
小学5年生の算数で、「平均の式は覚えたのに文章問題が解けない」「混み具合は、どちらの数をわればよいのかわからない」と困っていませんか。平均・単位量あたりの大きさ・速さは、何を合計し、何を1つ分にそろえるのかを確かめることが大切です。
この記事では、小5の11月の家庭学習に使えるよう、3つの単元のつまずきと教え方、実物画像で選べる無料プリント4枚、4週間の学習例、確認問題と解答をまとめました。
小学5年生11月の算数|まず確認したい学習のポイント
最初から難しい文章問題を解かせず、「何を求める問題か」「答えの単位は何か」を言葉で確認しましょう。3つの単元には、次のようなつながりがあります。
| 単元 | 身につけたいこと | 最初の確認 |
|---|---|---|
| 平均 | いくつかの量を等しくならす意味を理解し、合計と個数から求める | 「何回分・何人分の平均か」を言える |
| 単位量あたりの大きさ | 1個・1m²・1人など、そろえる量を決めて比べる | 求めた数が「何あたりの何」かを説明できる |
| 速さ | 1秒・1分・1時間あたりに進む道のりで比べる | 秒速・分速・時速の違いがわかる |
わり算で止まる場合は、小数の計算や単位換算も短く復習します。単元全体をやり直すより、つまずいた計算を2〜3問確かめて戻る進め方がおすすめです。
実物画像で選ぶ|小5算数の無料プリント4選
画像を押すと、その問題PDFが開きます。説明文と「プリント・解答一覧へ」ボタンからは、解答やほかの問題がある教材紹介ページへ進めます。PDFを開き、必要なページを印刷してください。
平均の基本・0を含む平均

小テストの平均、長さや重さの平均、平均から残りの卵1個の重さを求める問題です。0を含む記録もあります。
使い方:最初は上段の小テストと、中央の平均を求める問題から。最後の卵の問題は「平均×個数」がわかってから取り組みます。
プリント・解答一覧へ平均と、対象となる日数

平均の意味・公式を確認し、人数・重さなどの計算と、収穫した日数が異なる2つの庭を比べる問題に取り組めます。
使い方:表の問題では「収穫を行った日」に印をつけてから計算します。基本計算に慣れたら、わる日数を選ぶ練習へ。
プリント・解答一覧へ1個の値段・混み具合・人口密度

果物やペンの1個・1本あたりの値段、公園の混み具合、ペンキでぬれる面積、人口密度を考える問題です。
使い方:まずは上段の値段の問題を選びます。1ダース=12本も確認。人口密度は「1km²あたり何人か」を言葉で添えましょう。
プリント・解答一覧へ速さ・道のり・時間と単位換算

速さ・道のり・時間をそれぞれ求めます。分を秒へ、時間と分を時間へそろえる問題も入っています。
使い方:学校で速さを習ってから。上段(1)〜(3)など単位換算のない問題から始め、式を書く前に単位へ印をつけます。
プリント・解答一覧へ画像は掲載中の問題PDFをもとに作成しています。各プリントには応用問題も含まれるため、初日は指定した部分だけでも構いません。解答PDFは各教材ページで確認できます。
平均の教え方|「合計」と「何個分」に戻る
平均は「真ん中の数」ではなく、等しくならした大きさ
最初はブロックなどを使い、3個・5個・7個の3つの山を作ります。7個の山から2個を3個の山へ動かすと、どれも5個になります。「全部で15個あるものを、3つの山に同じ数ずつ分けた」と確認してから式につなげましょう。
平均=合計÷個数(人数・回数・日数など)
合計=平均×個数
例:4日間に読んだページ数が8、12、6、14ページなら、
(8+12+6+14)÷4=40÷4=10ページ。
1日あたりに等しくならすと10ページになります。
平均は、もとの記録の中に実際にある数とは限りません。人数や個数の平均も小数になることがあります。「人は小数で数えられないから」と、問題に指示がないのに整数へ丸めないようにしましょう。
0は数える?「何の平均か」を確認する
4日間の読書量が8、0、12、4ページなら、0ページの日も4日間のうちの1日です。(8+0+12+4)÷4=6ページとなります。合計に0をたしても数は変わりませんが、わる日数からは除きません。
一方、「収穫を行った日の1日あたりの個数」を求める問題では、収穫作業を休んだ日は対象に入れません。今回の「平均(2)」の表は、この区別を練習できます。「0は必ず除く」「休みはどんな問題でも除く」と覚えず、平均を求める対象を先に決めることがポイントです。未測定の空欄も、勝手に0として扱わないようにします。
平均から、まだわからない1つの量を求める
- 5回分の合計:80×5=400点
- わかっている4回分の合計:75+82+78+85=320点
- 残り1回:400−320=80点
平均点から、わかっている点数を直接ひくのは誤りです。「平均80点は1回あたり。まず5回分全部に戻そう」と声をかけます。
人数が違う集団の平均を、そのままたして2でわらない
発展として、A班4人の平均点が70点、B班6人の平均点が80点のとき、10人全体の平均を考えます。(70+80)÷2=75点では、人数の違いが反映されません。
