小学生の勉強時間の目安とは!学年×10分は嘘だった?元小学校教員が解説!

『小学生の勉強時間の目安・平均はどれくらい?』
『学年×10分って本当?』
『小学生高学年や受験をする子はどれくらい勉強時間を確保すればいい?』
『土日休日はどれくらい勉強時間を確保するべき?』
『勉強時間帯のおすすめはある?』
と悩むこともありますよね。

今回は、小学生が自宅学習をする際に1日どれくらいの勉強時間を確保するべきなのか解説します。

また、効率的な家庭学習方法も元小学校教員がわかりやすく紹介していくの参考にしてみてください!

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小学生勉強時間の平均は95.8分(統計グラフ)

2015年ベネッセ(第五回学習調査)によると小学生勉強時間の平均は、95.8分(約1時間30分)という統計の調査結果になっています。
小学生の平均勉強時間(統計データ)
(出展元:ベネッセ教育総合研究所)

この調査は、平日の小学生学校外ので学習時間をグラフにしたものです。
90年を初回として、最も少なかった2001年の71.5分と比較すると、最新の2015年では、20分以上も家庭学習時間が伸びています。

つまり、最近の子はしっかり家庭学習に時間を取っているのです。

また、宿題をする時間も49.8分となっており、06年と比較すると13分近く平均で伸びています。

小学生の勉強時間「学年×10分」は本当?

小学生の勉強時間は「学年×10分」と昔からよく言われますがこれは正しいのでしょうか?
保護者の方からもよく聞かれます。

「学年×10分」という勉強時間は、半分正解で、半分不正解です。

なぜなら、人によって勉強の効率が違うからです。
例えば、同じ10分でも、効率的に勉強すること、非効率な子では、内容が全然違います。
これは、スポーツの練習やお仕事でも一緒でしょう。

つまり、効率的に勉強ができる子であれば、学年×10分で問題ありませんが、勉強に慣れていない子や、集中力がない子、学力がまだ高くない子は、学年×10分の勉強時間では、前者の子と同じレベルの勉強をすることはできません。

そのため、まだ家庭学習の習慣が身についていない子は、いわゆる「質×量」の量の部分から増やしていくことがおすすめです。
とは言え、これまで勉強をしてこなかった子がいきなり1時間30分も勉強することは難しいでしょう。

まずは、勉強になれ、学習習慣を身に着けるためにも、学年×5分から始めて徐々に増やしていくスタイルが効果を発揮します。

このように、現在のお子さんの状況に合わせて、勉強時間を設定することが大切です。

結局、小学校の勉強時間の目安は?

小学生の勉強時間の目安は?
小学生の勉強時間の目安はどれくらいなのでしょうか。

平成29年度に文部科学省が行った学習調査によると、小学生の平日の平均勉強時間は、「1時間から2時間勉強している」と答えた子供が多くいました。その次が「1時間未満」と答えた子供が多いことがわかりました。
では、具体的な勉強時間の目安はどれくらいなのでしょうか。

まずは学年×10分から始める

小学校の勉強時間の目安は「学年×10分」です。
多くの小学校では、1年生は10分、2年生は20分、3年生は30分など学年に応じた家庭学習を推奨しています。

しかし、もっとも難しいことが「毎日継続して続けること」です。
誰しもが、最初の1週間はやる気が高く継続できます。
ただ、2週間、1ヶ月,3カ月と継続できる子は限られてきます。

まずは、学年×10分を安定して続けられるようにしていきましょう!

また、小学生は、学年が上がるにつれて発達段階が大きく異なります。
そのため、集中力の高まりに合わせて、勉強時間を徐々に伸ばしていくことが望ましいとされています。

高学年は学年×15分を目安に

高学年は「学年×15分」を目安にすることがおすすめです。

小学校5年生、6年生になると国語、算数、社会、理科の学習内容が全体的に難しくなります。
さらに英語も加わっているため、復習に時間がかかります。

知識の定着はくり返し問題を解くことが鍵になります。
無理やりやらせる必要はありませんが、気持ちに余裕がある場合は「学年×15分」にトライしてみてはいかがでしょうか。

小学生の休日(土日)の勉強時間の目安は?

