
小学3年生11月の算数は、小数のしくみや計算、重さの単位とはかりの読み方を確認する家庭学習に取り組んでみましょう。「0.1がいくつ分か」「1目盛りは何gか」をつかむことが、答えの理由を理解する手がかりになります。
この記事では、小数・重さの学習内容を、間違えやすい例と家庭での教え方に分けて紹介します。すたぺんドリルの無料プリントを使い、理解の確認から練習まで進められます。
教科書や学校の年間計画によって、単元の順番・学習月は異なります。この記事は11月の家庭学習の目安です。教科書の目次や学校の宿題を見て、今習っている内容・習い終えた内容から選んでください。
こんなプリントで練習できます
実際の問題を見て、お子さんに合う内容を選びましょう。
画像を押すと問題PDFが開きます。
各カードは掲載教材の一例です。ボタンから同じ単元のプリントと解答を選べます。
小学3年生11月の算数で確認したいこと
今回扱う小数の計算は、小数第一位までのたし算・ひき算です。重さはg・kgの関係、測定、重さのたし算・ひき算を中心にします。小数のかけ算・わり算や、まだ習っていない単位へ急いで進む必要はありません。
| 学習内容 | 確かめたいこと | 子どもへの問いかけ |
|---|---|---|
| 小数の意味・表し方 | 1を10等分した1つ分が0.1と分かる | 「0.4は0.1が何こ分?」 |
| 小数の大小 | 一の位から順に比べられる | 「1.2と0.9は、どちらが大きい?」 |
| 小数の計算 | 同じ位どうしをたしたりひいたりできる | 「2+0.5の2は、どの位に置く?」 |
| 重さの単位 | 1kg=1000gを使って表し直せる | 「1kg200gは何g?」 |
| はかりの読み方 | 1目盛りの重さを確かめて読める | 「このはかりの1目盛りは何g?」 |
計算の答えだけでなく、図を指したり言葉で説明したりできるかも確かめましょう。説明が止まったところが、復習する場所を選ぶヒントになります。
小数のつまずきと教え方|「0.1がいくつ分」に戻ろう
① 0.3と3の違いが分からない
小数点の後ろの「3」だけを見ると、0.3を3と同じ大きさだと考えてしまうことがあります。まずは紙に同じ大きさのますを10こ横に並べ、全体を1、そのうちの1ますを0.1と決めましょう。
「0.3は0.1が3こ分」「3は1が3こ分」と並べて説明すると、同じ3でも、何を3こ集めるのかが違うと確かめられます。慣れてきたら0.7、1.2などに変え、1を超える数にもつなげます。
「0.3の3は、1が3こかな? 0.1が3こかな?」
答えに迷ったら、塗ったますを一緒に数えてみましょう。
② 0.9のほうが1.2より大きいと思う
9と2だけを比べると、0.9のほうが大きいと答えてしまいます。小数の大小は、一の位から順に比べることを確認しましょう。
- 0.9の一の位は0、1.2の一の位は1なので、1.2のほうが大きい。
- 1.2と1.5は一の位が同じなので、小数第一位の2と5を比べる。
数直線を使うなら、0から2までの線に0・1・2を書き、0と1の間、1と2の間をそれぞれ10等分します。0.9は1の少し手前、1.2は1を超えたところにあると、位置でも確かめられます。
③ 2+0.5を0.7にしてしまう
これは、一の位の2と小数第一位の5を同じ種類の数として扱っている例です。「1が2こ」と「0.1が5こ」を合わせるので、答えは2.5になります。
筆算をするときは、数字の右端だけでなく、小数点の位置をそろえ、同じ位を縦に並べます。整数の2を2.0と表すと、一の位どうし、小数第一位どうしの対応が見やすくなります。
| 数 | 一の位 | 小数点 | 小数第一位 |
|---|---|---|---|
| 2.0 | 2 | . | 0 |
| +0.5 | 0 | . | 5 |
| 答え | 2 | . | 5 |
「点をそろえて」と伝えるだけでなく、「一の位の2と0をそろえるためだよ」と位の意味につなげましょう。
④ 繰り上がり・繰り下がりで間違える
0.7+0.5なら、0.1が7こ分と5こ分で、合わせて12こ分。0.1が10こ集まると1なので、答えは1.2です。
2−0.6は、2を「1と、0.1が10こ分」と考えます。0.1が10こ分から6こ分を取り、残るのは1と0.4。答えは1.4です。紙のますを塗って消す操作をしてから、2.0−0.6の筆算へ進めると対応を確かめられます。