それぞれの合計を出し、(70×4+80×6)÷(4+6)=760÷10=76点と計算します。「平均の平均」を求めたくなったら、いったん合計に戻す習慣をつけましょう。基本問題が安定してから取り組めば十分です。
単位量あたりの大きさ|「何を1にするか」を決める
1個あたりの値段から、式の意味を確かめる
6個で480円の商品なら、1個あたりの値段は480÷6=80円です。式を書く前に「6個分の代金を6等分して、1個分を求める」と説明します。単に「大きい数÷小さい数」と覚えると、小数になる問題で混乱しやすくなります。
| 求めたい量 | 計算の順序 | 答えの読み方 |
|---|---|---|
| 1個あたりの値段 | 代金÷個数 | 1個あたり○円 |
| 1m²あたりの人数 | 人数÷面積 | 1m²あたり○人 |
| 1人あたりの面積 | 面積÷人数 | 1人あたり○m² |
| 人口密度 | 人口÷面積(km²) | 1km²あたり○人 |
混み具合は、そろえた基準によって比べ方が変わる
Aの部屋は12m²に6人、Bの部屋は15m²に10人いるとします。人数だけ、面積だけでは混み具合は決められません。ここでは1人あたりの面積にそろえます。
A:12÷6=2m²(1人あたり)
B:15÷10=1.5m²(1人あたり)
1人が使える広さが小さいBのほうが混んでいます。
1m²あたりの人数でそろえる方法もあります。この場合は、人数が多いほうが混んでいます。「答えが大きいほうが必ず混んでいる」と決めず、求めた数が人数なのか、面積なのかを読み直しましょう。両方の場所を同じ基準で計算することも大切です。
人口密度は「1km²あたりの人数」
面積24km²、人口7,200人の町の人口密度は、7,200÷24=300で、1km²あたり300人です。単位を省略せず意味とセットで書くと、人口そのものとの混同を防げます。教材の欄に「人口密度(人)」とある場合も、1km²あたりの人数を表していることを確認してください。
速さの教え方|1分・1時間あたりの道のりで考える
「速さ=道のり÷時間」の意味を説明する
一定の速さで300mを5分で歩くとき、1分あたりに進む道のりは300÷5=60mです。この速さを分速60mといいます。「5分間の道のりを5等分して、1分間の道のりを出す」と考えましょう。
| 求めるもの | 式 | 例 |
|---|---|---|
| 速さ | 道のり÷時間 | 300m÷5分 → 分速60m |
| 道のり | 速さ×時間 | 分速60mで8分 → 60×8=480m |
| 時間 | 道のり÷速さ | 分速60mで420m → 420÷60=7分 |
公式の丸暗記だけで迷うときは、「1分で60mなら、8分では60mが8つ分」と言い換えます。時間を求めるときも「420mの中に60mがいくつ分あるか」と考えると、式を選ぶ理由が見えてきます。
時速・分速・秒速の単位をそろえてから計算する
時速は1時間、分速は1分、秒速は1秒あたりの道のりです。1時間=60分、1分=60秒、1km=1,000mを確認し、問題中の単位に印をつけてから計算します。
30分=30÷60=0.5時間なので、1時間30分=1.5時間。
48×1.5=72kmです。1時間30分を1.3時間としてはいけません。
小数の時間が難しければ、1時間分の48kmと、30分(半時間)分の24kmに分けても、48+24=72kmと求められます。
速さのプリントは、最初は単位換算のない問題から始めます。慣れたら「5分を秒へ」「3時間30分を時間へ」のように、換算する一行を書いて取り組みましょう。
よくある間違いと、家庭での声かけ
| つまずき・誤答 | 確認すること | 声かけの例 |
|---|---|---|
| 0を除いて平均を求める | 平均の対象となる回数や日数 | 「0の日も、この4日間に入っているかな?」 |
| 2つの平均をたして2でわる | それぞれの人数が同じか | 「それぞれの班の合計点を出してみよう」 |
| 人数だけで混み具合を比べる | 面積の違いを考えたか | 「1人が使える広さにそろえるとどうなる?」 |
| わり算を逆にする | 何を1にそろえるのか | 「今知りたいのは1個分の値段? 1円で買える個数?」 |
| 1時間30分を1.3時間にする | 1時間は60分であること | 「30分は1時間の半分。小数ではいくつ?」 |
| 答えの単位を書かない | 計算で求めた量の意味 | 「その60は、60m? 60分? 分速60m?」 |
間違えたときは、すぐに公式を教え直す前に、子どもがどの量を求めたつもりなのかを聞きます。式が合っていて計算だけを間違えた場合と、式の意味がわからない場合では、戻る場所が異なります。
11月の家庭学習|1回10〜15分・4週間の例
次は、3つの単元を学校で学んだ場合の家庭学習例です。週3回程度、1回10〜15分を目安に、学校の宿題と負担を調整してください。1枚全部を終えることより、選んだ2〜3問の式の意味を説明できることを優先します。
| 週 | 取り組む内容 | できたかの目安 |
|---|---|---|