小学生の土日(休日)の勉強時間の目安は?
では、土日の勉強時間はどれくらいなのでしょうか。
先ほどの文部科学省の学習調査では、「1時間以上2時間未満」の勉強時間が一番多かったです。
その次は「1時間未満」で平日とそこまで勉強時間が変わりませんでした

やはり小学生のうちは、土日は他の習い事や家族との時間を優先させる子が多いといえるでしょう。
そのため、結論としては、休日(土日)は1時間程度勉強することがおすすめです。

しかし、中学受験を予定している子供は話が変わってきます。

中学受験をする場合の勉強時間の目安は

では中学受験をする場合の勉強時間はどれくらいなのでしょうか。
平日、土日それぞれの勉強時間をみていきましょう。

平日の勉強時間は?

まず平日は、「1日2時間から3時間程度」が目安となります。
宿題にプラスして、授業の予習・復習だけでなく受験対策の勉強もしなければなりません。
一度にたくさんの量を理解することは難しいので、毎日コツコツ続けることが大切です

土日の勉強時間は?

次に土日の勉強時間は「6時間程度」が目安といわれています。
ただ難関中学の場合は「8時間から10時間」勉強する子供もいます。

無理するのはよくありませんが、中学受験を予定している場合は平日よりも土日の方が2倍以上勉強していることが多いです。

勉強する時間帯のおすすめは?

小学生の勉強でおすすめの時間帯は?
「小学生は勉強する時間帯はいつがいいのだろう」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回はおすすめの3つの時間帯を紹介します。
それぞれの特徴をふまえて、まとめました。

朝がもっともおすすめの勉強時間帯

朝に勉強するのはおすすめです。
朝の勉強が効率的なことは脳科学的にも証明されており、脳科学者の茂木健一郎氏は朝起きてから最初の3時間を「脳のゴールデンタイム」といいます。

記憶力が上がりやすい時間でもあるため、勉強した内容が定着しやすいです。

また、朝は「締め切り効果」があり、より集中力を高めてくれます。
これは、「〇時までに、学校にいかないといけないから、勉強できるのは〇時まで」と終わりの時間が決まるものです。

終わりの時間が決まると、だらだらせず集中して取り組めるでしょう。

算数の計算問題や国語の文章問題など、思考力が必要な問題は午前中がおすすめです。

夕方は宿題や復習をやってしまう!

夕方もお勧めの時間帯です。
特に小学生が平日に勉強する場合、「夕方○時□分」に勉強すると決めると習慣化しやすいからです。

学校から帰ってきた時間帯、もしくは友達と遊んだ後の時間帯などに、毎日勉強することで学習習慣が身に付きやすくなります。

「自ら勉強する子を育てたい」という方は夕方に設定するのもおすすめです。

寝る前は記憶系の学習をする

寝る前もおすすめの時間帯です。
実は、寝る前に覚えた知識は定着しやすいと言われます。

そのため、漢字や熟語を暗記する学習内容は、寝る前に復習することがおすすめです。

このように、朝、夕方、寝る前をおすすめする理由はそれぞれ違っています。
生活習慣や学習スタイルに合った時間帯を子供と一緒に決めてみてはいかがでしょうか。

自宅学習を習慣化するコツ

「子供に勉強を習慣化させたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
続いては、勉強を習慣化するコツをご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