間違いが続くときは、問題数を増やす前に「0.1が10こで1」の関係をもう一度確認しましょう。
重さのつまずきと教え方|単位と1目盛りを確かめよう
① 1kg200gを120gと書いてしまう
kgとgを混ぜたまま数字をつなげると、換算を間違えやすくなります。まず1kg=1000gを書き、その後に残りのgをたす順序を固定します。
1kg=1000g
1000g+200g=1200g
だから、1kg200g=1200g。
逆に1500gなら、「1000gと500g」に分け、1kg500gと表します。最初は「kgの部分をgにする→残りをたす」の2段階を書いて構いません。数字の並びを覚えるだけにしないことが大切です。
② はかりの1目盛りをいつも1gだと思う
はかりによって1目盛りが表す重さは異なります。針を追う前に、数字が書かれた2つの目盛りを見て、その間がいくつの同じ幅に分かれているかを数えましょう。
100÷10=10なので、1目盛りは10gです。
0gから7目盛り進んだ位置なら、10×7=70gになります。
ここで数えるのは、線の本数ではなく線と線の間です。数字が書かれた目盛りの間を指で1区間ずつたどると、数え間違いに気付きやすくなります。
家庭で実物を使う場合は、はかりを平らな場所に置き、何ものせていないときに0を示すか確認します。デジタルはかりでも重さの実感を確かめられますが、針や目盛りの読み取りは、別に教科書やプリントで練習しましょう。
③ 見た目が大きいものほど重いと思う
小さな消しゴムと、大きくても軽い空き箱など、身近なものを比べてみましょう。「どちらが重そう?」と予想し、手で持ち比べてから、はかりで確かめます。
結果は「消しゴム○g、空き箱○g」のように記録します。予想と違っても間違い扱いにせず、「実際にはかると分かるね」と話せば、単位を使って比べる意味を体験できます。
④ 容器の重さも中身の重さに入れてしまう
「容器に入った物の重さ」の文章題では、はかりが示しているのが容器と中身を合わせた重さなのかを確かめます。
中身の小麦粉だけを求めるので、
450−120=330g。
式に迷ったら、「全体=容器+中身」と書き、分かっている重さを入れてみましょう。なお、デジタルはかりで容器をのせた後にゼロ表示にする操作をした場合は、その後の表示が中身だけの重さになります。実物と文章題では、どの状態ではかった数なのかをそろえて考えます。
苦手に合わせた無料プリントの選び方
最初から全種類を印刷する必要はありません。まず例題を1〜2問解き、つまずいた内容に合うプリントを選びましょう。冒頭のカードで実際の問題を確認し、以下の表で苦手に合う教材を選べます。表内のリンクは教材の紹介ページです。ページ内で問題・解答を選んで印刷できます。
| 子どもの様子 | 取り組む内容 | 教材ページ |
|---|---|---|
| 0.1や0.3の大きさがあいまい | 「小数の意味や表し方」から、図と数を結び付ける | 小数の無料プリント |
| 意味は分かるが計算を間違える | 小数のたし算・ひき算。習った計算から数問選ぶ | 小数の計算プリント |
| 単位換算・はかりが苦手 | gとkgの換算、目盛りの読み取りを選んで練習 | 重さの無料プリント |
| 計算できるが文章題で迷う | 小数・重さの文章題から、習った範囲を選ぶ | 小3算数の文章問題 |
| 単位の関係を見ながら解きたい | 早見表のg・kgの欄を確認。未習の単位は後回しにする | 単位の早見表・プリント |
教材ページによっては、少し難しい文章題や他学年向けの内容も含みます。特に、小数で表すkgなどは学校で扱ったか確かめ、まずは「1kg200g=1200g」のような基本から進めてください。
「小数点をそろえられなかった」「1目盛りを確かめなかった」など、直す点を一つ決めます。解説を見て解き直した後、翌日か数日後に似た問題を1問、自分で解けるか確かめましょう。
1回10〜15分・4週間の家庭学習例
以下は、11月に小数と重さを学ぶ場合の取り組み例です。1回10〜15分、週3〜4回程度を目安に、宿題の量や集中できる時間に合わせて調整してください。重さをまだ習っていない場合は、その週を小数や既習単元の復習に置き換えられます。
| 週 | 取り組み例 | 次へ進む前の確認 |
|---|---|---|
| 1週目 | 0.1の意味→小数の表し方→数直線・大小 | 0.6は0.1が6こ分と説明できる |
| 2週目 | 小数のたし算・ひき算→繰り上がり・繰り下がり→短い文章題 | 整数と小数が混じっても位をそろえられる |
