
小学4年生の算数で、「面積を求めるのに辺の長さを全部たしてしまう」「線がななめになると、垂直・平行がわからなくなる」と困っていませんか。どちらも、答えの出し方だけでなく、図のどこを見ているかを確かめると、つまずきの理由が見えてきます。
この記事では、11月の家庭学習で使いやすいように、面積・垂直と平行の教え方、実物画像で選べる無料プリント4枚、4週間の学習例、確認問題をまとめました。
小学4年生11月の算数|まず確かめたい学習のポイント
今回扱うのは、小学4年生で学ぶ図形の内容です。最初からすべてを解かせず、「言葉で説明できる」「基本問題を解ける」「図をかける」の順で確認しましょう。
| 単元 | できるようにしたいこと | 最初の確認 |
|---|---|---|
| 面積の意味・公式 | 広さを1cm²のいくつ分かで考え、長方形・正方形の面積を求める | 「面積を求める場所」を指させる |
| 組み合わせた図形 | L字形などを長方形に分けたり、大きな長方形から引いたりする | 図に補助線を1本入れられる |
| 面積の単位 | cm²・m²・a・haなど、習った単位の関係を使う | 長さの単位と区別できる |
| 垂直・平行 | 直角や2本の直線の関係を根拠に判断し、三角定規で作図する | 線の向きが変わっても説明できる |
三角形や平行四辺形の面積の公式まで先取りする必要はありません。小4では、長方形・正方形の面積をもとに考えることを大切にします。
実物画像で選べる|面積・垂直と平行の無料プリント4選
プリント画像を押すと問題PDFが開きます。解答や同じ単元の別の問題は、各カードの「プリント・解答一覧へ」から確認できます。掲載画像は、実際の問題PDFから作成しています。
① 長方形・正方形・L字形の面積

長方形・正方形の面積、L字形、身近な場面の文章問題を練習できます。基本から取り組む場合は、最初の長方形・正方形だけを選びましょう。
選ぶ目安:公式を使えるか確かめたい/図を分ける練習がしたい
プリント・解答一覧へ② 面積の単位|m²・a・ha

1辺10m・100mの正方形から、a・haの意味と単位の換算を確かめるプリントです。a・haがまだ授業に出ていない場合は、学習後に使ってください。
選ぶ目安:「1m=100cm」と「1m²=10000cm²」が混ざる
プリント・解答一覧へ③ 垂直・平行な直線や辺を見つける

方眼上の直線、長方形の辺、延ばして考える直線などを使い、垂直・平行の意味を確認できます。見た目だけで選ばず、三角定規で確かめる練習に向いています。
選ぶ目安:ななめの線や、離れて描かれた線で迷う
プリント・解答一覧へ④ 点を通る垂直・平行な直線をかく

指定された点を通る直線を、方眼や2枚の三角定規を使ってかくプリントです。正しく見分けられるようになってから、作図に進みましょう。
選ぶ目安:意味はわかるが、定規がずれる/点を通らない
プリント・解答一覧へ印刷は画像ではなく、リンク先のPDFを使ってください。作図問題では、プリンターの設定も確認し、方眼や線が見やすい大きさで取り組みましょう。
面積のつまずき対策|公式の前に「1cm²のいくつ分」を確かめる
面積と周りの長さを、色分けして区別する
「面積なのに辺を全部たす」というときは、すぐに公式を言わせるより、方眼紙に長方形をかいてみましょう。周りを指でなぞってから、中を薄く塗り、「周りの線の長さ」と「中の広さ」を分けます。
- 面積:1cm²の正方形が、1列に5個ずつ3列あるので、3×5=15cm²。
- 周りの長さ:3+5+3+5=16cm。
「今求めたいのは、まわり? 中の広さ?」と尋ね、答えの単位まで確認します。
1cm²は「1辺が1cmの正方形の面積」です。「1cmの線」と同じものではありません。また、たて2cm・横6cmの長方形も周りは16cmですが、面積は12cm²です。周りの長さが同じでも、面積が同じとは限らないことを方眼で見比べられます。
長方形・正方形の公式は、マスの数とつなげる
長方形の面積はたて×横、正方形の面積は1辺×1辺で求めます。最初は、式のそれぞれの数が図のどの長さを表しているか、指で示してもらいましょう。図を回転させても面積は変わりません。