1.毎日の勉強時間を同じにする

まずは、毎日勉強する時間を同じにしましょう。
学校のスケジュールが決まっていると、子どもは自ら勉強モードに切り替えられますよね。

家でも同じように勉強時間を固定すると、当たり前のように勉強するようになります。
ただすぐに習慣化できません。

習慣化までには2週間ぐらい必要と言われています。

そこを乗り越えれば、習慣化が期待できます。

2.タイマーではかって、短期集中をくり返す

勉強の集中力を上げるにはタイマーの活用がおすすめです。

・タイマーで10分〜15分測って、勉強する。
・数分間休憩
・また10分〜15分タイマーを測って、勉強する

このように、短期集中を繰り返すと集中力が上がりやすいです。

タイマーが鳴った時に「もっと勉強したかったのに」というじらし効果が集中力を掻き立てます。

3.集中しやすい環境をつくる

勉強に集中できる環境を作ることも大切です。
集中しやすい環境は人によって様々です。
一般的には、周りに刺激的なものがない方が集中できることが多いです。

また自分の部屋の方がいいのか、リビングの方がいいのかは子供によって異なるので色々試しながら見つけてみてはいかがでしょうか。

ただし、音楽を聴きながら勉強することはお勧めできません!

これにはさまざまな説がありますが、最近の東北大大学院医工学研究科の川瀬哲明教授の研究では、音楽は小音でも集中力を下げることがわかっています。

またこの研究で面白いのは、ジャズピアノの音楽を流しているため、「歌詞」がなければ聞いても良いというわけではなく、音楽自体を聴きながら勉強するのは集中力を下げるという結果になったことです。

4.親子で学習のふりかえりをする

最後は学習の振り返りをすることです。
やって終わりだと、達成感を感じにくくなります。

「今日はどんなことをがんばったのか?」
「どれくらい勉強したのか」
など自分の努力を振り返ったり認めたりする習慣をつけると、次への学習意欲につながります。
自分の努力や成長を自分で気づく力を今のうちに身につけておきましょう。

家庭で勉強する時の注意点

では、家庭で勉強する時の注意点も紹介します。
ついやってしまいがちなものを集めました。ぜひ参考にしてみてください。

1.途中で話しかけない

勉強している子どもに対して、途中で話しかけてはいけません。

「大丈夫かな?」「分かってるかな?」と心配になる気持ちはわかります。
しかし、子どもに話しかけることで、思考が中断したり集中力を切らしたりしてしまいます。

集中している時は黙って見守ってあげましょう。

2.勉強しているプロセスをほめる

勉強が終わった後は、ぜひ学習のプロセスをほめてあげましょう。

「今日も宿題をがんばったね」も、もちろん大切なほめ言葉です。
けれども「丁寧に書いていたね。」「分からない問題も粘り強く取り組んでいたね」など努力のプロセスを褒めてあげることで、勉強へのやる気が育まれます。

3.勉強をがんばったことを見える化するのもおすすめ!

勉強の成果を見える化することもおすすめです。

例えば、「1日30分以上勉強したらカレンダーにシールを貼る」など、自分で自分の努力を目で見てわかるような工夫をしましょう。

子どもに「もっとがんばろう」という気持ちが生まれます。

親も努力が記録されていることで褒めやすくなるので一石二鳥です。

勉強の見えるかには、おしゃれでかわいい「やることリスト表(学習計画表)」がおすすめです。
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まとめ:まずは1日10分から!

小学生の勉強時間の目安は学年×10分から
今回は、小学校の勉強時間の目安や、勉強する時の家庭学習のポイントを紹介しました。

「家で子どもがなかなか勉強しない」と悩んでる方も多いのではないでしょうか。
いきなり1時間〜2時間勉強するということは難しいかもしれません。

まずは「10分〜15分」のタイマーをセットして、一緒に勉強することを楽しんでみてはいかがでしょうか。
「10分〜15分なんてできて当たり前」と思わず、一生懸命にがんばっている時はしっかりほめてあげてください。

この小さな積み重ねがきっと子供の勉強習慣につながります。
今回のポイントを参考にしながら家庭学習を始めてみてはいかがでしょうか。

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