| 1週目 | ブロックでならす操作→平均の基本計算→0を含む平均 | 「合計を何個分でわったか」を説明できる |
| 2週目 | 平均から合計を求める→残り1つの値→平均(2)の表 | 対象の日数を選び、平均×個数で合計に戻せる |
| 3週目 | 1個あたりの値段→混み具合→人口密度 | 同じ基準にそろえ、答えに単位を添えて比べられる |
| 4週目 | 速さ・道のり・時間→時間の換算→確認問題 | 求める量と単位を決めてから式を書ける |
まだ習っていない内容がある場合
平均だけ学習済みなら、3〜4週目も平均の解き直しに使いましょう。平均も未習なら、学校で扱っている分数や小数の計算などを優先します。小学5年生の算数プリント一覧から、教科書の単元名に合う教材を選べます。
1回の流れは「説明→少量の練習→解き直し」
- 2分:例題を1問読み、「何を求めるか」を話す。
- 5〜8分:プリントから2〜3問を選び、式と単位を書く。
- 3〜5分:解答を確認し、間違えた問題を1問だけやり直す。
翌日以降に同じ問題をもう一度解き、答えを覚えているだけでなく理由も説明できるかを確かめます。時間がかかる日は問題数を減らして構いません。
理解を確かめる確認問題8問
習った範囲だけに取り組みましょう。答えだけでなく式と単位を書き、混み具合は理由も一言添えてください。
- 4日間の読書量が12、0、16、8ページでした。4日間の1日あたりの平均は何ページですか。
- 5回のテストの平均は76点です。4回分の点数が70、80、75、85点のとき、残り1回は何点ですか。
- 【発展】4人のA班の平均点は70点、6人のB班の平均点は80点です。10人全体の平均点は何点ですか。
- Aの商品は6個で540円、Bの商品は8個で680円です。1個あたりの値段が安いのはどちらですか。
- Aの部屋は18m²に6人、Bの部屋は20m²に10人います。1人あたりの面積を求め、どちらが混んでいるか答えましょう。
- 面積32km²、人口9,600人の町の人口密度は、1km²あたり何人ですか。
- 一定の速さで420mを7分で歩きました。分速は何mですか。また、同じ速さで12分歩くと何m進みますか。
- 一定の時速48kmで、72km進みます。何時間かかりますか。何時間何分かも答えましょう。
解答と考え方
- 9ページ。(12+0+16+8)÷4=36÷4=9。0ページの日も4日間に含めます。
- 70点。76×5=380、70+80+75+85=310、380−310=70。平均から5回分の合計へ戻します。
- 76点。(70×4+80×6)÷10=760÷10=76。班の人数が違うので、平均点をそのままたして2でわりません。
- Bの商品。Aは540÷6=90円、Bは680÷8=85円。1個あたり85円のBが安くなります。
- Bの部屋。Aは18÷6=3m²、Bは20÷10=2m²。1人あたりの面積が小さいBが混んでいます。
- 1km²あたり300人。9,600÷32=300。人口と面積を用いて求めます。
- 分速60m、720m。420÷7=60、60×12=720。速さを求めてから、12分間の道のりを求めます。
- 1.5時間=1時間30分。72÷48=1.5。0.5時間は0.5×60=30分です。
1〜3で迷ったら「合計と個数」、4〜6で迷ったら「何を1にそろえるか」、7〜8で迷ったら「速さと時間の単位」に戻りましょう。
小学5年生11月の算数|よくある質問
平均と単位量あたりの大きさは、同じものですか?
どちらも「1つ分」に着目しますが、考える場面が異なります。平均は、点数や長さなどいくつかの量を等しくならした大きさです。単位量あたりの大きさでは、人数と面積、代金と個数など2種類の量の一方を1にそろえて比べます。「何を、何でわったか」を言葉にして整理しましょう。
速さの公式を覚えているのに解けないときは?
求めるものに線を引き、道のり・速さ・時間に分けて数字を書き出します。その後、時速に対して時間が分のままになっていないかなど、単位を確認します。式が選べなければ「1分で60m、3分で何m?」という簡単な場面へ戻りましょう。
プリントを1枚終えられません。毎日1枚必要ですか?
毎日1枚にこだわる必要はありません。平均の基本計算を2問、混み具合の文章題を1問など、目的を決めて選びます。応用問題は後日に回しても構いません。丸つけ後に1問を自分で説明して解き直せることを大切にしてください。
11月に速さを習っていません。先取りしたほうがよいですか?
この記事の月は家庭学習を整理する目安です。学校でまだ習っていなければ、無理に先取りする必要はありません。授業中の単元と、その前提となる計算を優先し、速さの教材は学習が始まってから使ってください。
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東京書籍「新編 新しい算数」5年 年間指導計画作成資料(2024年度版・略案)の学期・単元順を参考に構成しています。11月への配分と4週間の学習例は、家庭学習向けの編集案です。掲載教材・問題PDFの確認日:2026年10月28日。