たとえば、1辺6cmの正方形なら6×6=36cm²です。「正方形だから6×4」となった場合は、6×4が周りの長さを求める計算であることを、線をなぞって確かめます。
L字形は「分けてたす」「大きく囲んで引く」
L字形などの面積は、長方形に分けて考えます。最初に補助線をかき、分けた長方形を違う色で薄く塗ると、重なりや数え忘れに気づきやすくなります。
たとえば、横6cm・たて5cmの長方形の右上から、横2cm・たて3cmの長方形を切り取ったL字形なら、全体30cm²から切り取った6cm²を引き、6×5-2×3=24cm²です。たてに分けて、4×5+2×2=24cm²と求めることもできます。
図に書かれていない辺の長さを使うときは、「6-2=4」のように、どこから求めたのか図と式を対応させます。まずは一つの解き方で説明できれば十分です。
面積の単位は「たても横も変わる」と考える
1m=100cmだからといって、1m²=100cm²にはなりません。1辺1mの正方形は、たて100cm・横100cmなので、面積は100×100=10000cm²です。
| 単位の関係 | 広さのイメージ |
|---|---|
| 1m²=10000cm² | 1辺1mの正方形 |
| 1a=100m² | 1辺10mの正方形 |
| 1ha=10000m²=100a | 1辺100mの正方形 |
| 1km²=1000000m²=100ha | 1辺1kmの正方形 |
単位を直すときは、まず「1つ分の広さ」を書きます。3aなら「1a=100m²、だから100×3=300m²」です。未習の単位をまとめて暗記させず、授業で扱った範囲を選んでください。
垂直・平行のつまずき対策|向きではなく直線どうしの関係を見る
垂直は「直角に交わる」、平行は「どこまで延ばしても交わらない」
2本の直線が直角に交わるとき、その2本は垂直です。同じ平面上で、どこまで延ばしても交わらない2本の直線は平行です。平行な直線の間の距離を比べるときは、片方の直線に垂直な方向で測ります。
紙の上で縦に見える線が「垂直」、横に見える線が「平行」という意味ではありません。紙を少し回し、直線どうしの関係が変わらないことを確かめましょう。
また、紙に描かれた部分だけでは交わっていなくても、延ばすと交わることがあります。短い線や離れた線を見て迷ったら、定規で延長してから三角定規の直角を当てます。「今、ぶつかっていないから平行」とは決められません。
垂直な直線をかく手順
- 三角定規の直角をつくる一方の辺を、もとの直線に合わせます。
- もう一方の辺が指定された点を通る位置へ、向きを保ちながら動かします。必要に応じて、もう1枚の定規を支えにします。
- 定規を押さえ、点を通る直線を引きます。直角になっているか、点を通っているかを確かめます。
平行な直線をかく手順
- 1枚目の三角定規の辺を、もとの直線に合わせます。
- 1枚目の別の辺に、2枚目の三角定規をぴったり当て、2枚目を動かないように押さえます。
- 1枚目を2枚目に沿って滑らせ、もとの直線に合わせた辺が指定された点を通るところで線を引きます。
保護者が支える場合も、子どもがどちらの定規を動かすのか言ってから取り組むと、手順を整理できます。教科書で紹介されている作図の方法に合わせて練習しましょう。
よくある間違いと、家庭での声かけ
| つまずきの例 | 確かめたいこと | 声かけの例 |
|---|---|---|
| 面積で辺を全部たす | 周りの長さと広さの区別 | 「求めるところを色で示してみよう」 |
| 答えが15cmになる | 面積の単位 | 「1cm²の正方形が何個あるかな?」 |
| L字形で見えている数字を全部かける | どの長方形のたて・横か | 「この式で求めた部分を塗ってみよう」 |
| 1m²を100cm²とする | たてと横、両方の単位換算 | 「1辺は何cm? その正方形の面積は?」 |
| ななめの線は垂直ではないと言う | 直角で交わるか | 「紙を回しても直角は変わるかな?」 |
| 見分けられるが作図がずれる | 支える定規と動かす定規 | 「動かさないほうを決めてから引こう」 |
間違えた理由が計算なのか、図の見方なのか、道具の使い方なのかで、戻る練習は変わります。プリントを増やす前に、1問だけ一緒に説明してもらいましょう。
