へ③の下段は、紙面に描かれたものさしの目盛りを読む問題です。印刷した線を実際のものさしで測る問題ではありません。小さい目盛りを見やすい大きさで印刷してください。
1日10〜15分を目安に|4週間の家庭学習例
以下は両単元を学校で習う場合の一例です。毎日全てを行う必要はありません。「口頭で1問→プリントを数問→間違いを1問直す」の順で進め、難しい日は5分で切り上げてもかまいません。
| 週 | 学習の中心 | 使う教材・活動 | 確認すること |
|---|---|---|---|
| 1週目 | 4けたの数・0の役割 | 位取り表と①を2〜3回に分ける | 3005と3050を分けて書ける |
| 2週目 | 大小・数のまとまり | ②、紙の数直線、100のカード | 大きい位から比べ、1目盛りを説明できる |
| 3週目 | 1mとm・cmの換算 | 1mの実測、③を上段・下段に分ける | 2m5cmを205cmに直せる |
| 4週目 | 長さの文章題・確認 | ④を場面ごとに解く、下の確認問題 | 合計と違いを図・式・答えで表せる |
4けたの数が未習なら、1〜2週目を1000までの数の読み書き・大小と12月の九九の復習にします。mが未習なら、3〜4週目をcm・mmの目盛りの読み方と長さの計算に置き換えます。両方未習ならこの復習を4週間続け、①〜④は授業で習ってから使ってください。
丸付けはその日のうちに行い、誤りを「位」「単位」「計算」「問いの読み取り」に分けて一つだけ直します。翌日と数日後に、同じ考え方の問題を1問ずつ確かめると、できるようになった点を把握しやすくなります。
確認問題8問|4けたの数・長い長さをチェック
学校で習った問題だけ取り組んでください。保護者が問題文を読み上げてもかまいません。点数だけで判断せず、位取り表や図を使って説明できるかも確かめましょう。
- 「三千五」を数字で書きましょう。
- 4726の百の位の数字は何ですか。また、その数字が表す大きさはいくつですか。
- 100を23個集めた数はいくつですか。
- 4956と4965の間に、>か<を書きましょう。
- 6000から6100までが10等分されている数直線で、6000から右へ3目盛り進んだ数はいくつですか。
- 2m5cmは何cmですか。
- 305cmは何m何cmですか。
- 赤いひもは2m、青いひもは3m15cmです。①合わせて何m何cmですか。②どちらが、どれだけ長いですか。
解答と考え方
- 3005。千の位に3、一の位に5を書き、百・十の位は0にします。305では「三百五」になるので、千の位があるかを見直します。
- 数字は7、大きさは700。7は100が7個あることを表します。位の数字と、その位置で表す大きさを区別しましょう。
- 2300。100が10個で1000。20個で2000、残り3個で300なので、合わせて2300です。
- 4956<4965。千・百の位が同じなので十の位を比べます。5より6が大きいため、4965が大きい数です。
- 6030。100の幅を10等分した1目盛りは10です。6010、6020、6030と3回進みます。
- 205cm。2mを200cmに直してから5cmを足します。25cmや250cmになったら、2mと5cmを別々に確認しましょう。
- 3m5cm。305cm=300cm+5cm、300cm=3mです。残りは50cmではなく5cmです。
- ①5m15cm。②青いひもが1m15cm長い。①2m+3m15cm=5m15cm。②3m15cm−2m=1m15cm。片端をそろえた図で、青いひものはみ出す部分を確かめます。
小2・1月の算数でよくある質問
九九を忘れかけています。新しい単元とどちらを優先しますか?
まず学校の宿題と授業の範囲を確認します。そのうえで、九九は1日3〜5問ほどを短く続け、4けたの数や長さは習った範囲から進めましょう。九九の言い直しだけで長時間使わず、「6が7個」のように意味も確かめます。12月の記事には九九の活用や復習用プリントをまとめています。
単位の換算は「0を付ける」と教えてもいいですか?
2m=200cmのような場合には結果が合っても、2m5cmなどで使い方が混乱しがちです。初めは「1mが100cm」「2mは100cmが2個分」と説明し、mの部分をcmに直してから残りを足しましょう。
プリント1枚を最後まで解けません。
①は上段のカード問題だけ、③は換算の問題だけなど、区切って取り組んで大丈夫です。最初の1問を一緒に考え、次の1問を自分で説明してもらいます。正解が続いても、未習の単元まで急いで進める必要はありません。
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学習範囲の参考資料
東京書籍・2024年度版「新編 新しい算数」2年 年間指導計画・略案(2024年2月版)。3学期の配置と指導内容を参考にしています。1月への配分と家庭学習例は本記事の編集案です。
掲載プリントの問題・解答、参考資料の確認日:2026年10月29日。