| 3週目 | g・kg→単位換算→はかりの目盛り→実物の測定 | 1kg=1000g、1目盛りの重さを確かめられる |
| 4週目 | 容器と中身の文章題→本記事の確認問題→苦手な問題の解き直し | どの単位で、何の重さを求めるか説明できる |
1回の学習は「前に間違えた問題を1問→今日の練習を3〜5問→考え方を一つ説明」の流れにすると、短い時間でも振り返りを入れられます。文章題や測定に時間がかかった日は、問題数を減らして構いません。
小数・重さが安定してきたら、小学3年生算数・2学期まとめテストで、学校で習った範囲を確認しましょう。小数・分数を選ぶ形式なので、未習の分数まで解かせず、進度に合う問題を使えます。
小数・重さの確認問題8問|どこを復習するか見つけよう
ノートに答えを書いてみましょう。まだ学校で習っていない問題は飛ばして構いません。点数よりも、迷ったところを見つけるために使ってください。
- 0.1を6こ集めた数はいくつですか。
- 0.9と1.2では、どちらが大きいですか。
- 0.7+0.5を計算しましょう。
- 2−0.6を計算しましょう。
- 1kg200gは何gですか。
- 1500gは何kg何gですか。
- はかりの0gから100gまでの間が、同じ幅の10区間に分かれています。針が0gから7目盛り進んだ位置を指しているとき、何gですか。
- 容器と小麦粉を合わせた重さは450g、空の容器の重さは120gです。小麦粉だけの重さは何gですか。
答えと考え方を見る
- 0.6。0.1が6こ分です。
- 1.2。一の位を比べると、1.2は1、0.9は0です。
- 1.2。0.1が7+5=12こ分です。
- 1.4。2を1と1.0に分け、1.0から0.6をひくと0.4。1と合わせて1.4です。
- 1200g。1000g+200g=1200g。
- 1kg500g。1500gを1000gと500gに分けます。
- 70g。100÷10=10で、1目盛りは10g。10×7=70g。
- 330g。450−120=330。全体から容器の重さをひきます。
1・2で迷ったら小数の図や数直線、3・4なら位をそろえる計算、5・6ならgとkgの関係に戻りましょう。7は1目盛りの読み取り、8は「全体・容器・中身」の関係を確かめる問題です。
小学3年生11月の算数でよくある質問
学校では11月に別の単元を習っています。遅れていますか?
この記事と学習月が違うだけでは、遅れているとはいえません。教科書や学校によって単元の順番・配当が異なります。家庭学習は、学校の授業や宿題に合わせて選んでください。別の単元は小学3年生の算数プリント一覧から探せます。
小数は計算できれば、意味の学習を省いてもよいですか?
一度は「0.1がいくつ分」と説明できるか確かめましょう。計算が合っていても、2+0.5のように整数が混じる問題で迷う場合があります。0.6や1.2を図で表せるなら、意味の練習を長く続けず、計算や文章題へ進めます。
毎日プリントを1枚全部解く必要がありますか?
必ずしも1枚全部でなくて構いません。苦手に合う3〜5問を選び、丸つけと解き直しまで取り組む方法もあります。量を増やすかどうかは、子どもが自分で解けるか、疲れすぎていないかを見て決めましょう。
家にはデジタルはかりしかありません。
物の重さを予想してはかる活動や、g・kgへの理解に使えます。針のあるはかりの読み方は、プリントで「数字の間はいくつの区間か」「1目盛りは何gか」を別に練習してください。
11月は、意味を確かめてから練習につなげよう
小数で迷ったら「0.1がいくつ分」、重さで迷ったら「どの単位か」「1目盛りはいくつか」に戻りましょう。図や実物で一度確かめ、その後に似た問題を自分で解くことで、理解できたところを確認できます。
まずは学校で習った範囲から、今日取り組む内容を一つ選んでみてください。
ほかの単元も復習する場合は、小学3年生の算数プリント一覧をご利用ください。
単元の学習内容は、東京書籍「新編 新しい算数」令和6年度用・第3学年の年間指導計画作成資料(略案)を参照しています。同資料は学期・単元順と指導内容を示すもので、全国共通の11月の学習範囲を定めたものではありません。本記事の4週間の学習例・確認問題は、家庭学習向けに作成したものです。





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