11月の家庭学習|学校の進度に合わせた4週間の例
次の表は、週に2〜3回、1回10〜15分ほど取り組む場合の一例です。学校の宿題や疲れ具合に合わせ、問題数と回数を減らして構いません。単元の順序も、授業に合わせて入れ替えてください。
| 週 | 取り組むこと | 確認する姿 |
|---|---|---|
| 1週目 | 垂直・平行の意味を確認し、プリント③から数問選ぶ | 「直角だから」など理由を言える |
| 2週目 | プリント④で、垂直と平行の作図を1〜2問ずつ | 指定された点を通り、定規で確かめられる |
| 3週目 | 面積を習っていれば、方眼での確認とプリント①の基本問題 | 面積と周りの長さを区別できる |
| 4週目 | 習っていればL字形やプリント②の単位、間違えた問題の解き直し | 式と図、単位を対応させて説明できる |
1回の流れは「2分:前に習った意味を説明 → 7分:問題を選んで解く → 3分:丸つけと1問の解き直し」など。時間内に1枚を終えることより、間違えた1問の理由がわかることを目標にします。翌日以降、似た問題を1問解いて確認すると、理解が残っているか確かめられます。
理解を確かめる8問|確認問題と解答
習っている内容だけを選んで取り組んでください。ノートに簡単な図をかいても構いません。
- たて4cm、横7cmの長方形の面積は何cm²ですか。
- 問1の長方形の周りの長さは何cmですか。
- 1辺6cmの正方形の面積は何cm²ですか。
- 2m²は何cm²ですか。
- 3aは何m²ですか。
- 横6cm・たて5cmの長方形の右上から、横2cm・たて3cmの長方形を切り取りました。残ったL字形の面積は何cm²ですか。
- 紙に描かれた部分では交わっていませんが、延ばすと直角に交わる2本の直線があります。この2本の関係を何といいますか。
- 同じ平面上にある異なる2本の直線が、それぞれ同じ直線に垂直です。この2本は平行ですか。
解答と確かめ方
- 28cm²。4×7=28。1cm²の正方形の数で説明してみましょう。
- 22cm。4+7+4+7=22。面積の28cm²と、単位も違います。
- 36cm²。6×6=36。6×4は周りの長さを求める計算です。
- 20000cm²。1m²=10000cm²なので、10000×2=20000。
- 300m²。1a=100m²なので、100×3=300。
- 24cm²。6×5-2×3=30-6=24。4×5+2×2でも求められます。
- 垂直。直線を延ばして考えたときに、直角に交わります。
- 平行です。同じ直線に垂直な、同じ平面上の異なる2本の直線は平行になります。
作図は、プリント④の問題を使い、「指定された点を通る」「垂直なら直角になっている」「平行なら定規を滑らせて重ねられる」の3点を、問題の指示に応じて確認しましょう。
小4・11月の算数でよくある質問
11月に面積を習っていなくても大丈夫ですか?
教科書や学校によって学習時期が違うため、11月に未習であることだけで遅れているとはいえません。授業の内容を優先し、面積の部分は学習後の復習用として使ってください。
面積の公式は言えるのに、文章問題が解けません。
文章中の数字をすぐに式へ入れず、簡単な長方形をかいて、たて・横の長さを書き込みます。求めるものが面積か周りの長さか、単位がそろっているかを確認してから計算しましょう。
プリントは1日1枚ずつ解く必要がありますか?
枚数を決める必要はありません。基本の確認なら2〜3問、作図なら1〜2問でも取り組めます。まだ習っていない問題や難しい問題を飛ばし、解き直しまでできる量に調整してください。
関連する無料教材
面積では「中の広さ」、垂直・平行では「直線どうしの関係」に目を向けることが出発点です。11月の家庭学習でも、今習っている内容から一つ選び、図を見ながら理由を説明する練習をしてみましょう。
学習時期の参考:東京書籍「新しい算数」4年 年間指導計画作成資料(令和6年度用・略案)。掲載資料では「垂直・平行と四角形」を2学期、「面積」を3学期に配置しています。各校の実際の授業予定は、学校からの案内を確認してください。教材ページ・問題PDFは2026年10月28日に確認しました。










